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体操の内村選手、個人総合で銀メタル [スポーツ]

 日本体操界にニューヒーローが誕生しました。男子個人総合決勝で、19歳の内村航平(日体大)が、あん馬で2度落下というアクシデントにかかわらず、驚異の追い上げで銀メタルを獲得したのです。内村選手の床運動は定評がありますが、最後の鉄棒の3回の離れ業は見事でした。内村選手は、体操に必要な才能をすべて持っている天才といわれていますが、本当に見ていて楽しくなる選手です。

内村航平、銀メダル!24年ぶりメダリスト/体操

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「体操ニッポン」の新エースは君だ! 内村が銀メダルを獲得
し、個人総合では国内史上初の10代メダリストになった。甘い
マスクで「体操王子」と人気を集める気鋭が、将来を支える


 「体操ニッポン」の新エース誕生だ! 体操の男子個人総合決勝で、19歳の内村航平(日体大)が91.975点で銀メダルを獲得した。同種目では国内史上初の10代メダリスト。日本勢の個人総合のメダルは、84年ロサンゼルス五輪優勝の具志堅幸司以来24年ぶり。団体総合銀メダル獲得にも貢献した内村は、あん馬で2度落下したが、集中力とプラス思考で浮上した。冨田洋之(27)=セントラルスポーツ=は4位だった。(サンケイスポーツ)

北京プレ五輪での床運動の演技


 回る、離れる、つかむ。最終種目の鉄棒。内村が見せた3連続の離れ技に会場を埋めた中国人ファンからも、どよめきと驚嘆の拍手が巻き起こった。
 「(5種目目の)平行棒が終わって4位。もしかしていけるかなって。着地が決まってメダルかなと思った」
 E難度、伸身の新月面宙返り降りのフィニッシュを決めると両手で大きなガッツポーズ。右手を天に突き上げた。

 1種目目の得意の床運動は24人中トップの成績。だが、2種目目のあん馬で地獄を見た。左手首の違和感もあって2度も落下。それだけで1.6点も減点された。唇をかんで待機場所に戻ると森泉貴博コーチ(37)が耳打ちした。「アテネ五輪でも金メダルを獲った(米国の)ポール・ハムも跳馬でミスをした。あきらめるな」。前半を終えて一時は23位まで順位を落としたが、いま一度、精神統一。集中力と積極性を取り戻し、最後の鉄棒で大逆転。21人抜きの銀メダルだ。

 父・和久さん(47)はインターハイの体操優勝経験者で、長崎・諫早市で体操クラブを運営する。内村も3歳から自然と器具に触れた。とくに好きだったのがトランポリン。「空中で自分の位置が、わかるから」。360度の空気を感じる勘。難易度の高い離れ技をおそれない能力は、早くから磨かれた。

 集中力も別世界感覚。中学生時代のある試合で、鉄棒の演技中に大きな地震があった。応援に来ていた母・周子さんが妹・春日さんを抱き抱えて逃げまどうなか、内村は涼しい顔で着地を決めた。「地震は知っていたよ。だから、技を少し優しくしたんだよ」-。

 10代での個人総合メダル獲得は国内史上初。だが、ロサンゼルス五輪個人総合金メダリストで、日体大でも指導する具志堅幸司監督(51)は「4年後にチャンピオンになればいい。ただ、人間としてまだ世間知らずで子ども。技と同じように勉強していかないとね」。まだ練習では好き嫌いをみせるが、それだけ未知の可能性もある。

 はにかんだような笑顔、甘いマスクで「体操王子」と人気を集める新鋭は「うれしいけど、色が金じゃないので、4年後は金になるよう頑張りたい。これからの日本体操界を引っ張っていける存在になれればいい」。 名前の航平は『海を渡って世界に通用するように』との願望から両親がつけた。いま、その願い通りの青年になった。
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