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後期高齢者医療制度に地方医師会の反乱 [ニュース]

 長周新聞に、『茨城県医師会は3月22日、「後期高齢者医療は高齢者に大きな負担をもたらし、医療を制限する萎縮医療そのものだ」との会長声明を発表。制度撤回に向けて、「みなさん、こんな高齢者いじめの制度が許せますか」と大書したポスター3000枚を作製。県下の病院・診療所にはり出すとともに、20万人を目標に制度撤回を求める署名活動にとりくんでいる。』という記事がありましたが、茨城県は保守王国なのにどうしたのだろうと不思議に思っておりました。

 ZAKZAKで茨城県師会長の原中勝征氏を取材した記事を偶然見つけて読んでみましたら、なるほどと納得できました。

 原中会長は、医療のために身を投げ出して行動されている方でありました。その行動原理は、会長の言われる「医師として『患者を守るため』に行動している」という言葉に凝縮されていると思います。原中会長は、現状を見抜く確かな目を持っていらっしゃいますので、今後とも、正しい医療を守るため頑張っていただきたいと思います。

 医師会というのは、昔から自民党の重要な支持基盤であったわけですが、今その基盤の崩壊が加速しているように思われます。小泉元首相は、アメリカ(竹中平蔵氏は代理人?)と霞ヶ関官僚に政策を丸投げした結果、創価学会票という下駄を履いても間に合わないほど、自民党の支持基盤を崩壊させつつあるということなのでしょう。

 小泉元首相は、「自民党をぶっこわす」と宣言しましたが、古い自民党をぶっこわすのであって、自民党そのものを壊すつもりなどさらさらなかったはずです。無党派層を含めた国民をマインドコントロールして自民党の新しい支持基盤としようとしたのでしょうが、その後の安倍氏や福田氏が小泉元首相ほど悪でなかったから、国民のマインドコントロールが解けてしまったのです。小泉元首相の本意でない「自民党をぶっこわす」が実現に向かって時を刻み始めているのだと思います。



「制度廃止まで戦う」茨城県医師会、福田政権に反乱
命を犠牲にして医療費を削減

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現場視察を増やした福田首相だが「他人事」
「上から目線」は変わらない


 後期高齢者医療制度が「老人いじめ」と悪評紛々だ。内閣支持率や衆院山口2区補選にも影響を与えているが、すべてが「他人事」の福田康夫首相は見直す考えはないという。こうした中、自民党の有力支持団体・地方医師会に「反対」を唱える動きが急速に広がっている。福田政権への反乱は、都道府県レベルで20を突破したという。真っ先に「制度廃止」を掲げて活動している茨城県医師会の原中勝征会長(68)が狼煙を上げた。

 「人の命を年齢で差別するのは間違っている。この制度は、老人の負担を増大させるだけでなく、日本の親子関係や相互扶助の精神を崩壊させる。老人は決して幸せにならない。制度廃止まで徹底的に戦う」

 原中氏の舌鋒は鋭い。

 同制度は06年、小泉内閣時代に与党の強行採決で成立した。茨城県医師会は内容について何度も問い合わせたが、厚生労働省は「まだ決まっていない」と言い続け、全体像を明らかにしたのは今年3月だった。

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原中勝征氏

 詳細を同医師会で検討した結果、(1)75歳で強制加入という特異性(2)年金からの保険料天引き(3)保険料滞納による保険証取り上げ(4)自由に医療機関を選べない-などに疑問が集中。最終的に「法律の目的は命を犠牲にして医療費を削減するものだ」との結論に達し、3月21日の理事会で反対することを全会一致で決めた。

 今月20日には全県下に「高齢者いじめの制度が許せますか!」という新聞折込広告を入れ、制度廃止を求める署名や意見を求めたところ、全国から賛同する声が殺到しているという。▲

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中国で列車同士衝突 [国際ニュース]

 北京発青島行きの旅客列車が脱線した直後に、煙台発江蘇省徐州行きの旅客列車が突っ込んでしまったようです。オリンピックのセーリング競技が500キロ離れたところで開催されるため、速度を上げた運転を始めたところであったということで、JR西日本福知山線の事故と似ているような感じがします。

