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沖縄、女子中学生暴行事件で思うこと [社会問題]

 沖縄の在日米軍の海兵隊員による女子中学生暴行事件は、沖縄の人たちの強い怒りを買って、抗議行動が広がりを見せています。95年に、米兵による小学生暴行事件があったことは、まだ記憶にあるところです。この時も、強い怒りをもって米軍の整理縮小を求めたわけですが、問題の根本的解決がなされなかったことに強い憤りを感ぜずにはいられません。

 沖縄は、第二次世界大戦の悲劇的な戦争で、多大な犠牲を強いられました。そして、その後ずっと米軍の支配下に置かれ続けてきたのです。状況は、沖縄返還後も変わっていません。今も在日米軍基地の7割以上が沖縄に集中しているといわれています。

 沖縄の米軍は日本を守るためにあるのでしょうか? とてもそのようには思えません。沖縄の在日米軍は、アメリカの世界的軍事戦略に組み込まれているのは明らではないでしょうか。イラク戦争が起きれば、中東までも出かけていきました。

 米兵が暴行事件をたびたび起こすのは、彼らが沖縄を植民地のように見下しているからであります。どうしてそうなるかというと、在日米軍の目指すものが、先ほど述べたように、日本を守ることが目的ではなく、アメリカの純粋な世界軍事戦略を追求することを目指していて、沖縄のことなど眼中にないからであります。日本を守るように訓練されていれば、米兵が暴行事件など起こすはずがありません。これは構造上の問題であり、米軍がいなくならないかぎりこの種の事件を根絶することは難しいということなのかも知れません。

 それにしても思い出すのは、小泉元首相が、ブッシュ大統領が訪日した時に、場所は京都だったと思いますが、「アメリカは、日本を守ってくれるって言うんですから。他にそんな国ありますか?」と記者に米国との蜜月を得意げに語ったことです。忘れられない発言であります。地球上の国で、タダで他の国を守ろうという国などあるはずがありません。国の指導者は、みんな国益を追求するのが当たり前だと思います。小泉氏のこの発言は、国益放棄、アメリカの属国化宣言のように私には聞こえました。

 小泉氏は、首相になってはいけない人であったと思います。小泉純一郎という人は、長期的に緻密に戦略を立てて考えるのではなくて、タダ目先のことを感覚的に安易に判断してしまう人間であったということです。私の想像ですが、首相在任中の小泉氏は、完全に頭がいかれていて、躁(そう)状態だったのではないでしょうか?

 小泉氏が首相在任時に、在日米軍再編の計画が決定されました。自衛隊は、在日米軍に組み込まれて、アメリカの国益のために働かされることになるのでしょう。その計画が着々と進められたいるのが現状なのだと思います。

 話がそれてしまいましたが、沖縄は、琉球王国以来独自の文化を育んできた土地でありました。自然を神と崇めた独自のすばらしい精神文化があったようです。先の大戦、それから続く在日米軍によって、沖縄の自然もズタズタになっていると聞きます。沖縄の人たちは、戦後ずっと、甘んじて犠牲を引き受けてこられたのです。私たちはこのことを忘れてはいけないと思います。

 今回の暴行事件では、沖縄の人々の気持ちを我が思いとして、抗議してゆきたいと思います。現在の世界情勢を見わたせば、アメリカの覇権も揺らいでいます。いつの日か、沖縄の米軍がいなくなる日が来るのではないでしょうか。その日が来ることを、沖縄の人々と共に祈りたいと思います。
 
 沖縄、広がる抗議決議 米兵少女暴行事件(朝日新聞)


米兵による少女暴行事件に抗議するため、キャンプ瑞慶覧
前に集まった人たち
 

沖縄県の仲村守和教育長や県幹部は12日、キャンプ瑞慶
覧(ずけらん)などを訪れ、事件に抗議。再発防止の徹底を
求めた。

 在沖縄米海兵隊員(38)が中学3年の女子生徒(14)に対する強姦(ごうかん)容疑で逮捕された事件で、那覇市議会は12日、被害者らへの謝罪と基地縮小、日米地位協定の抜本的見直しを求める抗議決議を行った。沖縄県議会や事件現場となった沖縄市、北谷(ちゃたん)町も13、14の両日に同様の決議をする方向といい、動きはさらに広がる見通しだ。県内の平和団体も基地の前で抗議集会を開き、「米軍撤退」を訴えた。

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