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麻生内閣の迷走ぶりにひと言 [ニュース]

 麻生内閣の迷走振りが、ひどい状態になってきました。麻生首相の言動がコロコロ変わってしまうのです。

 総合景気対策の目玉である約2兆円の定額給付金は、当初、麻生首相は、全世帯給付を明言していましたが、バラマキ対策批判を意識したのでしょうか? 閣内から、高額所得者に一律に支給するのはおかしいという意見が出て、紛糾しています。高額所得者の線引きが難しいからといって、高額所得者の自主申告にまかせるという話まで出ていますが、社会の規律が乱れるだけのように思います。

 以前にも、公明党が主導した同じうな〝地域振興券〟というのがありましたが、どれだけ効果があったのでしょうか?その場限りの刹那的な政策に過ぎなかったように思われます。今回の定額給付金も、景気対策という面が薄れ、選挙目当ての税金を使った買収工作といった刹那的側面が浮かび上がってきているように思います。

 さらに、道路特定財源から地方への一兆円配分の問題では、「総額一兆円」と「現行の交付金七千億円プラス一兆円」との主張が割れ、「中身が分からない」と混乱しているようです。農林水産省地方農政局など出先機関の廃止をめぐる問題でも、首相が「廃止の方向で」と六日に指示した、七カ所の地方農政局には、石破茂農相が「原則廃止という言葉は首相発言にはありません」と異論を唱えられ、麻生首相は、「統廃合」に急きょ軌道修正するはめになりました。

 これらの迷走を局面を眺めていますと、麻生首相は、長いこと首相の座を狙っていたのに、長期の政策のビジョンといったものが全然ないことがわかります。今回の総合景気対策も、長期にわたる景気対策を考えて、工程表に基づいて進むというのでなくて、バンソウコウを貼るような対症療法にすぎないように思います。今回の定額給付金においては、財源さえはっきりしていません。麻生首相は、国の将来より、目先の選挙対策、人気取り、少しでも長く首相を務めんがためのパホーマンスに励んで、既得権益維持に執念を燃やしているだけなのではないでしょうか?(と言ったら言い過ぎなんでしょうか)

 いずれにしても、これからの日本経済は坂を転げるように悪化するかもしれません。早く総選挙をして、外科的手術のような政策が打てるような本格政権を作ることが急がれているのだと思います。


毎日新聞『近事片々』より

あ、無人車が走っている。
警察官駆けつけてみれば、運転席に小学3年生の坊や。
「ゲームで覚えた」。
岐阜の珍事だが、不気味な寓話のよう。
例えば、マネーゲームの果て無人暴走車になってしまった金融破綻。
あるいは、操作慣れしたつもりの選挙仕様バラマキ車、発信してしまったが、
気づいたら運転席に誰もいないなんて、おかしくも背筋が寒くなる悲喜劇。


首相の目玉政策次々迷走 トップダウン裏目(東京新聞)

 麻生太郎首相が矢継ぎ早に打ち出す目玉政策をめぐって政府と自民党内で迷走が目立っている。七日も定額給付金、道路特定財源から地方への一兆円配分、農林水産省地方農政局など出先機関の廃止をめぐり、閣僚や党幹部の発言が乱れた。原因はトップダウンによる根回し不足と、調整役の不在だ。 (篠ケ瀬祐司)

 定額給付金の所得制限に関しては、野田聖子消費者行政担当相が七日の記者会見で「正直、最初の首相の『全世帯』発言でよかったのでは」と批判。給付金自体もばらまきイメージが強く、党内では「地元に帰ると評判が悪い」(麻生派幹部)と早くから不評だ。

 同日の党道路調査会では道路財源の地方配分額では「総額一兆円」と「現行の交付金七千億円プラス一兆円」との主張が割れ、「中身が分からない」という声が飛んだ。

 首相が「廃止の方向で」と六日に指示した七カ所の地方農政局には、石破茂農相が「原則廃止という言葉は首相発言にはありません」と異論を唱えた。

 相次ぐ迷走ぶりに、党内で「生煮え」(幹部)の政策発表と調整役不在に対する批判が高まっている。

 首相は給付金の全世帯支給に批判が出ると所得制限導入へ転換。道路財源の一兆円配分などは指導力アピールのため、与党内の事前調整もしなかった。

 このため「首相の方針は報道でしか分からない」(若手)との不満を生んだ。

 本来は閣内や党との調整役となるはずの河村建夫官房長官は党三役も未経験で、七日の党総務会では「官房長官が調整できない時は党政調会長がサポートするのが、われわれのやり方だ。今は統治能力が失われている」(党三役経験者)との声まで出た。