 事故車両は、福知山線の時のようにアメのように曲がっていないようです。中国の車両の方が強度があるのでしょうか? 日本の車両がきゃしゃにできているのは、軽量化して電気代を節約するため、低価格化して経営効率を上げるためなのだと思います。



中国で列車同士衝突、70人死亡、416人負傷

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脱線した列車=AP

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脱線した列車=AP

 【北京=藤原秀人】中国国営新華社通信によると、28日午前4時40分(日本時間同5時40分)ごろ、山東省で北京発同省青島行きの旅客列車が脱線し、前から来た同省煙台発江蘇省徐州行きの旅客列車と衝突した。この事故で70人が死亡、416人が負傷した。市内にある人民解放軍148病院だけで午前中に約200人が搬送された。

 事故原因は調査中だが、山東省の地元紙、斉魯晩報(電子版)によると、事故の起きた路線は最近工事が行われ、28日から新しいダイヤで運行を始めたばかりだった。約10両が脱線した。

 中国共産党・政府は北京五輪を控え、交通機関の安全運行を重視していただけに、大きな衝撃を受けている模様だ。張徳江副首相や劉志軍鉄道相が事故現場に急行し、救出活動や原因究明を指揮している。

 北京の日本大使館によると、日本人が負傷したとの情報はない。

 現場は山東省の省都・済南から東に約100キロの複線。同省有数の産業都市である青島や煙台と、北京や済南を結ぶ交通の要衝となっている。(朝日新聞)

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「後期高齢者医療制度の考え方は悪くない」という福田首相 [ニュース]

衆院山口2区補欠選挙(確定得票数)
当 116,348  平岡秀夫    =民前<4>
    94,404  山本繁太郎  =自民新[公]

  注目された衆院山口2区補欠選挙は、民主党の平岡秀夫氏の勝利という結果に終わりました。福田政権になってから初めての国政レベルでの民意が示されたわけです。福田首相は、この「直近の民意」に率直に耳を傾けるべきだと思います。

 与党は、暫定税率復活を含む租税特別措置法改正案を三十日、道路特定財源を十年間維持する法案を五月十二日以降に衆院で再可決する方針だと伝えられていますが。民意を踏みにじる再議決であることを自覚すべきです。

 福田首相はロシア訪問中に、記者団に高齢者や野党から批判の強い後期高齢者医療制度について「制度の考え方は悪くない」と見直しに慎重な考えを示したと報道されています。

 75歳以上の高齢者をひとくくりにして、医療費削減を図る「姥捨て山のよな制度」といわれる後期高齢者医療制度を、「制度の考え方は悪くない」と平然と言い放つことができるのは、弱者への視点が欠けているからだと思います。

 「かわいそうなくらい苦労しているんですよ!」と党首討論という公の場で、自己中心的な発言をして恥じない福田首相は、育ちのよい2世議員の限界を露呈していると言えるのでしょうか。

 霞ヶ関の官僚におんぶしてもらって、結果的に国民の意志から離れた富裕層を利する政策を進めようとする福田首相は、劇場型政治によって国民を欺いて自民党の延命を図った小泉元首相と同じように、ソフト戦術によって自民党の延命を図ろうとしているだけなのだと思います。

 最後に、後期高齢者医療制度を批判している長周新聞の記事を引用することといたします。



長生きするのは国賊か
後期高齢者医療制度
廃止求める行動全国で
 
 後期高齢者医療制度に反対し、廃止・見直しを要求する運動が全国的に高まっている。戦争中は「国のため」に死ねといわれ、長生きすれば国賊扱いで、“姥捨て”政治を強行する自民党政府への怒りは噴き上がっている。「年齢によって医療を差別する制度を絶対に許してはならない」と、すでに10府県の医師会が撤回・廃止を求め、医療費削減のために高齢者を差別する新設「後期高齢者診療料」に反対・自粛・慎重な対応を指示した府県医師会は20府県におよんだ。全国各地で高齢者とその家族が集会・デモを展開し、強い住民世論を反映して全都道府県・市区町村の三割以上にあたる約600の地方議会が後期高齢者医療制度反対・撤回を求める意見書、決議を上げている。

