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麻生首相の年頭記者会見で感じたこと [時事問題]

 新聞報道によると、『麻生太郎首相は4日午前、年頭の記者会見を官邸で行い、衆院解散・総選挙に関し「解散は総理大臣、麻生太郎が決断する」と述べ、自らの手で衆院解散・総選挙に踏み切る考えを強調した。「急ぐべきは景気対策ということははっきりしている。まずは予算と関連法案を早急に成立させることが重要で、それまで解散を考えていることはない」と述べ、解散は2009年度予算案と関連法案の成立が見込まれる今年春以降とする考えを明言した。

 民主党との「話し合い解散」については、「考えていない」と改めて否定した。同時に、「(次期衆院選の)争点ははっきりしている。効果的な経済対策、景気対策、生活対策を迅速に打てるのは政府・自民党だ」とも語った。

 首相は「景気回復の後に消費税増税をお願いすると言った。無責任なことをできないのが政府、自民党だ」と述べ、「中福祉、中負担」維持のため経済情勢の好転を前提に消費税率引き上げを行う考えをあらためて表明。次期衆院選では経済・生活対策が主要な争点になると指摘した。』と伝えられています。(以上読売新聞、東京新聞参照)

 麻生首相は、自民党総裁選の当選挨拶で、『今国民が抱えております数多くの問題、生活の問題、将来への不安、また国家国民を守る安全保障の問題などなど堂々と掲げ、実行に移す力が我々以外の政党にどこにあろうかと強く思っております。その政党は民主党ではない、断じてありえないと思っております』と挨拶したのでした。

 念頭の記者会見でも、『効果的な対策を迅速に打てるのは自民党だ』と言って、政権を担えるのは自民党しかいないということを言外に匂わせています。

 麻生首相は、民主党など野党と協調する姿勢はないように思います。野党は、政府自民党に従いなさいということなのではないでしょうか? 第2次補正予算案は定額給付金と抱き合わせになっているので、野党は、(定額給付金をやめて)雇用対策や景気対策に使うべきだとして、定額給付金の分離を主張していますが聞く耳を持たないようです。

 麻生首相は、国民の直近の民意が現れている参議院の意志など問題にしていないように思われます。すべて、自分中心に世界がまわっている(自分が一番上等だ思っている)人なのではないでしょうか? こういう性格の人をどう表現したらいいのか悩んでしまったのですが…。

 麻生首相という人は、みんなが地動説が正しいと言っている時に、天動説が正しいと主張して悪びれないような人というのはどうでしょうか? ドンキ・ホーテ的な人と言えるのかもしれません。いずれししても、「100年に一度の経済危機」というからには、(私心を排して)みんなで協力して難局を乗り越えようというのが常識的な対処の仕方だと思うのですが、政局を第一にして(公より私を優先して)いるように見えるのは残念なことです。

 話は変わりますが、今年の箱根駅伝は、東洋大学が不祥事を乗り越え、感謝の気持ちをもって走って総合優勝しました。謙虚な気持ちで走ることが、、選手の能力を十二分に発揮させたように思います。

 今の世の中の流れは、分かち合いの精神とか、謙虚な心が求められているように思われるのです。麻生首相は、時代の流れに掉さしているように見えて仕方ありません。いずれ無理がでてきて自壊することになるのではないでしょうか?

 読売新聞 「解散時期、今春以降を明言…首相年頭会見」の記事
 時事ドットコム 首相記者会見の要旨の記事
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