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東国原知事と民主・菅氏、不毛な議論 [ニュース]

 道路特定財源など道路問題をめぐり、民主党の菅直人代表代行と宮崎県の東国原英夫知事らが19日午前、東京都内のホテルで公開討論をしました。これは、菅直人氏のほうから申し入れたのだそうです。

 菅直人氏は、国全体を考える立場にありますが、東国原氏は、知事として宮崎県の利害を優先して、国のことは二の次になりやすい立場であると思います。当然、利害が対立する場合があるわけで、それが今回の、道路特定財源の暫定税率廃止問題だと思います。これは、公開討論して溝が埋まるような性質の問題ではないように思います。菅直人氏は、何を意図して公開討論会を申し入れたのか理解に苦しみます。

 東国原知事は、案の定「安定した財源確保」、「道路を作れ」の一点張りでありました。こういう問題は、地域エゴが出やすいのですね。予算のバラマキになろうがまず財源確保することが優先されます。自民党の道路族となんら変わらないということになってしまうのです。この程度の東国原知事に、国のことを考えろというほうが無理な話なわけで、何で菅氏がこれほど知事たちに気を使うのかわかりません。勝手に言わせておけばよいと思うのですが。

 地方のエゴに付き合っていたら、今何が問題なのか、焦点がぼけてしまいます。まず第一に考えなければならないのは、国民の生活を守るということであり、第二に無駄を省かなければなりません。この観点から、国の方針を決定することがまず先決です。地方の問題は、その後に調整すればよい話ではないでしょうか。暫定税率廃止の問題点の検討、必要な道路と不必要の道路の線引きをどうするかなど、議論は進んでいるのでしょうか? 今後10年で、59
兆円の道路を作る必要があるとは到底思えませんん。本当は、無駄を省くために、大なたをふるって改革をしていかなければならないはずだと思うのですが、危機意識がぜんぜん感じられなくなってしまったのはどうしたことでしょうか。

 東国原知事は、無党派層の支持で当選した当時の腰の低い謙虚な姿勢どこかへいって、ずいぶん偉そうな感じの印象になりましたね。既得権益擁護の自民党応援団に変身してしまいました。そのうち、「俺は偉いんだ」とでもいい始めるのでしょうか?
 

東国原知事と民主・菅氏、道路めぐり公開討論


公開討論会に臨む(左から)民主党の菅直人代表代行、麻生
渡・福岡県知事、東国原英夫・宮崎県知事

 道路特定財源など道路問題をめぐり、民主党の菅直人代表代行と宮崎県の東国原英夫知事らが19日午前、東京都内のホテルで公開討論に臨んだ。

 菅氏の申し入れで実現した。両氏のほか、全国知事会長の麻生渡・福岡県知事、元北海道ニセコ町長の逢坂誠二・民主党衆院議員が参加した。

 菅氏は「道路特定財源は国交省と道路族が力によって配分していて公平公正なルールがない。地方の道路の必要性は感じている。透明性を持って決めるルールを一緒になって考えたい」。東国原氏は「宮崎は高速道路の空白地帯。県外の企業に来て頂こうとしても『交通のインフラはどうですか』と言われる。交通基盤の整備を平等にやってほしい。地方間競争はそこからだ」と訴えた。

 民主党が主張する道路特定財源の一般財源化について、菅氏が「地方分権化のために必要」と主張したが、東国原氏は「まず安定した財源の確保だ。暫定税率が廃止されると予算が組みづらくなる」と訴えた。

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コメント 2

じろ

宮崎県民として・・・恥じています。
ひどい論理でした・・・。

道路がほしいことは確かですが,道路を作って県民が幸せになるかどうかと言うことについては不確かです。
知事はただ,建設業界,自民党からの支援を受けたくて・・・・としか見えません。

もともと,宮崎県北部は自民党道路族元ドンの江藤某氏の地盤。江藤氏の悲願が東九州自動車道でした。江藤氏の後継として道路族を率いているのが,福岡の古賀某氏。現在古賀氏は自民党の選挙対策本部長。知事としては,東九州自動車道建設を声高に唱えることで,古賀氏との連携を強め,自身の国政進出の足がかりを作っているのでは・・・・。
東国原氏が宮崎県から立候補すると,自民現職と競合してしまう。それを避けるためには,自民から単独比例で出馬せねばならない。しかし,単独比例は例外。となると選挙対策本部長の古賀氏の力に頼らざるを得ない・・・・。

東国原知事の後ろに古賀氏が見えているため,菅氏は論戦を挑んだのではないのでしょうか。
by じろ (2008-02-25 10:02) 

ofil425

じろさん地元の情報教えていただきありがとうございます。
そういえば、菅氏は古賀氏の地元福岡へ行って、先が行き止まりになっている道路に90億円かけてつくった橋を視察していました。地元では、古賀誠橋というらしいですね。
必要な道路はつくらなければなりませんが、高速道路を造って、大企業を誘致してという時代ではないような気がしています。
大分のキャノンでは、派遣労働者が半分以上らしいです。これがもっと増えていくのです。派遣労働では家庭をつくれないのではないでしょうか?
地場産業や農業を地道に育てていくしか方法がないような感じです。

東国原知事は、まったくの素人でしがらみのない庶民派であることが魅力でありました。国政進出という野心を抱いているとしたら、東国原知事は、もう初心を忘れてしまったのだと思います。
by ofil425 (2008-02-25 13:09) 

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