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政治に翻弄された長野聖火リレー [ニュース]

 長野市内で、北京五輪の聖火リレーが厳戒態勢のなかで行われました。中国人留学生などの中国政府支持派とチベット支援者らが多数詰めかけ市内は騒然とした雰囲気となりました。リレーへの妨害行為も相次いで5人が逮捕されたと伝えられています。

 予想どうりといいますか、平和の祭典であるオリンピックの聖火が、政治問題に翻弄されてしまいました。平和の祭典という本来の趣旨とはかけ離れた争いを誘発する聖火リレーとなってしまったのです。

 このような状況下で聖火リレーを強行することに、何の意義があるのか疑問に感じてしまうような醜態をさらしてしまったといえると思います。五輪の聖火自身が一番失望しているのではないでしょうか? 

 チベット暴動については、情報があまりにも少なくて詳細は分かりませんが、チベット問題はのど元に刺さったトゲとして、北京五輪に暗い影を落とし続けていくことになるのではないでしょうか。



聖火リレー 声援は政治にかき消された 長野(朝日新聞)

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大勢の警察官に守られた北京五輪の聖火。沿道の市民からは
「警備の壁で見えない」と不満の声もあがった=26日、長野市


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沿道から飛び出し取り押さえられる男。左後方は福原愛さん
=26日午前9時すぎ、長野市


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トーチを持って走るタレントの萩本欽一さん=26日午前8時4
6分、JR長野駅前


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聖火リレーのスタート前、チベットの旗を掲げる人の前に並び、
「中国がんばれ」と叫ぶ人たち=26日午前7時20分、長野市



 北京五輪の長野聖火リレーが26日、厳戒態勢の中で終わった。卵を投げつける人や、隊列に走り込む人が出て会場には緊張感が漂い、楽しみにした市民にはランナーの姿はほとんど見えなかった。怖がって沿道に出るのを控えた人も多く、「聖火って一体なんなの」との疑問も漏れた。

 聖火リレーの観衆は約8万5600人にのぼった。ほとんどは中国やチベットの巨大な旗を振ったり、プラカードを掲げたりする人たち。地元・長野市民の姿が政治の渦にかき消された、「市民不在」の18・7キロだった。

 「近所の人が全然いないよ」。陸上の末続慎吾選手が走ったスタート会場の近く。赤いTシャツの若者で埋め尽くされた沿道で、初老の男性があたりを見回した。

 畳1~2枚分はある旗が、無数にたなびく。沿道からは、日本語の声援は何も聞こえない。「これじゃ、聖火が全然見えないじゃないか」。言い捨てて、男性は去った。

 公募枠でランナーになった信州大4年生丸山佳織さん(21)も「中国の人がすごく多かった」と、中継地点を取り囲む赤い旗に戸惑った。

 少林寺拳法の道場を市内で開く荒井高志さん(64)は、中国大使館の要請を受けて、沿道で雑踏警備のボランティアに参加した。

 98年の長野五輪時には千人を超える仲間とボランティアで警備にあたった。が、この日はわずか25人。「リレーが政治的な対立の場になっているので参加したくないという意見も多くて……」。歯切れが悪かった。

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硫化水素自殺を考える [社会問題]

 硫化水素を使用しての自殺が、ニュースで頻繁に報道されるようになりました。硫化水素での自殺は周囲を巻き添えにしてしまうケースが多く、本人にとどまらない悲劇を生んでいます。洗剤を利用して精製する方法がネットに出回っていて、ネットを利用する若い世代での犠牲が多いように思われます。

「橋」  

少女よ
橋のむこうに
何があるのでしょうね

私も いくつかの橋を
渡ってきました
いつも 心をときめかし
急いで かけて渡りました

あなたがいま渡るのは
あかるい青春の橋
そして あなたも
急いで渡るのでしょうか

むこうの岸から聞こえる
あの呼び声にひかれて



 これは、高田敏子さんの「橋」という詩です。今の若者の「青春の橋」は、明るい橋ではなくなってしまっているのでしょうか? 既に「青春の橋」」を渡りきってしまった私としては、若い人へ少し本音で語らせていただきたいと思います。

