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福田内閣改造にひと言 [時事問題]

 福田首相が、8月1日内閣改造に踏み切りました。今度の内閣改造で一番の目玉は、幹事長に麻生太郎氏が就任したことと言われています。麻生氏は、よくわからないですが、政策的にはタカ派と見られていますので、福田首相と目指す方向が違うはずです。その麻生太郎氏を福田首相は、三顧の礼で向い入れたと伝えられています。麻生氏は、足元を見て高く売りつけようとしたのでしょうか、いろいろ条件をつけていたらしいです。福田首相は、とぼけた顔してのらりくらりしていましたが、アヒルの水かきよろしく水面下で必死に汗をかいていたのでした。

 麻生氏の幹事長就任は、何を意味するかというと、福田降ろしが起きた時に、首相候補と予想される麻生氏を取り込むことによって、福田首相自身の保身をはかったということになります。福田首相の一日でも長く首相でいたいという意欲が垣間見えるということですね。

 そして、財政相に伊吹文明氏、経済財政担当相に与謝野馨氏が就任しました。伊吹氏は5月、「お殿様は国民だ。国民が使っているものに年貢(=税金)が追いつかない場合は、国民が年貢をもう少し増やすのは当たり前だ」と語るなど、自分がずっと年貢で食べてきたことを棚に上げて、消費税増税を示唆していました。「消費税増税は、選挙前はだめだ。国民の目をくらますことも必要だ」との本音発言もしておられました。与謝野氏は、「財務省が最も信頼する政治家」と呼ばれており、消費税10%を主張する「財政規律派(=増税派)」のドンだそうです。

 両氏の就任によって、財務省主導の消費税増税路線が明確になりました。何とか次の衆議院選挙を乗り越えて、消費税増税を実現したいという意思表示なのだと思います。

 さらに、今回の改造では、小泉色が一掃されたといわれています。脱小泉で、消費者重視、国民の目線での政策などと、野党の政策に擦り寄ったように見せかけて、一方では、財務省主導の国民生活を犠牲にする財政緊縮政策を継続しようとしているのです。

 自公政権は、植草さんが言われるように、脱藩官僚の会などを使って「偽装CHANGE」を仕掛けてくるかもしれないと警戒していましたが、これでは福田内閣自体が「偽装CHANGE」(偽改革)そのものではないでしょうか。「安心実現内閣」などとよく言えたものです。これも「長寿医療制度」のネイミングと同じで国民を軽く見ていなければ出てこない言葉です。国民を馬鹿にするのもいい加減にして欲しいと思わざるを得ません。

 自公与党は、国民を苦しめている小泉的なるものの責任をとっていません、けじめをつけていません。何とかごまかして乗り切ろうとしているのです。これには国民が、次回の衆議員選挙で、自民党、公明党に責任をとらせ、けじめをつけさせる投票行動をとるしかありません。次回の衆議院選挙は、日本の命運のかかったこれまでで一番重要な選挙となります。


伊吹財務&与謝野経財、就任内定…「増税路線」加速か(ZAKZAK)

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幹事長を更迭された伊吹氏だが、
財務相として「増税路線」に踏み
込むのか=1日午前、自民党本部


 1日の福田改造人事で、自民党の伊吹文明幹事長が財務相に横滑りする方向となった。幹事長更迭の背景には、自民党の最大支持団体となった公明党の強い拒否感と、留任が内定した古賀誠選対委員長との微妙な溝が指摘される。財務省出身の伊吹氏と連携する経済財政担当相には、消費税10%を主張する「財政規律派(=増税派)」の与謝野馨前官房長官の就任が内定した。福田内閣が将来、「増税路線」に傾く可能性が出てきた。

 伊吹Vs公明・古賀氏の対立要因の1つは、臨時国会の召集時期だった。伊吹氏はテロ特措法延長に十分な日程を確保するため、8月下旬の召集を主張し、公明党や古賀氏は9月下旬への先送り論を主張した。17日の自公幹事長・国対委員長会談は、伊吹氏と公明党の北側一雄幹事長と険悪なムードになったという。

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