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マケイン氏の「CHANGE」発言に思う [時事問題]

 米共和党大統領候補に指名されたマケイン上院議員(72)は4日、党大会最終日の指名受諾演説で「変革の時が来た」と旧来型政治の打破を呼び掛け、国民の信頼を回復すると表明した。

 テレビのニュースを見ていたら、マケイン氏が「CHANGE(変革)」と叫んでいる映像が流されていました。マケイン氏がCHANGEと発言する姿を見ているうちに、偽装の匂いを感じてしまいました。 CHANGEは民主党大統領候補のオバマ氏のパクリですし、小泉元首相の「偽装改革」を連想させたからです。

 小泉元首相は、官僚支配を温存したままの「偽装構造改革」によって国民を欺きましたが、マケイン氏も軍産共同体などの支配層を温存した偽装改革を仕掛けるのではないかとimaginationを働かせてしまいました。 マケイン氏が大統領に当選すれば、ブッシュ政権のイラク戦争の責任をあいまいにしたまま、アフガン戦争に突入するという最悪の事態も想定しなければならないでしょう。 日本国民は、小泉偽装改革によって奈落の底に突き落とされましたが、マケイン氏のCHANGEが、アメリカ国民をボロボロにしないか心配になります。マケイン氏は、当選するためなら、あらゆる戦略を行使するしたたかな人物のようです。マケイン氏が当選する確率は高まっているように感じるのです。

 保守の対立概念は、革新(CHANGE)であると思います。政権を担当してきた保守主義者たちが、行き詰まりをきたしたとたん、「CHANGEだ改革だ」と対立概念を叫ぶのは自らの延命を図るためのごまかしすぎないことは明らかです。保守主義への回帰を言うのなら分かりますが、彼らが「CHANGEだ改革だ」と叫んだ途端、彼らの保守主義のアイデンティティーは、既に喪失してしまっているといえるでしょう。今の自民党は、根なし草の幽霊のような存在になっているのだと思います。

 小泉元首相は、「改革なくして、景気回復なし」と確か言ったと思います、安倍前首相は、「改革か、それとも後退か」と言いました。自民党が、革新政党になったかのごとき偽装を施し、国民を欺きました。その結果は、セーフティネット破壊による弱い者いじめであり、アメリカに貢ぐものでしかありませんでした。結局、国民の偽装改革に対する怒りが充満することとなりました。

 今度は、ハト派の福田首相が登場して、「国民目線」とか言い出して、国民をなだめすかして国民の怒りを静めることに躍起となりました。改革などふっ飛んでしまい、規制緩和から規制強化に急に舵を切りましたが、またまた建設業界などで矛盾が噴出しています。小泉、安倍時代の「改革」とはいたい何だったのでしょうか? 国民を目くらますための方便として利用しただけでななかったのかという疑念が膨らむばかりです。

 こうして見ると、日本丸は、独自の航海図を持たない自公与党のために、ただ右往左往して漂流しているだけなのは明らかです。彼らがいま眼中に在るのは、船を守ることではなく、船長という権力を守ることだけなのです。権力を守ることが自己目的化してしまった自公与党は、政権担当能力を既に喪失してしまっていると言わざるを得ません。

 国民はいい加減目覚めなければだめだと思います。テレビ、新聞などの「マスゴミ」ははっきり言って信用できません。「マスゴミ」に頼らず、国民自らで考え、判断できるようにならなければダメなのです。きたる衆議院選挙で自民党が勝つようなことがあれば、憲法改正して、自衛隊が地球上どこへでも行くことを厭わない安倍晋三氏の狂気の「親米保守の道」へ回帰することになるでしょう。

 マケイン氏のCHANGE発言は、自己矛盾への道なのです。保守主義者が、CHANGEと言ったとたん保守ではなくなってしまうのだと思います。マケイン発言を聞いて、そのことを日本国民は、「小泉偽装改革」で十分すぎるほど学習してきたという想念が浮かんできたのでした。

 保守主義者の言う「改革」、「CHANGE」はごまかしです、自身の延命工作にすぎません。だまされないようにいたしましょう。
 

マケイン氏が指名受諾演説 「変革の時」を訴え(東京新聞)

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マケイン上院議員の大統領候補指名受諾演説を待つ米共和
党大会


 【セントポール(米ミネソタ州)4日共同】米共和党大統領候補に指名されたマケイン上院議員(72)は4日、党大会最終日の指名受諾演説で「変革の時が来た」と旧来型政治の打破を呼び掛け、国民の信頼を回復すると表明。民主党候補のオバマ上院議員(47)との実績の差を前面に出し「この選挙に勝利する」と宣言、共和党政権を死守する決意を示した。

 党大会は同日閉幕。マケイン氏は副大統領候補のペイリン・アラスカ州知事(44)とともに、支持率低迷にあえぐブッシュ政権とは一線を画す新たな共和党政権の構築を掲げて、11月4日の投票日に向け選挙戦本番に突入する。

 マケイン氏は演説で「浪費するばかりで何もせず、自己中心的で国のことを後回しにする旧来型のワシントンの連中」によって、米国に対する国内外の信頼が失われたと指摘。「政府のやり方をがらりと変えなければならない」と強調し、ワシントン政治の根本的な変革に向け「わたしと一緒に戦おう」と訴えた。

 さらに、ベトナム戦争での過酷な捕虜生活を通じ、心身両面に深い傷を負いながらも強い愛国心を抱いたと表明。「わたしには実績と、それを証明する傷あともある。オバマ氏にはそれがない」と述べ、国家の指導者を実績で判断すべきだと呼び掛けた。

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