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霞ヶ関官庁を改革して、政治を国民の手に! [時事問題]

 社保庁による年金改ざんや汚染輸入米の食用としての転売など、省庁がらみの不祥事が続いています。
 9月8日、民主党の小沢代表は、代表選立候補にあたり、記者会見を開きました。会見を聞いているうちに、日本の政治において最重要で、可及的速やかにに迫られている問題は、霞が関官僚機構の構造改革であることがよくわかりました。

 現在、政治の実権を握って、日本丸の舵を取っているのは誰なのでしょうか? それは、自民党政治家ではなくて、霞ヶ関高級官僚なのです。その中でも、特に財務官僚であるらしい。政府は、景気減速に対処するため、景気対策を策定していますが、急きょ4000億円の建設国債の発行を決定したことが唐突に伝えられています。このような重要な決定事項が、どこで決定されたのでしょうか? 全部財務官僚が策定して、自民党政府は、ただ承認しているだけなのではないのでしょうか? 政府の閣議は、各省庁からあがってきた書類の判子を押すことが仕事と聞いたことがあります。たぶん、それが実態なのだと思います。

 官僚が活動するにあったっての価値基準は、どうなっているのでしょうか? それは、かえりみると、①国の権力機構を維持すること、②各省庁の省益をはかること、③自分の利益をはかることなどであったような気がしてなりません。国民のことなど2次的にしか考えていなかったのです。こうして見ますと、官僚機構は、戦前のお上意識のままで、戦前の体制もそのまま生き延びてきたといえるのだと思います。霞ヶ関に、戦後体制はまだ構築されていないのです。

 霞ヶ関省庁は、いわば独立王国のような存在になっているように思われます。省内へ、税金をできるだけ集め、省益拡大に利用してきたのです。地方には、交付金という形で、地方予算の細かいところまで支配し、人までも送り込んできました。何かにかこつけては、外郭団体をつくり、予算をふんだんにつけて天下り先を確保してきました。大臣はくるくる変わりますから、腹の中では馬鹿にして、官僚のやりたい放題であったでありましょう。 無能な自民党政治家のために、政治の実権は、官僚に握られてしまっていたというのが実情なのだと思います。

 政治を官僚の手から国民の手に速やかに奪い返さなければなりません。それには、政権交代が必要なのです。

 自公政権は、官僚の神輿に乗っているだけの政治でありますから、独立自尊の独自の政策といったものがないのです。自公政権で一貫しているのは、①対米従属(アメリカの言いなり)、②官僚利権擁護、③弱者切り捨て、④外国資本擁護などです。彼らに、天下り根絶などのCHANGE(改革)などできるはずがありません。彼らの偽装CHANGEは、国民を欺くものであり、小泉改革が偽装を証明しているということだと思います。

 霞ヶ関高級官僚から政治権力を取り上げる真のCHANGEを実現するには、政権を交代させるしかありません。小沢代表は、霞ヶ関改革は、革命であると言われます。①各官庁に100人以上の政治家を送り込む、②国会から官僚を排除する、③地方交付金は地方に渡して、地方活性化のために使うなどなどを実行して、戦前の体制のままの霞ヶ関組織を、国民のために機能する組織に改革することを約束しています。

 植草さんは、江戸時代から続く「1600年体制の脱却」といわれておりましたが、お上意識をなくし、国民に奉仕する官僚機構に改革(CHANGE)しなけれなりません。これは、一種の革命なのだと思います。

 民主党の「国民の生活が第一」という政策は、自民党にはない、国民に目を向けた温もりがあるように思います。今度の衆議院選挙は、「富者の生活第一の政治」か、「国民の生活第一の政治」に転換するかを決める、最初で最後の選挙となります。日本がボロボロの格差社会に転落するのを防ぎ、未来の展望を開くには、政権交代させるしかないのだと思います。


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