 定額給付金について閣僚間で意見が分かれていることを記者団に聞かれた麻生首相は「(閣内不一致とは)全然違う。すべての答えをポーンと決めて行う種類の話じゃない。いろんな意見が出されるのは結構だ」と反論した。しかし、党役員連絡会では「役職にある人がこうしたら、ああしたらと言うと混乱する」(細田博之幹事長)と、発言を慎重にするよう異例の申し合わせをした。
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次期米大統領に、民主党のオバマ氏、黒人で初 [ニュース]

 アメリカの大統領選挙は、民主党のオバマ候補が共和党のマケイン候補にダブルスコアで圧勝しました。確かに、アメリカにCNANGE(変革)の風が吹いたようです。アメリカの国民は、変化を渇望し、今まででしたら考えられないことですが、黒人の大統領に救いを求めたのです。

 オバマ次期大統領の前途は、容易ならざるものであることは間違いないでしょう。2009年は、経済は一段と悪化して、最悪の状態になることが予想されます。株価が異常な乱高下していますが、来年の経済動向に恐れおののいているように感じます。それで、経済対策に追われて、格差是正や、社会保障制度の改革などに回せる資金は限られてくると思われます。 短期で結果を出さなければならない立場のオバマ氏にとっては厳しい環境です。

 しかし、アメリカ国民は、希望を手に入れたのではないでしょうか。大統領選と同時に行われた上院、下院議員選挙においても民主党が勝利し、両院で多数を握りました。オバマ次期大統領は、自分の思い通りの政策を実行できる環境が整ったのです。失敗するかもしれませんが、夢に向かってチャレンジすることができるのです。

 植草さんは、ブログで“CHANGE”がキーワードであると言われていますが、共感いたします。既成の秩序がどんどん崩壊する今の時代においては、今までと同じことをやっていてはうまくいかないのは当然であります。自民党の政治家たちも、改革の必要性は感じていたのでしょう。ですが、 “小泉構造改革”という偽装改革、破壊の改革が実行されてしまったことは、日本国民にとって不幸なことでした。

 何が間違ったのかというと、弱肉強食という誤ったマインドを根底にしていたからではないでしょうか? これは政治に限ったことではなく、企業においても、たとえば、トヨタは、下請け企業に毎年コストダウンを強要し、派遣社員や、外国人従業員を大幅に増やして、人件費のピンハネを繰り返し、2兆円という空前の利益を上げました。これも弱肉強食という誤ったマインドを根底にしていた結果だと思います。このようなことがいつまでも続くはずがありません。

 その他、あらゆるところで、“CHANGE”が渇望されているのではないでしょうか。それには、どうしても上が変わらなければどうにもならない部分があります。政治を“CHANGE”する必要があるのだと思います。自民党に“CHANGE”ができるでしょうか? 既得権益を守ることに汲々として、小泉偽装改革を粉塗し、情勢が悪いと見るや民主党の政策までぱくってしまいました。自民党は、カメレオンなのような存在で、矜持がないのだと思います。

 日本においても政権交代が必要なのです。政権交代がなければ、“CHANGE”も始まらないのだと思います。


米大統領にオバマ氏、黒人で初…民主8年ぶりに政権奪回(読売新聞)

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夫人と娘と共に支持者の声援に応えるオバマ氏
(米イリノイ州シカゴで)=清水健司撮影


 【ワシントン=五十嵐文】米大統領選は4日夜(日本時間5日朝)、全米各地で順次、開票が行われ、民主党のバラク・オバマ上院議員(47)が共和党のジョン・マケイン上院議員(72)を破り大勝した。

 オバマ氏は来年1月20日、第44代大統領に就任、米史上初の黒人大統領が誕生する。大統領就任時43歳だったジョン・F・ケネディ、46歳だったビル・クリントン両氏に続き、戦後では3番目に若い大統領となる。副大統領にはジョゼフ・バイデン上院議員(65)が就任する。

 読売新聞記事全文
 http://kijihozon.blog.so-net.ne.jp/2008-11-05

 植草さんのブログ “CHANGE”を求めた米国民によるオバマ大統領選出
 http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-1bf4.html
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定額給付金、「一寸の虫にも五分の魂」 [ニュース]

