前時津風親方の恩師 「命の重さ伝えたか」 山本君なぜ [小さなニュース]
警察に逮捕された山本順一前時津風親方のことを、中学時代の恩師丸木一磨さん(75)は、40年以上たった今も心配している。 1人の命を奪ったかつての教え子の教師として、無関係ではいられないのではないか、「彼の最後の学校生活で、私なりに人の命の重さを伝えられなかっただろうか」 と自問自答されました。その無念の思いをペンに託し、朝日新聞に投稿して、11日朝刊の「声」欄に掲載されたのでした。
丸木先生のよると、山本順一前時津風親方の中学時代は、素直で明るい生徒であったそうです。順調に出世していく姿を我がごとのように喜んでいた先生にとって、今回の事件は、残念でならない事件であったでしょう。
あの山本君が、「自分と同じ道を歩んだ若い力士を、なぜ……。」との思いでありましょう。先生は、罪を償い、素直で明るい両国中学時代の人間・山本順一を取り戻して欲しいと願っておられます。
恩師とはありがたいものです。どん底の落ちた山本順一前時津風親方に「相手の心を理解できる人間になれ、そうすれば人を思いやる気持ちも出てくるのだから」と手を差し伸べておられます。山本順一前時津風親方は、一日もはやく更正をはかり、恩義に報いるべきではなでしょうか。
それは、山本順一被告として、斉藤俊さんがどんなに無念な気持ちで亡くなられたかに想いをいたすことであり、自らの犯した罪の罪深さを一生背負っていくことでもあります。
亡くなられた斉藤俊さんには、改めてご冥福を祈らせていただきます。
前時津風親方の恩師 「命の重さ伝えたか」 山本君なぜ(朝日新聞)
「君のサッカーはすごかったよ」。生徒一人一人に声をかける
丸木一磨さん=東京都渋谷区広尾の日本文理学院高等部で
新聞に載った写真には面影があった。色白の肌にやや開いた眉と目。明るく無邪気な中学生だった「山本順一君」がそこにいた。大相撲の前時津風親方らによる弟子の傷害致死容疑事件。17日で逮捕から10日を迎えた。「自分と同じ道を歩んだ若い力士を、なぜ」。前親方の中学時代の担任だった丸木一磨さん(75)=東京都渋谷区=は「自分に出来ることはなかったか」と自問している。