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首相に必要な資質は、誠実さ、正義感… [時事問題]

 地球規模の混迷は深まるばかりのように思われます。このような時節には、誰が政治を担ってもうまくいかないのだと思います。でも、例えダメだったとしても、納得できる政治家像というものはあるのではないでしょうか。

 今の時代の政治家に、一番必要とされる資質は何でしょうか? それは誠実さであり、弱者に味方する正義感といったもの、人間的信頼感ではないでしょうか。こういう資質の人であれば、国民もダメだったかしょうがないと納得できるように思うのです。

 麻生首相は、自民党のこれまでの既得権益守るだけの安定志向しかないように見えます。権力を手放すことを恐れて、、解散を先延ばしにしたことにその傾向が現れていると言えるのでしょう。
  

   自民党の権力維持優先の不当式
           自民党を中心とした権力集団の利益 > 国民の利益

 公より、私を優先する自民党の首相である麻生太郎氏には限界があり、国民との間に、人間的信頼感を醸成することは難しいと思われます。麻生首相自身にも、今の時節の政治家の資質に欠けている面があると感じるのですから、なおさらです。

  ◇  ◇

 植草さんのブログ『知られざる真実』では、10月10日「言葉への信用を失う麻生首相と細田幹事長」の投稿で、麻生首相の無責任な言動を批判し、『政治に求められる資質は信用と信頼である』と指摘されています。深く共感いたしましたので、以下一部引用させいただきます。

 『 麻生首相は自分の言葉に責任を持つべきである。小泉元首相が政権公約を守らなかったことについて、「この程度の約束を守れなかったことは大したことではない」と開き直って以来、日本の政治責任者の言葉は重みを完全に失ってしまった。

 麻生首相は臨時国会冒頭での衆議院解散を実行しなかったことで、出鼻から「有言不実行」の行動様式を示してしまった。「全世帯に」給付すると断言した給付金に、所得制限を設けるかどうかで紛糾している。3年後に消費税増税を実施すると明言した直後に、曖昧な言い回しをし始めた。

 このような言動を繰り返せば、何を発言しても信用されなくなるだろう。政治に求められる最大の資質は信用と信頼だ。参議院の予算委員会で民主党の石井一副代表が麻生首相の言行不一致を糺したが当然の追及である。

 細田自民党幹事長が11月の総選挙実施を示唆する発言を繰り返したのは、野党議員が総選挙への準備態勢に急傾斜することをあおるためであったと考えられる。選挙への準備態勢を整えるには経済的負担を伴う。野党議員の資金を枯渇させるための三文芝居が演じられたのだとすると、その姑息さには論評する言葉もなくなる。

 言葉に対する責任感を失い、国民の幸福ではなく、政権維持という私的な利益だけを追求する政治姿勢を国民は冷静に見極めなければならない。麻生首相が説明した追加景気対策からは、国民生活の詳細を見つめ、真に必要とされる政策をきめ細かく実行しようとする政府の姿勢はまったく感じられない。 』

 私も、『政治に求められる最大の資質は信用と信頼』だと本当に思います。麻生首相の「有言不実行」「朝令暮改」は、政治の信頼を損なうものであります。

   植草一秀の『知られざる真実』 10月10日「言葉への信用を失う麻生首相と細田幹事長」
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麻生首相の誤読問題 [ニュース]

 麻生首相は、社民党の福島瑞穂党首に対する国会答弁で、「村山談話を踏襲する」と書いてある答弁メモを、「ふしゅう」と誤読したわけですが、その後も改めることなく、誤読を繰り返したようです。  

 麻生首相は、自民党総裁選に当選した際の挨拶で、「政権担当能力のある政党は、自民党しかない。民主党では断じてない。」と言い放った、傲岸不遜な人です。ですが、それにしても、誤りを認めないでそのままにしているというのは、白を黒と言っていることであり、誤りが正しくて、正しいことが誤りであるということになってしまいます。

 そういうことも麻生首相には、許されると言いたいのでしょうか? それでは、麻生首相は、社会の規範の上にある存在ということになってしまいます。麻生首相は、「天上天下唯我独尊」的人物ではないかと疑いたくなります。

 ここで思い起こすのが、「自衛隊のいるところが非戦闘地域だ」と言った小泉純一郎元首相であります。小泉元首相は、「公約違反など大したことじゃない」とも言いました。自分本位であるという点で、麻生首相と小泉元首相は、相関関係があるのではないでしょうか?

 どうも麻生首相も、国民の痛みなどわからない、国民の思いとはかけ離れた政治になってしまうような気がいたします。ともかく、誤読問題は、早急に誤りを認めて、社会の決まり事を首相自ら乱すようなことだけはやめてくださるよう要望したいと思います。



「村山談話をフシュウ?」、首相誤読 議事録は「踏襲」(朝日新聞)

 麻生首相が国会で、戦争責任に関する過去の政府談話を「ふしゅう」する、という答弁を重ねている。参院事務局は「受け継ぐ」という意味の「踏襲(とうしゅう)」のことだと判断して議事録に載せているが、誤読続きに「秘書官が首相に指摘するべきだ」との声も出ている。

 首相は7日の参院本会議で田母神(たもがみ)俊雄・前空幕長の懸賞論文問題に絡んで歴史認識を問われ、アジア諸国へのおわびと反省を表明した95年の村山首相談話を「ふしゅう」すると答弁。10月15日の参院予算委員会でも、慰安婦問題で旧日本軍の関与を認めた93年の河野官房長官談話を「ふしゅう」する、と答えた。

 参院事務局によると、首相は外相だった昨年も、河野談話を「ふしゅう」と答弁。外務省に問い合わせて「踏襲」の意味だと確認したことがあるため、10月15日の答弁は議事録に「踏襲」と載せた。7日の答弁も内閣総務官室に確認すると「踏襲」だと即答があり、10日配布の議事録速報版で「踏襲」と直した。(藤田直央)

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