 今の混迷した世の中に、若い人たちは明るい未来を描けず、重苦しい思いをしている人が多いのでしょうね。その重圧に耐え切れず自殺していく若者がいたとしても非難などできるわけありません。ですが、自殺を考える前に、自殺とはどういうことなのか、本質的なことを少し考えてみるべきではないでしょうか。

 まず、最初に考えておかなければならないことは、人間とはどんな存在かということです。人間とは死んだらそれっきりの無に帰してしまうような存在なのでしょうか? 桜の花でさえ毎年咲くのに、人間が一回きりの人生でおしまいというほど単純な存在とは、私にはどうしても思えないのです。 桜でいえば、木に相当する部分が隠れているのではないかと思うのです。それは、魂、霊的な世界とでも言えましょうか。

 人間というのは、その魂、意識が人間の肉体を自由自在に動かしている存在なのではないでしょうか? このことは、人間の肉体と魂、意識は別々に存在するのではないかということを示唆するものでもあると思います。

 この世で言う人間の死というのは、肉体のみの消滅であって、魂、意識のほうは存続し続けるのではないでしょうか? これは、仮説といわれれば仮説ですが。 もしそうだとすると、自殺しても肉体が消滅するだけで心の面での解決には至らないのではないかと推定されるように思うのです。自殺で、「すべての問題が解決だ」にはならないということですね。

 人間の生きる目的は、どんなことにあるのでしょうか? 今の私には、特別なものはなく、「ただ生きること」以外何もなくなりました。ただし、どう生きるかはまったくの自由でよいのだと思います。自殺は、その生きることの否定、「人間としての自己否定」ということになってしまうのではないでしょうか?

 マヤ、インカ帝国、楼蘭王国などいろいろな廃墟の写真を眺めていますと、其処に生活していたであろう多くの人々のことを想像し、どんな人生模様を描いていたのであろうかと想像をたくましくしてしまいます。と同時に現代においては、それらの人々の人生模様は何も残っていないのです。夢、まぼろし、人生のうたかたを実感させられます。

 人生80年としまして、その間苦労ばかりであったとしても、過ぎてしまえば夢、まぼろしと化してしまうのだと思います。 人生は、初めから夢幻なものであったということなのでしょう。人生をあまりまじめに考えず、いい加減でも何でも、「ただ生きること」を持続することに価値があるのではないでしょうか? 苦しくとも一日、一日を積み重ねていくことにいたしましょう!



毎日新聞 余録:硫化水素

 大きな金づちを「げんのう」と呼ぶのは、近づく生き物を殺してしまう殺生石を打ち砕いた玄翁和尚(げんのうおしょう)にちなんだものという。鳥羽上皇が寵愛(ちょうあい)した玉藻前(たまものまえ)--実は九尾の狐(きつね)が妄執を残して石となったという栃木県那須町の殺生石にまつわる伝承だ
▲能の「殺生石」では玄翁和尚はげんのうを振るうわけではない。里の女の姿をした石の霊と語り合い、言う。「あまりの悪念は、かえって善心となるべし。ならば衣鉢(いはつ)(仏道)を授くべし」。その玄翁が石に花を手向け、焼香して供養をすれば、それより殺生はなくなったという
▲殺生石が近づく鳥獣を倒したのは主に周囲で発生する火山性ガスの硫化水素によるものといわれる。腐った卵に似た刺激臭で知られる硫化水素は、実際に火山地帯などで多くの人命を奪ってきた。命は助かっても重い後遺症のおそれもある
▲この硫化水素を人為的に発生させた自殺事件で、周囲の2次被害が相次いでいる。風呂場で中3の女子が亡くなった高知の集合住宅では約70人が手当てを受け、男性の客が部屋で倒れていた滋賀県のホテルでは従業員9人が病院に運ばれた
▲昨年夏には家族2人が巻き添えで死亡した硫化水素自殺もあった。家族に異変があればまず救おうとする肉親や近所の人を害する有毒ガスだ。独りで思い詰める人には自分を愛する人や縁ある人々との結びつきを改めて思い起こし、どんな手段による自殺であれ思いとどまってほしい
▲人の心を石に変える自殺サイトのはびこるネットの世界だが、こわばった心をときほぐす玄翁のような役を果たすサイトもあろう。自殺を思う人を一人でも多くそちらに導く手だてはないか。

