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「後期高齢者医療制度の考え方は悪くない」という福田首相 [ニュース]

衆院山口2区補欠選挙(確定得票数)
当 116,348  平岡秀夫    =民前<4>
    94,404  山本繁太郎  =自民新[公]

  注目された衆院山口2区補欠選挙は、民主党の平岡秀夫氏の勝利という結果に終わりました。福田政権になってから初めての国政レベルでの民意が示されたわけです。福田首相は、この「直近の民意」に率直に耳を傾けるべきだと思います。

 与党は、暫定税率復活を含む租税特別措置法改正案を三十日、道路特定財源を十年間維持する法案を五月十二日以降に衆院で再可決する方針だと伝えられていますが。民意を踏みにじる再議決であることを自覚すべきです。

 福田首相はロシア訪問中に、記者団に高齢者や野党から批判の強い後期高齢者医療制度について「制度の考え方は悪くない」と見直しに慎重な考えを示したと報道されています。

 75歳以上の高齢者をひとくくりにして、医療費削減を図る「姥捨て山のよな制度」といわれる後期高齢者医療制度を、「制度の考え方は悪くない」と平然と言い放つことができるのは、弱者への視点が欠けているからだと思います。

 「かわいそうなくらい苦労しているんですよ!」と党首討論という公の場で、自己中心的な発言をして恥じない福田首相は、育ちのよい2世議員の限界を露呈していると言えるのでしょうか。

 霞ヶ関の官僚におんぶしてもらって、結果的に国民の意志から離れた富裕層を利する政策を進めようとする福田首相は、劇場型政治によって国民を欺いて自民党の延命を図った小泉元首相と同じように、ソフト戦術によって自民党の延命を図ろうとしているだけなのだと思います。

 最後に、後期高齢者医療制度を批判している長周新聞の記事を引用することといたします。



長生きするのは国賊か
後期高齢者医療制度
廃止求める行動全国で
 
 後期高齢者医療制度に反対し、廃止・見直しを要求する運動が全国的に高まっている。戦争中は「国のため」に死ねといわれ、長生きすれば国賊扱いで、“姥捨て”政治を強行する自民党政府への怒りは噴き上がっている。「年齢によって医療を差別する制度を絶対に許してはならない」と、すでに10府県の医師会が撤回・廃止を求め、医療費削減のために高齢者を差別する新設「後期高齢者診療料」に反対・自粛・慎重な対応を指示した府県医師会は20府県におよんだ。全国各地で高齢者とその家族が集会・デモを展開し、強い住民世論を反映して全都道府県・市区町村の三割以上にあたる約600の地方議会が後期高齢者医療制度反対・撤回を求める意見書、決議を上げている。

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