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自公政権の「目くらまし」に負けないために [時事問題]

 政権交代の意義について考える

 何でも、物事にはけじめというものが必要ではないでしょうか。けじめがないと無責任ということになってしまい、精神的な面で荒廃してしまうことになります。

 現在の自公政権は、社会を瓦解させていることに対して、責任ある行動をとっているでしょうか? 国民に民意を問うことを避けて、責任逃れに終始しているように見えます。このような状況において、けじめをつけるためには政権交代しかないのだと思います。自民党、民主党の好き嫌いの問題ではありません。

 自民党は、60年にわたる長期政権を続けておりますが、一度野に下ったことがありました。その時に、根本から党の再生を期すべきでありましたが、そこでとった手段が政策的に水と油の社会党との連立でした。自民党の河野洋平氏や森善朗氏などは、土下座せんばかりに頼み込んだのではないでしょうか? 村山富市元首相に、「真心は通じます」と言わしめたのです。

 今から考えますと、村山社会党は魔が差したというか、政策より人間的な情を優先させてしまいました。取り返しのつかない誤りを犯してしまったのです。

 自民党も、政策よりも権力を奪取することを優先させました。自民党独自の政策などは消滅してしまったのです。この時から、権力を維持することだけが自己目的化した自民党への変質が始まったのではないでしょうか?

 橋本竜太郎政権は、連立当時の「真心」が残っていたように思いますが、人間同士の信頼など、その当事者の人間がいなくなってしまえば、霧消してしまうものです。 小泉純一郎という狂気の人が登場して、万事休すとなってしまいました。

 権力維持が自己目的化してしまった自民党は、その後、フランスでカルトと指定されているらしい創価学会を母体とする公明党とも連立を組むまでになりました。権力維持のためには、タブーはなくなったのです。

 独自の政策のない自民党は、アメリカや霞ヶ関官僚の思惑通りに政治を行ってきたというのが実態であったのではないでしょうか? アメリカや官僚組織に税金が湯水のごとく浪費されたのです。その間、一般国民は、セイフティネットを破壊され、苦しめられ続けてきました。

 衆議院選挙が近づいてきたと感じられる今日、自公政権は、これまで国民を苦しめながら進めてきた財政再建緊縮路線をかなぐり捨て、選挙目当ての人気取り、国民目くらましのバラマキ政策を始めようとしています。

 これでは、ダブルスタンダードであり、権力を維持するために、カメレオンのごとき醜態をさらしているといえるのではないでしょうか。 無責任の極みといわなければなりません。 権力維持が自己目的化した自民党は、公明党にも足元を見透かされ、妥協に妥協を重ねているように見えます。  

 ミャンマー軍事政権や北朝鮮の金正日体制などの独裁政権は、一般国民を抑圧し不幸のどん底におとしめていますが、我々は別世界のことと思っています。 しかし、日本における権力構造は、我々の目にははっきり見えませんが、同じような性質のことを行っているかもしれないのです。

 植草さんの言われる、「自公政権(政)、霞ヶ関官僚(官)、大資本(業)、外国資本(外)、マスコミ(電)=悪徳のペンタゴン(五角形)」という「利権互助会」が日本の権力構造の中核なのだと思います。この利権互助会は、我々一般国民のに分からないように巧妙に支配しているように感じます。 民主主義などもろいものです。民意を捻じ曲げようと悪知恵を働かせれば、方法はいろいろあるのだと思います。

 権力は腐敗するといわれます。自公の長期政権は、腐敗しきっているのでしょう。弱体化した自公政権は、あらゆる権力を強化し、民意を操作していくしかありません。 この流れを止め、小泉偽改革の責任をとらせ、一般国民の手に政治を取り戻すには政権交代しかないのだと思います。それが政権交代の意義なのです。

 今度の衆議院選挙は、一般国民の手に政治を取り戻すか、より強化された権力構造に支配されるようになるかの分岐点になる選挙といえると思います。


参考 植草一秀の『知られざる真実』
    「決戦の総選挙」必携三箇条

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