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「弘前さくらまつり」始まる [小さなニュース]

 桜の三大名所呼ばれているのは、奈良の吉野山、長野の高遠城址公園、青森の弘前公園の三カ所だそうです。その三大名所の一つ、青森県弘前市の弘前公園で「弘前さくらまつり」が23日に始まりました。

北国に春訪れ 桜満開「弘前さくらまつり」始まる

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桜が満開を迎えた弘前公園で、舟を浮かべ夜桜を楽しむ観
光客=23日夜、青森県弘前市


 本州最北の桜の名所として知られる青森県弘前市の弘前公園で「弘前さくらまつり」が23日、始まった。5月5日まで。

 ソメイヨシノなど多くの桜が満開で、花見客は淡くピンク色に色づいた園内を写真に撮るなど、北国にようやく訪れた春と満開の桜を堪能した。主催者によると、この日は国内外から約26万人が訪れた。

 弘前市によると、園内の桜は50種以上、約2600本。日本最古のソメイヨシノや弘前公園でしか見ることのできないヤエザクラ「弘前雪明かり」など珍しい種も植えられている。今年は3月から暖かい日が続き、開花宣言は平年より8日早い4月16日だった。

 はかま姿で来ていた同県三沢市の米兵、ライアン・ウィリアムズさん(22)は「来日して桜が大好きになった。今年で3度目だが、本当に大きくて美しい」と感嘆していた。(産経新聞)

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二世議員の地が出てきた福田首相 [ニュース]

 福田首相は、日韓首脳会談で、李明博大統領が今後、北朝鮮に連絡事務所設置を改めて提案する方針であることを説明したのに対して、「北朝鮮を説得するとき、(日朝国交正常化の暁には)『日本からのボーナスがある』と話してほしい」と依頼しました。さらに「(北朝鮮への)ボーナスがある」と2度発言、念押ししたという。 

 「ボーナス」という言葉は日本では、会社などの組織内で頑張ったということで与えられる賞与というイメージで使われます。福田首相は、国の違う北朝鮮を支援するのに、何で「ボーナス」という言葉を使ったのか理解に苦しみます。

 ボーナスは余裕のある会社がだすのが常識ですから、国の借金が大変だと言っていながら「ボーナス」とは、ずいぶん脳天気な話です。北朝鮮に「ボーナス」を出す財政的余裕があるのなら、まず日本国民に還元するのが当然ではないでしょうか? それに北朝鮮の金正日主席の立場から見れば、札束で頬をひっぱたくように「ボーナス」を出すからといわれても、馬鹿にするなと反発してくるのは容易に想像がつくはずです。北朝鮮は、国交正常化後の経済支援は戦後補償であり、当然の権利と主張しているのですから。

 福田首相は、空気が読めていないし、自らの傲慢さにも気づいていないようです。「ボーナス」発言は、福田首相には外交的センスがないことを自ら証明しているようなものだと思います。

 福田首相が登場した当初は、ソフトで安倍前首相より国民の目線で政治をしてくれそうな印象があったように思います。しかし、半年以上が過ぎて、国民の目線とずれが目立つようになってきました。福田首相の隠れていた地が出てきたように感じます。

 変化の潮目は2回目の党首討論あたりにあったのではないでしょうか? 福田首相は、「かわいそうなくらい苦労しているんですよ!」、民主党に対して「こういうのを権力の乱用というのですよ!」、小沢代表に「あの時のことを忘れてもらっては困るんですよ!」などなど感情を露わにして逆質問を繰り返しました。奥にしまっておいた本音が我慢ならんと吹き出してしまったかのような様相でした。

 あれ以来、「桜を見る会」に於ける「物価が上がるとかいろいろなことはありますけど、しようがないことはしようがない」や、山口の補選での応援演説で後期高齢者(長寿)医療制度について 「お年寄りも少しくらい負担してくれたっていいじゃないの、という制度だ」などと本音を連発して、庶民の神経を逆なでしています。開き直ってしまったのでしょうか?

