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ガソリン暫定税率、粛々と再議決成立 [ニュース]

 ガソリン暫定税率が、衆議院の3分の2以上の賛成多数で再可決され、1か月ぶりに5月1日から復活することになりました。

 30日も駆け込みで安いガソリンを求める車が列を成し、道路にはみ出して交通渋滞が起きておりました。庶民は1円でも浮かそうと必死なのです。暫定税率の復活には、国民の3分の2が反対していると言われており、山口の補選での民意も反対であったのは明らかのように思います。しかし、こうした民意を無視して福田政権は、正当性に疑義のある衆議院の3分の2の再議決を強行してしまったことは、民主主義を冒涜する暴挙といえるでしょう。

 再可決の前日、自民党道路族の二階氏が、「粛々」と再議決すると述べていましたが、その言葉通り「粛々」と再議決が行われたということになるのでしょう。少し前に、政治家は、「粛々」と言う言葉を嫌味な言葉に変えているとブログで取り上げました。その後も「粛々」という言葉は頻繁に使われておりまして、まるで水戸黄門の葵の紋の印籠をかざして「静まれ静まれ、控えおろう」と言っているように、庶民としては感じてしまうのではないでしょうか? 「粛々」という言葉は、嫌味なというよりは、慇懃無礼な言葉といったほうがぴったりするように思えてきました。

 再議決を連発する福田首相には、「他人事」「上からの目線」という定着した人物評に、「慇懃無礼」を新たに進呈することといたいましょう。



ガソリン暫定税率復活、1日から160円程度に

 1日からガソリン税の暫定税率(1リットルあたり25.1円)が1カ月ぶりに復活する。自民、公明両党が30日の衆院本会議で、税制改正関連法を3分の2以上の賛成多数で再可決、成立させたためだ。ガソリンスタンドの一部では、店頭価格が1日から値上げされる。原油高の影響もあり、レギュラーガソリンは全国平均で1リットルあたり30円アップの160円程度になりそうだ。

 衆院本会議は30日、憲法59条の規定に基づき、衆院可決後、参院が60日以内に議決しなかった税制改正関連法など5法案を参院が否決したとみなす動議を与党の賛成多数で可決。その後、5法案は参院から衆院に返付され、衆院本会議で再可決、成立した。民主、社民、国民新各党は採決を欠席し、共産党は反対。暫定税率の復活は賛成337票、反対12票だった。

 衆院の3分の2による再可決は1月の補給支援特別措置法以来だが、この時は参院否決を受けたもの。みなし否決を踏まえた再可決は、1952年の「国立病院特別会計所属の資産譲渡に関する特措法」以来、56年ぶり2度目。 以下省略 (朝日新聞)

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閉店後、早速ガソリンの価格表示を変更するスタンドも=30日
午後9時11分、福島市西中央1丁目


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ガソリンスタンド近くの道路に、給油
待ちの長い車列ができた=30日午後7時すぎ、福岡市東区

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