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原水爆禁止平和運動と植草さんのブログ紹介 [ニュース]

7月31日から8月7日まで、第7回広島「原爆と戦争展」が開催されました。原爆詩人峠三吉の詩も掲載されています。開幕の模様を伝える長周新聞より

広島「原爆と戦争展」が開幕
全国や市内から続続と参観

 広島市中区の広島市まちづくり市民交流プラザで7月31日、第7回広島「原爆と戦争展」(主催/原爆展を成功させる広島の会、下関原爆被害者の会、原爆展を成功させる長崎の会)が開幕した。先月の長崎市に続いて開催される広島「原爆と戦争展」は、広島・長崎の被爆市民と戦争体験者の本当の声を結び、それを若い世代、全国、世界に発信して、原水爆戦争を阻止する国民的な力を結集する起点として強い期待を集めて取り組まれてきた。会場では、被爆地の思いを伝えるために被爆者、戦争体験者たちが体験を語り、現代の政治の変革を願う若い世代との強い響き合いをつくり出している。

長周新聞 広島「原爆と戦争展」が開幕の記事
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/hirosima%20gennbakutosennsoutenn%20gakaimaku%20zennkouyasinaikarazokuzokutosannkann.htm

長周新聞 2008年原水爆禁止広島集会の記事
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/dokuritutoheiwanowakaitikaragatoujou%20kakusennsousosisuruunndounikakusinn.htm

原爆と戦争展のパネル一覧

 原爆と峠三吉の詩
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/paneru2.html
 沖縄戦と全国空襲
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/okinawasenntozenkokukuushuunoitirannhyou.htm
 第二次世界大戦の真実
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/dainijitaisennnosinnjituitirann.htm


峠三吉作詩 『原爆詩集』より

「序」

ちちをかえせ
ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながる
にんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ


峠三吉作詩 『原爆詩集』より 
 
「8月6日」

あの閃光がわすれえようか
瞬時に街頭の三万は消え
圧しつぶされた暗闇の底で
五万の悲鳴は絶え

渦巻くきいろい煙がうすれると
ビルディングは裂け、橋は崩れ
満員電車はそのまま焦げ
涯しない瓦礫と燃えさしの堆積であった広島

やがてボロ切れのような皮膚を垂れた
両手を胸に
くずれた脳漿(のうしょう)を踏み
焼け焦げた布をい腰にまとって泣きながら群れ歩いた裸体の行列

石地蔵のように散乱した練兵場の屍体
つながれて筏へ這いより折り重なった河岸の群も
灼けつく日ざしの下でしだいに屍体とかわり
夕空をつく火光の中に
下敷きのまま生きた母や弟の町のあたりも
焼けうつり

兵器廠(へいきしょう)の床の糞尿のうえに
のがれ横たわった女学生らの
太鼓腹の、片眼つぶれの、半身あかむけの、丸坊主の
誰がたれとも分からぬ一群の上に朝日がさせば
すでに動くものもなく
異臭のよどんだなかで金ダライにとぶ蠅の羽音だけ

三十万の全市をしめた
あの静寂が忘れえようか
あのしずけさの中で
帰らなかった妻や子のしろい眼窩(がんか)が
俺たちの心魂をたち割って
込めたねがいを
忘れえようか!


 ◇  ◇

植草一秀さんのブログ『知られざる真実』の紹介です
 8月15日は、「生きてこそ」の命

 8月15日は終戦記念日です。植草さんは、第二次世界大戦に関して放映されたテレビ番組のなかの、サイパン島での日本軍玉砕のなかで生き延びた女性と、海軍兵だった男性の話を詳しく紹介され、戦争の悲惨さ、生命の大切さを訴えられています。

  さらに、『クリントーイーストウッド監督は「ずっと前から、そして今も、人々は政治家のために殺されている」と語る。安全な場所で戦争を指令する指揮官と戦場で命を落とす前線兵と爆撃にさらされる名もなき市民。この二重構造が近現代の戦争の基本構図だ。』と指摘されています。 戦争は、一部の支配層のエゴにより、軍産共同体の意思により引きおこされているように見受けられます。そして、犠牲になるのはか弱き市民ばかりなのであります。戦争中も、変わらぬ日常生活を送るブッシュ米大統領の姿を見れば、近現代戦争における二重構造の異常さに思いをいたすことができるように思います。

  最後に、『前線にあるのは「滅び」だ。「滅び」の戦争を美化してはならない。戦争の悲惨さを語り伝え、戦争と大量破壊兵器の廃絶に向けて力を注ぐのが日本の務めであると思う。』と結ばれています。 植草さんの反戦平和への強い思いに共感いたします。 戦争が何故いけないのか、良心に照らしてみればすぐ分かることです。戦争を引き起こす人たちは、良心を曇らせているからできるのだと思います。 永井博士の「戦争に勝ちも負けもない。あるのは滅びだけだ」の言葉をかみしめ、平和への誓いを新たにしたいと思います。


   植草一秀さんのブログ『知られざる真実』 「生きてこその」命
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