 この間のやりとりで、福田首相は庶民の苦労など分からない、上からしかものを見ることのできない人間であることなどがはっきりしてきました。福田首相も安倍前首相と同じく、特権階級の二世議員として何の苦労もなく育ってきたということなのでしょう。

 最近の福田首相は、想像ですが、思考能力が劣化してしまって本音でなくては語れなくなっているように感じます。そうだとすると、KYな発言をこれからも繰り返していくと思われますので、福田首相も安倍前首相と同じ道を歩むことになるのではないでしょうか?

 こうしてみてみますと、政治家は政治を家業にしてはいけないのだと思います。二世三世と重ねていくと特権階級化して庶民の生活感覚が分からなくなってしまうのです。格差社会の勝者の位置に自らをおく者jは、意識しなくとも格差助長の政策に加担する危険性があると思うのです。格差社会の行き着く先は階級社会ということになってしまいますが、現実化が零とは言えないと思います。

 社民党党首の福島瑞穂氏が、テレビの報道番組で国会の現状を「世襲議員ばかりで封建時代のようだ」と語っていたのを忘れることができません。



「北朝鮮へのボーナスある」=韓国大統領に伝言依頼-福田首相
4月21日19時1分配信 時事通信

 「北朝鮮を説得するとき、(日朝国交正常化の暁には)『日本からのボーナスがある』と話してほしい」。福田康夫首相は21日の日韓首脳会談の席上、韓国と北朝鮮が相互に連絡事務所を常設する構想が実現すれば、国交正常化後に経済協力をするとの日本の基本的立場を北朝鮮側に伝えるよう依頼した。

 韓国側の説明によると、李明博大統領は今後、北朝鮮に連絡事務所設置を改めて提案する方針であることを説明。首相はこの構想が実現することを前提に「(北朝鮮への)ボーナスがある」と2度発言、念押ししたという。  
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「最も首相にふさわしい政治家は小泉元首相」に思うこと [ニュース]

 「時事通信社が11~14日に実施した4月の世論調査によると、首相にふさわしい政治家は、自民党の小泉純一郎元首相が21.2%でトップだった。2位は16.0%の麻生太郎前幹事長。民主党の小沢一郎代表は7.2%で3位、福田康夫首相は7.1%で4位と、ともに振るわなかった。」という結果だったそうです。

 「小泉氏自身は、再登板の可能性を否定しているが、衰えぬ国民的人気を見せ付けた。麻生氏も現在は無役ながら、小沢、福田両氏の倍以上の支持を集め、次期首相の有力候補として存在感をアピールした形だ。」と時事通信社は解説しています。

 小泉元首相が、いまだに国民的人気を維持しているなんて「ブラックジョークでしょ」と言いたくなってしまいます。小泉氏を支持する人たちは、小泉氏がまた首相になったら何を期待しているのでしょうか? この世論調査では詳しいことはわかりません。

 小泉元首相は、竹中平蔵氏の「骨太の方針」のもと、構造改革と称して緊縮財政による財政再建を押し進めました。小泉氏は、改革には痛みが伴うのが当然と、多大な犠牲を国民に、特に弱者に強いてきました。

 しかし、その結果得たものは何だったでしょうか。信じられない日本の破壊であり、改革の果実といったものは何も見いだせないのではないでしょうか? 富裕層や大企業といった強者だけが恩恵をこうむる小泉改革は、改革と呼べるような代物ではなかったのです。

 外交に関しても、小泉氏独自の長期的な理念というものがあるはずもなく、ブッシュのポチになり下がって、国益を損ねただけに終わったと言えるのではないでしょうか。

 こうして小泉政治を振り返ってみますと、ワンフレーズポリテックスを駆使して、直感頼りのその場しのぎで、中身のない政治であったことが歴然としているのであります。最近の小泉氏は、陰に隠れていることに我慢ができなくなったか、以前同様の中身のない言動で歓心を買おうとしているように思えます。