 政府、与党は、追加経済対策の柱となる2兆円規模の定額減税を実施する方式を、現金やクーポンなどの配布による「給付金方式」とする方向で合意したようです。減税ではなく、政府が国民に給付するのだという。

 これは言葉を悪くすれば、主権者である一般国民が払った税金なのに、自公政権から金を恵んでもらうようなものといえると思います。しかも、景気対策だからできるだけ使えと強制されているのです。

 自公政権を支持しない人、自公政権から恵んでもらいたくない人の意志はどうなってしまうのでしょうか? 「武士は食わねど爪楊枝で」頑張っている人もいるはずです。 これでは、そうした人たちに対する税金を使った買収工作、選挙運動といえるのではないでしょうか。

 しかも、財源も示されていないのですから、これまでの財政規律重視の政策とは180度反対のマラマキです。 自公政権が、政策の一貫性をも投げ捨てて、国民の意志を捻じ曲げようと意図した懐柔策と言わざるを得ません。そのうえ、自公政権は、消費税増税の口実に使うのではないかという疑念さえ浮かんできてしまいます。

 政府が最優先でやらなければならないことは、年金、医療、介護などのセイフティネットの整備ではないかと思います。国民に信頼されるセイフティネットが構築されない限り、国民は、安心して消費に資金を回すことなどできるはずがありません。単年度の金のバラマキでは、景気浮揚の効果は、ほとんど期待できないと思います。

 どうしても定額減税を実施するのなら、「給付金方式」ではなく、「減税」で実施すべきです。一般国民だって、「一寸の虫にも五分の魂」ということもあります。 恵んでなどもらいたくない、恩を着せてくれるなという問題だと思います。。



定額減税、給付金に変更で合意 政府・与党、追加対策の柱(東京新聞)
2008年10月29日

 政府、与党は29日、追加経済対策の柱として、2兆円規模で実施するとしてきた定額減税を、現金やクーポンを市町村窓口で配る「給付金方式」に切り替えることで最終合意した。具体的な実施内容などは今後詰める。

 一方、追加対策では高速道路料金の再引き下げや中小企業の資金繰り支援などの規模が固まっておらず、与党などは30日の取りまとめを目指して協議を続ける。

 与党は当初、定額減税と低所得の高齢者らへの給付金を組み合わせる方向で検討。だが、低所得の若年層などが支援対象から外れることや、個人住民税の減税が2009年度にずれ込むといった問題点があるため自民党が変更を提案し、公明党も同意した。

 給付金方式は、1999年に景気対策として配布された「地域振興券」が念頭にある。対象から高額所得者を除く案もいったん浮上したが、事務手続きが過重になるため、見送られる方向になった。

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弱者が集い、「世直しイッキ!大集会」 [ニュース]

 「反貧困ネットワーク」の主催で、弱者の窮状を訴える「世直しイッキ!大集会」が十九日、東京・明治公園で開かれ、派遣労働者や野宿者、障害者など約二千五百人(主催者発表)が集まったそうです。集会の後、渋谷区の宮下公園まで約二時間かけてデモ行進しました。

 弱者は、金で与党政治家を動かすことができませんので、こうした集会で抗議の声をあげることが必要であると思います。麻生首相は、連夜のホテル通いを指摘されて、ホテルのバーは安い、何が悪いのだと開き直っておりますが、こういうセレブな人には、執拗に抗議の声をあげなければ伝わらないのです。


自己責任ではない 命を削らないで 『反貧困ネット』 都内で2500人集会(東京新聞)
2008年10月20日 07時09分

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 貧しさのため生活が困難になっている人たちが連携と現状改善を訴える「世直しイッキ!大集会」が十九日、東京・明治公園で開かれ、派遣労働者や野宿者、障害者など約二千五百人(主催者発表)が集まった。貧困や社会保障問題について話し合い、集会後にデモ行進をした。

 貧困問題に取り組む市民団体や労働組合らでつくる「反貧困ネットワーク」の主催。派遣労働や高齢者医療、女性の貧困、ヤミ金被害など十二テーマで分科会を開いた後、六隊に分かれて渋谷区の宮下公園まで約二時間かけて歩いた。

 デモ隊は夕闇迫る表参道や渋谷駅前の繁華街を「貧困は自己責任ではない」「貧乏人の命を削らないで」などとアピールしながら行進。日雇い派遣労働者の津田真人さん(65)は「(雇う側には)労働者に対して、やりたい放題やって構わないという風潮がある」と訴えた。日雇い労働者や野宿者の支援をしているという女性(25)は「満足に寝る場所もなく、ただ働き同然の人も多い」と話していた。


