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ソニーのリストラと派遣社員立ち上がる [社会問題]


 東京新聞は、『 ソニーは九日、二〇〇九年度末までにエレクトロニクス事業の正規社員十六万人の5%に当たる約八千人を、日本の本社を含む全世界で削減すると発表した。同時に派遣や請負社員ら非正規社員も全世界を対象に八千人以上減らす計画で、計一万六千人以上が職を失うことになる。ソニーは具体的な地域名は明らかにしていないが、異例の大規模リストラは国内外の雇用情勢に大きな影響を与えそうだ 』と伝えています。

 今回の、ソニーの人員削減計画で衝撃的なのは、正社員が対象となっていることです。これから予想されリストラの序章なのだと思われます。ソニーといえば、盛田会長の時代には、商品開発で一歩先をゆき、松下電器(panasonic)をマネシタ言わしめた、花形企業であったのです。海外進出の先兵的役割を果たした、日本を象徴する企業のひとつでした。

 しかし、その後は、商品開発に遅れをとって、めぼしいヒット商品がなく、普通の企業になってしまったのでしょう。それで、合理化によって、収益構造の改善を優先させてきたということなのではないでしょうか? ソニーは、収益構造に余裕がないので、今回の世界大不況に対して、大規模なリストラを先陣を切って進めざるを得なかったのだと思われます。

 それにしても、日本の労働者は、リストラの嵐の後、戦後最長といわれた好景気でも配分がなく、再びリストラの嵐にさらされようとしています。いくら人のいい日本国民でも、我慢の限界があるのではないでしょうか?江戸時代末期の「ええじゃないか!」騒動の再来があってもおかしくないように思われます。


いすゞ自動車の1400人派遣切りに、抗議の訴え

 いすゞ自動車は、栃木、藤沢の両工場で働く派遣社員と期間従業員の計1400人の契約を12月26日うち切る方針を明らかにしていますが、不当性を訴えて、立ち上がる人たちが出てきました。非常に勇気のある行動であると思います。これが大きな流れになってくれればよいのですが?

(以下産経新聞WEB版より)
〇栃木工場
 解雇予告の撤回を求め仮処分を申し立てた、いすゞ自動車栃木工場の期間従業員2人らが4日、厚生労働省で会見し、契約通りの雇用保障や、希望者全員の正社員での雇用などを訴えた。

 先月中旬に解雇予告を受けた松本浩利さん(46)は「通知書をもらったときは放心状態。仕事も手につかず、何を考えていいか分からなかった」と振り返り、「契約はまだ残っており、会社の対応は納得がいかない。申し立てが、今後の足がかりになればいい」と強調した。

 もう1人の期間従業員(48)は、会社の寮から退去勧告を受けた従業員が新居探しに苦慮している実態を明かし、「他のメーカーの人も見習って、立ち上がってくれればいいと思う」と話した。

 会見に先立ち、同日午前、期間従業員は金融危機による減産を理由に不当な解雇予告を受けたとして、解雇予告の効力停止などを求める仮処分を宇都宮地裁栃木支部に申し立てた。

〇藤沢工場
 「ほかの社員の道しるべになれば」。トラック大手のいすゞ自動車が派遣社員と期間従業員の計約1400人全員の契約打ち切り方針を打ち出していることを受け、同社藤沢工場で働く派遣社員2人らが9日、厚生労働省で会見し全員の契約解除の撤回や、社宅や寮居住者への退居勧告の撤回を訴えた。

 派遣として工場の組み立てラインで働く神奈川県綾瀬市の長岡利道さん(43)は、「多くの働き盛りの人が契約解除され、このまま放ってはおけないと思った。訴えでることで、他の社員らの道しるべになれば」と強調した。妻と子供4人の6人家族。6年前に購入した家のローン支払いにも支障が出てきたという。「妻には一緒に乗り越えようねって言われているが…。年がちゃんと越せるかどうか」と肩を落とした。

 約3年間働いていた同県鎌倉市の山本秀男さん(34)は「今は呆然(ぼうぜん)としています。怒りをどこに向けていいかわかりません」と消え入りそうな声で話した。

 2人を含む期間従業員と派遣社員計20人が、既存の労働組合に加盟。組合側は同社に対し、11日に団体交渉を申し入れている。
(引用終わり)

 東京新聞 「ソニー1万6000人削減 全世界、正社員含め」の記事
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