 このような小泉元首相が再び首相になったら、今度こそ日本は、立ち行かなくなるほど破壊されることになるではないでしょうか? それでも小泉元首相を支持し続ける人たちは、マゾ趣味の人たちではないかと疑ってしまいます。

 そうでなければ、やはりマスコミの影響が大きいのでしょうね。マスコミは、ワンフレーズしか発しない躁状態の小泉元首相を芸能人並に持ち上げました。漫画お宅の麻生氏が2位に入っていることもマスコミの影響があるように感じます。

 最近のテレビ番組の低劣化には、目を覆いたくなるものがあります。庶民の思考能力をうばい、家畜のように従順な存在にしようとする意図があるのではないかと疑いの目で見たくなってしまいます。

 マスコミには裏があると思わないといけないのではないないでしょうか? テレビなど素直な気持ちで見ていると、自分がいかれてしまうのではないかと不安になってしまいます。マスコミには、最初から批判的な目で対処しないといけないのだと思います。

 そうすれば、デビル顔した小泉元首相が、首相にふさわしい人ナンバーワンというブラックジョークのようなことにはならないような気がいたします。



小泉氏トップ、2位麻生氏=首相にふさわしい人-時事世論調査
4月20日15時0分配信 時事通信

 時事通信社が11~14日に実施した4月の世論調査結果によると、首相にふさわしい政治家は、自民党の小泉純一郎元首相が21.2%でトップだった。2位は16.0%の麻生太郎前幹事長。民主党の小沢一郎代表は7.2%で3位、福田康夫首相は7.1%で4位と、ともに振るわなかった。

 小泉氏自身は、再登板の可能性を否定しているが、衰えぬ国民的人気を見せ付けた。麻生氏も現在は無役ながら、小沢、福田両氏の倍以上の支持を集め、次期首相の有力候補として存在感をアピールした形だ。福田氏は、自民党支持層でも12.5%にとどまり、小泉氏の31.3%、麻生氏の28.3%を大きく下回った。

 麻生氏とともに、「ポスト福田」として取りざたされている谷垣禎一政調会長は2.4%、小池百合子元防衛相は1.5%、与謝野馨前官房長官は0.7%といずれも低かった。 

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茶畑の斜面に咲き誇る「遠山桜」 [小さなニュース]

 朝日新聞WEB版のマイタウン熊本に「天空の遠山一本桜」の記事がありました。山の斜面にある茶畑に根を張る大きな桜の木にまつわる話です。30年前にヤマザクラの幼木にヤエザクラを接ぎ木したらしいですから、八重桜のようです。

 遠山の金さんの桜吹雪とは関係ありませんが、桜の持ち主が遠山さんという名前なので、「遠山桜」と呼ばれているようです。写真で見ると、まさに孤高の「天空の遠山一本桜」という趣です。実際に見ると、圧倒的な存在感がありそうですね。


天空の遠山一本桜/熊本県あさぎり町

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茶畑の斜面に咲き誇る「遠山桜」=熊本県あさぎり町須恵

  あさぎり町須恵の松尾地区に「遠山桜」と呼ばれる一本の桜が咲き誇っている=写真。標高350メートルの茶畑斜面に根を張る。幹回り2メートル、高さ6メートル。15メートル四方に広げた枝を薄桃色に染め、天空に浮いているかのようだ。

  畑と桜の持ち主、遠山好勝(よし・かつ)さん(48)によると、30年ほど前に父の木(すなお)さん(78)がヤマザクラの幼木にヤエザクラを接ぎ木したらしい。地元でも知られざる存在だった。

  07年から地区の人たちが開花期に案内板を立て週末に山の幸や手作りまんじゅうの直売テントを出している。「山間集落の地域活性化に桜を役立てたい。20日ごろが一番きれいです。ぜひいらしてください」と遠山さん。 (朝日新聞)

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空幕長「そんなの関係ねえ」高裁違憲判断で [ニュース]

