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政治に翻弄された長野聖火リレー [ニュース]

 長野市内で、北京五輪の聖火リレーが厳戒態勢のなかで行われました。中国人留学生などの中国政府支持派とチベット支援者らが多数詰めかけ市内は騒然とした雰囲気となりました。リレーへの妨害行為も相次いで5人が逮捕されたと伝えられています。

 予想どうりといいますか、平和の祭典であるオリンピックの聖火が、政治問題に翻弄されてしまいました。平和の祭典という本来の趣旨とはかけ離れた争いを誘発する聖火リレーとなってしまったのです。

 このような状況下で聖火リレーを強行することに、何の意義があるのか疑問に感じてしまうような醜態をさらしてしまったといえると思います。五輪の聖火自身が一番失望しているのではないでしょうか? 

 チベット暴動については、情報があまりにも少なくて詳細は分かりませんが、チベット問題はのど元に刺さったトゲとして、北京五輪に暗い影を落とし続けていくことになるのではないでしょうか。



聖火リレー 声援は政治にかき消された 長野(朝日新聞)

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大勢の警察官に守られた北京五輪の聖火。沿道の市民からは
「警備の壁で見えない」と不満の声もあがった=26日、長野市


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沿道から飛び出し取り押さえられる男。左後方は福原愛さん
=26日午前9時すぎ、長野市


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トーチを持って走るタレントの萩本欽一さん=26日午前8時4
6分、JR長野駅前


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聖火リレーのスタート前、チベットの旗を掲げる人の前に並び、
「中国がんばれ」と叫ぶ人たち=26日午前7時20分、長野市



 北京五輪の長野聖火リレーが26日、厳戒態勢の中で終わった。卵を投げつける人や、隊列に走り込む人が出て会場には緊張感が漂い、楽しみにした市民にはランナーの姿はほとんど見えなかった。怖がって沿道に出るのを控えた人も多く、「聖火って一体なんなの」との疑問も漏れた。

 聖火リレーの観衆は約8万5600人にのぼった。ほとんどは中国やチベットの巨大な旗を振ったり、プラカードを掲げたりする人たち。地元・長野市民の姿が政治の渦にかき消された、「市民不在」の18・7キロだった。

 「近所の人が全然いないよ」。陸上の末続慎吾選手が走ったスタート会場の近く。赤いTシャツの若者で埋め尽くされた沿道で、初老の男性があたりを見回した。

 畳1~2枚分はある旗が、無数にたなびく。沿道からは、日本語の声援は何も聞こえない。「これじゃ、聖火が全然見えないじゃないか」。言い捨てて、男性は去った。

 公募枠でランナーになった信州大4年生丸山佳織さん(21)も「中国の人がすごく多かった」と、中継地点を取り囲む赤い旗に戸惑った。

 少林寺拳法の道場を市内で開く荒井高志さん(64)は、中国大使館の要請を受けて、沿道で雑踏警備のボランティアに参加した。

 98年の長野五輪時には千人を超える仲間とボランティアで警備にあたった。が、この日はわずか25人。「リレーが政治的な対立の場になっているので参加したくないという意見も多くて……」。歯切れが悪かった。

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