首相「ホテルのバーは安全で安い」 記者に反論(東京新聞)
2008年10月23日 03時49分

 「ホテルのバーは安全で安い」-。公務後、頻繁にホテルで飲食している麻生太郎首相は22日、記者団から「何万円もする高級店に連日行くのは庶民の感覚から懸け離れている」と質問されて、こう反論。バー通い続行を宣言した。

 首相はほぼ連日、帝国ホテルなどに出掛けて飲食している。ホテル通いについて首相は「周りに30人からの新聞記者や警察官がいる。ホテルが一番文句を言われない」と説明。記者団が「政治資金は高級な食事のためではない」と質問したのには「幸いにして自分のお金ですから」と、「自腹」を強調した。

 首相周辺は「一日の終わりはバーで葉巻を吸って、頭を空にするのが首相の習慣」と明かす。

 しかし、憩いのひとときの過ごし方に横やりを入れられたと思ったのか、首相は記者団に、高級料亭に行っているわけではないと気色ばんだり、店の妨害をしていると、かみついた。

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移民受け入れに反対します [ニュース]

 安い労働力を求めて、大企業が、安易に外国人労働者の導入を促進しようすることは、後々まで尾を引く大きな問題をはらんでいるように思います。学校などの社会インフラが整わないまま外国人労働者を増やすようなことをしてはいけないのです。しかし、問題はすでに発生しているようで、日本語のできない子どもたちが急増していると伝えられています。
 
 ブラジル人らが多く住む静岡や愛知など7県26市町でつくる「外国人集住都市会議」が15日開かれ、移民政策を一元的に行う外国人庁設置を国に求める宣言を採択し、日本語教育の充実を求めたということです。移民政策には、社会インフラ整備のために、多額の税金が必要になるのだと思います。

 経団連の御手洗会長は、将来の人口減少に備えて、移民受け入れの提言をするようです。派遣労働などの非正規雇用が将来的に難しくなってきたので、移民によって安易に安い労働力を確保しようということでしょうか? 移民促進のための社会インフラ整備を国に要望するようですが、企業側の利益しか考えない、実に虫のいい話のように思えます。中川秀直自民党議員が、1000万人移民計画などと言っていますが、経団連など経済界を代弁して言っているのでしょう。

 ヨーロッパなどは、すでに移民計画を促進したわけですが、フランスでは、格差によって若者の不満が高じて、暴動が発生しております。移民は後々問題が多発してきており、移民政策は失敗であったというのが定説になっているとも言われています。

 日本という国は、昔、大和の国とも言われていました。日本は和の文化が根本になっているように思います。1000万人移民計画などが実現したとしたら、日本のアイデンティティーが破壊されてしまうのではないかと憂慮します。移民計画には、慎重でなくてはならないと思います。安心して子どもを生める環境を整備するなどして、人口を増やす努力が先に来なければなりません。大企業は、子どもを生める環境をつくるためにもっと身を削るべきだと思います。


国に「外国人庁」設置を 都市会議、教育充実訴える(東京新聞)

 ブラジル人らが多く住む静岡や愛知など7県の26市町でつくる「外国人集住都市会議」が15日、都内で開かれ、外国人政策を統括する新組織の設置などを国に求める宣言を採択した。市長らは、外国人やその子どもに対する日本語教育の充実などを訴えた。

 会議には約470人が参加。文部科学省や外務省など関係5省の担当者も出席した討論会で、浜松市の鈴木康友市長は「外国人は(労働力として)今後どんどん入ってきて、特定地域の問題ではなくなる。移民政策を一元的に行う外国人庁の設置をお願いしたい」と各省に呼び掛けた。

 定住外国人をめぐる現状や課題の報告では、三重県鈴鹿市の川岸光男市長が「日本語を理解できない子どもが急増しており、自治体独自の取り組みは限界に来ている」と指摘し、専門教員の増員などを求めた。

 三上元静岡県湖西市長は、外国人の親が日本語が話せず119番などで不自由している例などを紹介。母袋創一長野県上田市長は、官民が協力して、日本語の学習機会増加を目的とした基金の創設などを提案した。


経団連:移民受け入れ提言…人口減対策 定住前提に(毎日新聞)

