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石綿被害の事業所名を隠していた厚労省 [社会問題]

 厚生労働省の企業擁護の姿勢、くさいものに蓋をしてしまう体質がまた明らかになりました。アスベスト(石綿)被害の事業所名を隠し続けていたのです。 石綿被害者を泣き寝入りさせようとする犯罪行為に等しいものではないでしょうか。政官業のスクラムを組んで、秘かに自分たちの利益追求をしてきた体制が崩壊過程に入っているのだという思いを強くします。これまで霞が関の役人たちが、いかに自分たちの都合のいいような行政を行っていたかがバレバレになっていくのでしょう。

石綿被害:新たに520カ所、厚労省非公表…05~6年度


 アスベスト(石綿)被害の患者支援団体「中皮腫・じん肺・アスベストセンター」(東京都江東区)は2日までに、05~06年度に石綿労災として認定された事例と、石綿健康被害救済法に基づき時効救済された計3478人分のデータを情報開示請求で入手した。事業所名は隠されていたが、少なくとも全国720カ所(建設業を除く)に及び、これまで知られていない事業所が520カ所以上に上ることも判明。現時点での被害の全容が明らかになった。厚生労働省は、05年に労災発生の事業所名を公表したが、その後は拒んでおり、被害者救済のため早急な公表が求められる。(毎日新聞)


石綿被害:「企業名なぜ隠す」…支援者、執念の追及

 アスベスト(石綿)被害を巡り、事業所名の非公表を続ける厚生労働省。その陰で、急増する労働災害の被害者……。石綿被害の実態は見えにくくなっているが、患者支援団体の執念が厚い壁に風穴をあけた。「被害者はまだたくさんいる。事業所名の公表を」。被害者や支援団体の悲痛な叫びはいつ国に届くのか。

 「膨大なデータには、患者の苦しみや遺族の涙がしみ込んでいる」。石綿被害の全容を浮かび上がらせた「中皮腫・じん肺・アスベストセンター」(東京都江東区)運営委員で市民団体職員の片岡明彦さん(49)は、執念とも言える半年以上の作業を終え、そう語った。

 片岡さんは昨年、患者団体などの政府交渉に立ち会い、厚生労働省の事業所名非公表を知った。「おかしい」。患者や家族と何度も担当者に迫ったが、相手にされなかった。「何とかしなければ」との思いで、情報開示請求をすることにした。(毎日新聞)


石綿被害:事業署名非公表…救済の障壁

 患者支援団体による情報開示請求で、アスベスト(石綿)被害の詳細が浮き彫りになった。しかし、開示された文書の事業所名は黒塗りされ、厚生労働省の事業所名公表も2年前からストップしたままだ。石綿の専門家からは「非公表が、より多くの被害者を救済する障壁になっている」との厳しい批判が出ている。(毎日新聞)


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