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さらば特急「まりも」と植草さんのブログ紹介 [小さなニュース]

さらば特急「まりも」 北海道内の夜行列車消える
2008年9月1日 asahi.com

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最後の夜行特急「まりも」が鉄道ファンに見守られて出発した
=8月31日、JR札幌駅


 北海道で最も長い歴史を持つ夜行列車「まりも」(札幌―釧路)が1日、最後の運行を終え、59年の歴史に幕を下ろした。特急のスピード化が進み、駅周辺のホテル建設も相次いで利用客が激減したためだ。これで道内だけの夜行列車はなくなり、残るのは「北斗星」など本州との夜行列車だけとなった。

 JR札幌駅と釧路駅で31日夜、ラストランを前に鉄道ファンらが名残を惜しんだ。札幌駅では小玉宏文駅長が「残念だが、道内の駅を結ぶ夜行列車の使命も終わったのだろう」とあいさつ。釧路駅では、まりもに乗りに来た東京都葛飾区の男性会社員(43)が「二十数年前から道内旅行に使ってきました。寂しいですね」と話した。

 1949年、函館―釧路間を走った夜行列車が運行の始まり。その後、「まりも」の愛称がついた。65年に札幌―釧路間の急行となり、93年から特急に。当初は新婚旅行のカップルや出稼ぎの漁師らでにぎわったが、利用客は減少。96年に267人だった一日当たりの利用客が、07年には146人に減り、臨時列車となった。

 ◇  ◇

 【自民党の目くらましが始まった】
 自民党の総裁選挙は、麻生太郎氏の対立候補は出ないような雰囲気でしたが、一転して5人以上の候補による乱立選挙となりました。赤信号みんなで渡れば恐くないということなのでしょうか? テレビなどのマスメディアは、総裁候補を追っかけ取材して、公示前から総裁選挙報道を加熱させて、自民党の支持率アップに貢献しようと躍起になっているようです。 これから2週間、メディアは自民党がターゲットとしているB層に、無批判な目くらまし報道を続けるとしたら、その影響は甚大です。さらに問題なのは、候補者が、対立しているように見える政策を掲げていて、党としての政策が見えにくくなっていることです。消費税一つをとっても、このままでは首相を変えれば、どうにでもなってしまいそうで、もう自民党は政党の体を為していないように思われます。

  ◇  ◇

 植草一秀さんのブログ『知られざる真実』の紹介です。
  9月6日は 自民党の分裂と「上げ潮派」の詭弁

 植草さんは、《自民党総裁選は自民党内の政策や主張において、集約された意見も統一された政策も存在しないことを白日の下に晒す結果をもたらすだろう。》 と述べられています。自民党の政策が分裂することによって、国民を目くらます効果をあげたなどということがあってはなりません。それでは、「国民を目くらまさなければならない」と言っていた伊吹前自民党幹事長の思うつぼにはまることになります。

 自民党の「上げ潮派」と呼ばれる人たちの政策は、わかりにくいですが、《高橋氏によると「上げ潮派」は、①歳出削減による「小さな政府」を目指し、②財政再建を重視し、③他方、経済成長を重視して、④財政政策には埋蔵金を活用することを、特徴とする。さらにひとつ付け加えると、⑤日銀の超金融緩和政策を主張する。》ということらしいです。元財務省職員の高橋洋一氏は、「上げ潮派」のブレーンを自任している人です。

 植草さんは、次のように「上げ潮派」の欺瞞性を明快に指摘されています。

①《「上げ潮派」の主宰者である中川秀直氏は著書のなかで、官僚利権排除を述べているが、まったく信用することができない。天下り利権を完全擁護した小泉政権の中枢にいた中川氏の「上げ潮派」が掲げる「天下り廃止」は間違いなく「偽装」であると思う。》

②《「上げ潮派」は「市場原理主義」によって成長率を高められると主張するが、幻想にすぎない。》

③《「上げ潮派」は埋蔵金を活用しての財政政策を主張するが、経済学的に見ればまったくナンセンスだ。政府資産売却・流用による財源調達と、国債発行による財源調達との間に、政府純債務に与える影響の差は生じない。「上げ潮派」の主張は「粉飾」の勧めにすぎない。》

④《財政赤字拡大=財政バランス悪化を伴わなければ、短期的な成長率浮揚効果は得られない。「財政赤字を拡大させずに景気拡大策を発動する」などの「詐欺的」手法を経済政策に用いることは極めて不健全である。》

⑤《さらに重大な問題は、「上げ潮派」が提唱する「超金融緩和政策」が、「下落するドルに対する過剰な買い支え介入」の形で実践され、「日本売国」の主要政策として実行された歴史的事実が存在することだ。日銀による「超金融緩和政策」と「ドル買い過剰外為介入」は表裏一体をなし、小泉政権は外国資本がより低いコストで日本資産を買い占めることを支援し、また、日本資産取得の原資を50兆円の単位で海外に提供したのである。》

 「上げ潮派」の主張は、「小泉偽装構造改革」となんら基本的には変わらないということではないでしょうか。経済成長を少し強調して、財源に「埋蔵金」を持ち出したに過ぎないのです。「上げ潮派」の詭弁にだまされないようにしましょう。

 さらに、植草さんは、麻生氏などが進める政策は、「財源バラマキ」であるとして、真の財政政策について言及しています。

 《私は財政政策の活用を否定しないが、麻生氏が主張するような「バラマキ」には反対する。財政政策活用に際して最重要の視点は、「どのような方法で財政政策を活用するのか」だ。「財政の資源配分機能」を重視しなければならないのだ。 利権に直結する公共事業、個別補助金政策を排し、社会保障給付、失業補償、障害者支援、高齢者支援、教育などの分野における制度変更に伴う財政支出拡大を検討するべきである。経済状況に応じて財政政策を積極的に検討することは必要だが、財政政策の内容を十分に検討することが求められるのだ。》 と言われます。

 最後に、植草さんは、《「御用マスゴミ」が「焼け太り総裁選」を過剰報道し、政権交代阻止に全力を挙げているが、有権者は自民党総裁選の実情から「自民党分裂の実態」を正確に知り、次期総選挙での政権交代実現の必要性を再確認しなければならない。》 と述べられています。 まさに、彼(敵)を知らざれば一戦も殆(あや)うしなのだと思います。


   植草一秀の『知られざる真実』 自民党の分裂と「上げ潮派」の詭弁
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