 名古屋高裁(青山邦夫裁判長)は17日、自衛隊イラク派遣差し止めなどを求める集団訴訟の控訴審判決を下しました。高裁は判決の中で、航空自衛隊が首都バグダッドに多国籍軍を空輸していることについて「憲法9条1項に違反する活動を含んでいる」との判断を示しました。ただ、結論は原告側の敗訴とした。

 朝日新聞によると、判決はまず、現在のイラク情勢について検討。「イラク国内での戦闘は、実質的には03年3月当初のイラク攻撃の延長で、多国籍軍対武装勢力の国際的な戦闘だ」と指摘した。特にバグダッドについて「まさに国際的な武力紛争の一環として行われている人を殺傷し物を破壊する行為が現に行われている地域」として、イラク復興支援特別措置法の「戦闘地域」に該当すると認定した。

 そのうえで、「現代戦において輸送等の補給活動も戦闘行為の重要な要素だ」と述べ、空自の活動のうち「少なくとも多国籍軍の武装兵員を戦闘地域であるバグダッドに空輸するものは、他国による武力行使と一体化した行動で、自らも武力の行使を行ったとの評価を受けざるを得ない」と判断。「武力行使を禁じたイラク特措法に違反し、憲法9条に違反する活動を含んでいる」とした。

 小泉元首相は、「どこが戦闘地域かなんて俺に聞かれてもわからない」、「自衛隊が行くところが非戦闘地域だ」などと詭弁を弄して、イラクへ自衛隊の派遣を強行してきましたが。名古屋高裁は、改めてこれは詭弁だと当たり前の判断を下したということだと思います。

 しかし、裸の王様の話ではないですが、権力側のデタラメな合憲論がまかり通っている状況で、違憲という判決を出すことは、王様は裸だと最初に言い出すのと同じように、勇気のいることに違いありません。判決を下した名古屋高裁の裁判官の方々には敬意を表したいと思います。

 この名古屋高裁の判決を受けて、防衛省の田母神俊雄航空幕僚長は18日の定例会見で、「純真な隊員には心を傷つけられた人もいるかもしれないが、私が心境を代弁すれば大多数は『そんなの関係ねえ』という状況だ」と発言しました。  これに対し、原告で「訴訟の会」の池住義憲代表らは19日「司法判断を愚弄(ぐろう)して判決の価値をおとしめようとするもので、許されない」とした抗議文を防衛省に送ったそうです。

 抗議文は「政府や防衛省の『本音』を端的に示したもので『憲法なんて関係ねえ』と発言したに等しい。三権分立を否定した発言の責任は厳しく問われなければならない」と指摘しています。

 先日、石破防衛大臣が、省内の連携の悪さを改善するのに、キャンディーズのハーモニーを見習えと発言していましたが、「そんなの関係ねえ」もその流れの中に在るのでしょうね。自衛隊に精神的退廃、幼稚化が起こっていなければよいがと心配になってしまいます。少なくとも憲法軽視の精神が底流にあるのではないでしょうか?

 防衛省は、何を守ろうとしているのでしょうか? 私が想像するに、防衛省は、憲法より日米安保条約(既に日米同盟に変質していると思われます)を守ろうとしているのではないでしょうか。こうした方向性は憲法を逸脱していることを、今回の名古屋高裁の違憲判決は合わせて指摘しているように思われます。


オッパッピー?空幕長「そんなの関係ねえ」高裁違憲判断で

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 防衛省の田母神俊雄航空幕僚長は18日の定例会見で、航空自衛隊のイラク空輸活動を違憲とした名古屋高裁判決が現地で活動する隊員に与える影響を問われ、「純真な隊員には心を傷つけられた人もいるかもしれないが、私が心境を代弁すれば大多数は『そんなの関係ねえ』という状況だ」と発言した。

 有名お笑いタレントの言葉を使い、司法判断をやゆしたと取られかねない発言に批判が出そうだ。

 判決自体については「非常に残念。与えられた任務をこなすのがわれわれ自衛隊の役割なので、今後も整斉と活動したい」と述べ、判決がイラクでの活動に影響しないことを強調した。

 判決でバグダッドが「戦闘地域」とされたことについては、「現地は日本のように安全ではないが、戦いに巻き込まれる危険はないと思っている」と話した。(iza)

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