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再編や連立話のまやかしに負けないために [時事問題]

〇「再編」か「大連立」6割が望む…読売世論調査

 読売新聞の世論調査によると、麻生内閣の支持率は20.9%と半減し、不支持率も66.7%になりましたが、読売新聞はそんな支持率に興味ないのか、ことさら強調しているのは、政権の枠組みを問うた「望ましい政権」の調査なのでした。

   「政権再編による新しい枠組み」    33%
   「自民党と民主党による大連立」    25%
   「民主党中心」               21%
   「自民党中心」              12%

 読売新聞によると、『 政権発足からわずか2か月余で“麻生人気”が大きく失墜したことを示す今回の読売新聞世論調査で、最も注目されるのは「衆院選後の政権」として6割近くの有権者が「政界再編による新しい枠組み」(33%)か「自民党と民主党による大連立」(25%)を望んでいることだ。
 当初は期待を抱かせた麻生首相への失望は、有権者の「自民党離れ」を決定的にしただけではない。民主党も含めた今の政治全体への不満を拡大させたことを示している 』と述べています。

 読売新聞は、今回の世論調査では、各報道機関の調査の中で一番低い数字になっています。これまでの下駄をはずしして、生のデータを出してきたところを見ますと、麻生政権を見放したように思います。そして、自民ダメ、民主ダメ論にもっていって、政界再編や大連立に活路を見出すことに転換したのではないでしょうか?

 この記事の最後では、『 麻生内閣が臨時国会の会期を延長しながら、第2次補正予算案提出を年明けに先送りした背景に「衆参ねじれ」による国会運営行き詰まりへの懸念があることも否定できない。
 次期衆院選をにらみ、2大政党が政策より政局を優先しているように映る今の政治そのものに、国民は厳しい視線を注いでいる。自民支持層のうちで「自民党中心の政権」を望んでいるのは34%、民主支持層でも「民主党中心の政権」を望んでいるのは50%に過ぎない。政治の大きな変化を求める声は高まっている 』と自民ダメも民主ダメにもっていって、再編や大連立へ誘導しようとしています。

〇偽装CHANGE集団のねらい

 偽装CHANGE集団というのは、小泉構造改革を継続推進しようとしているグループのことです。このグループの中心的存在である中川秀直元幹事長は、1000万人移民計画を推進している人でもありますが、総選挙後に、民主党改革派と連携しての政界再編を公言しています。

 また、渡辺善美議員は、自民離党、新党結成を視野に入れて、すでに腹をくくっているようです。小池百合子議員も、「来年は新党がボコボコできる」と言っております。小泉チェルドレンのグループを意識しているのでしょうか?

 これら偽装CHANGE集団の人たちは、自民党に三行半を突きつけ、民主党との政界再編や連立を模索して、与党として生き残りをはかろうという狼煙をあげ始めたのだ思います。

 彼らは、改革を叫びますが、まやかしの改革なのです。彼らは、政権交代による真性改革の果実をくされさせてしまう発酵剤のような存在なのだと思います。

〇偽装CHANGE集団のまやかしに負けないために

 植草さんのブログ『知られざる真実』 12月7日の投稿「支持率暴落の麻生政権と「偽装CHANGE集団の蠢(うごめ)き」では、偽装CHANGE集団の真の狙いをわかりやすく解説されていまますので、一部引用させていただきます。

(引用開始)
 次期総選挙で民主党を軸とする野党勢力が勝利して、本格的な政権交代が実現する場合、日本の「官僚主権構造」は崩壊する可能性が高い。これまでの「官僚主権構造」によって利権を維持し続けてきた「政官業外電=悪徳ペンタゴン」は、政権交代実現阻止に向けて総力を結集している。 

 この「悪徳ペンタゴン」の最終秘密兵器が「偽装CHANGE集団」である。私は次期総選挙の争点が
 ①弱肉強食奨励VSセーフティーネット重視
 ②官僚利権死守VS官僚利権根絶
 ③対米隷属外交VS自主独立外交
 であると述べている。

 三つの対立軸の
 ①は「大資本の利益VS国民の利益」
 ②は「官僚の利益VS国民の利益」
 ③は「外国(資本)の利益VS国民の利益」
 と置き換えることが出来る。

 「偽装CHANGE集団」は「大資本の利益」、「官僚の利益」、「外国(資本)の利益」の代弁者である。「官僚利権根絶」を掲げるが、だまされてはならない。「小泉一家」は5年半も政権を維持しながら、まったく官僚利権を廃絶しようとしなかった。「小泉一家」直系の「偽装CHANGE集団」は、「官僚利権根絶」の面をかぶった「官僚利権擁護者」である。

 「真正の改革」=「真の政権交代」を阻止するために「偽装CHANGE集団」を創出して、改革を求める国民の清き1票をかすめ取ろうとしている。その目的は「真正の改革」=「官僚主権構造の破壊」を回避することである。
(引用終わり)

 偽装CHANGE集団の改革は、「官僚利権の根絶」ではなく、「官僚利権の温存」を狙っているのであり、「大資本の利益」「外国(資本)の利益」を巧妙にに代弁するものなのです。

 ですので、自民党からのいかなる政界再編や連立話は、反国民的なまやかしがあると見なさなければなりません。彼らは、植草さんの言われる「政官業外電(支配構造)=悪徳のペンタゴン」(悪徳のペンタゴン(五角形)のネーミングはしっくりきます)の代弁者なのだと思います。

 政界再編や連立話に惑わされることなく、民主党を中心とした野党による、政権交代を目指さなければなりません。そうでなければ、「真性の改革」は幻となってしまうことでしょう。

   読売新聞 「再編」か「大連立」6割が望む…読売世論調査 の記事全文

   植草一秀の『知られざる真実』 「支持率暴落の麻生政権と偽装の蠢(うごめ)き」
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