 日本経団連は少子高齢化に伴う人口減少対策として、定住移民の受け入れを提言する。労働力不足や内需の縮小などが、日本の経済社会を不安定にする恐れがあると判断して「期間を限定した外国人労働者の受け入れ」という従来の方針を転換、14日に発表する。だが、移民については労働条件の悪化や治安の悪化につながるとの反発も強く、提言が論議を呼ぶのは必至だ。

 国立社会保障・人口問題研究所によると、2055年の総人口は現在より約30%減の8993万人で、15歳以上65歳未満の生産年齢人口はほぼ半減の4595万人になると推計される。その場合、高齢者1人を働き手1.3人で支える計算となり、若い世代の負担増で社会保障制度は破綻(はたん)し、医療や介護、教育、治安などの経済社会システムが脆弱(ぜいじゃく)化する。また、個人消費の長期低迷も懸念される。

 経団連は「人口減対策に早急に取り組まなければ、若い世代の将来不安は解消しない」として、移民による人口の維持が必要と判断した。日本は現在、日系人や専門技術者、技能研修などで外国人労働者約65万人を受け入れている。しかし、定住化を前提に受け入れることで、国際的に優秀な人材の確保にもつながることや、働き手世代の増加で人件費上昇を抑えられるとの期待もある。

 提言は移民促進のための法整備や担当相の設置の必要性に言及するとともに、定住後も行政と地域、企業が連携し、日本語教育の充実、社会保障制度の適用を進めることを盛り込む。移民には反対も根強いことから、経団連は提言を議論のたたき台に国民の合意形成につなげたい考えだ。【後藤逸郎】

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拉致問題を考える [ニュース]

 米国による北朝鮮のテロ支援国家指定が解除されることになりました。指定解除を拉致問題とリンクさせようとしてきた日本政府は、貴重な交渉カードを失い、打つ手がなくなったということなのでしょう。これは、拉致問題に関する日本外交の敗北と言えるのではないでしょうか?

 拉致問題の経緯を振り返って見ますと、小泉訪朝以後全然進展がなかったことが分かります。ということは、拉致問題は小泉訪朝がすべてのすべてであり、交渉は終わってしまっていたのではないでしょうか? 未解決の拉致問題は、小泉訪朝交渉の不始末とも言えるのかもしれません。とすれば、小泉元首相の訪朝とは、何だったのか検証する必要があるように思います。

 小泉元首相は、訪朝するに際して、どのような交渉戦略を描いていたのでしょうか? まず、日本政府は、訪朝前に、北朝鮮に拉致された人たちに関する情報をどのくらいつかんでいたのかが問題ですが、拉致被害者を何人か返してくれそうだという程度の情報しかなかったような感じがします。小泉元首相は、そういう不確かな情報しかないにもかかわらず、拉致問題は何とかなるだろうという楽観的な見通しのもとで、北朝鮮国交正常化へ踏み出そうとしたのだと思います。

 小泉元首相は、訪朝する前の交渉で、拉致被害者の正確な情報を入手して、訪朝時に何を交渉するかはっきりさせた上で訪朝すべきでありました。確かな情報もなしに訪朝した小泉元首相は、北朝鮮から説明を聞くばかりで、はいそうですかと帰ってきてしまいました。帰国した五人の拉致被害者は、北朝鮮に返す約束をするという失態も演じています。拉致被害者家族の飯塚さんが、説明に来た小泉元首相に、「子どもの使いと同じだ」と言ったと伝えられていますが、結果的に見ると反論できないと思います。

 小泉元首相は、拉致問題での訪朝を人気取りに利用しようという下心があったのではないでしょうか? その欲心が、あいまいな情報にもかかわらず、ずさんな訪朝を決断させた一因になったのだと思います。日本の首相たる者は、私利私欲からではなく、無心で判断する必要があるように思います。

 いずれにしても、残された拉致被害者は、未解決の問題として政治のはざまで翻弄され続けてきました。拉致被害者の家族の方々のご苦労を思うと、言葉もありません。 一日も早い解決を祈りたいと思います。 日本政府には、拉致問題を完全解決する責務があるのです。
 

  毎日新聞記事; テロ指定解除:日本、交渉カード失う 米とのずれ浮き彫り
  http://kijihozon.blog.so-net.ne.jp/2008-10-13
 
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麻生氏の第23代自民党総裁選出に一言 [ニュース]

 自民党は22日午後、党本部で両院議員総会を開き、党所属国会議員と各都道府県代表による投票の結果、麻生太郎幹事長(68)を第23代総裁に選出した。(東京新聞)

   自民党総裁選投票結果
     麻生太郎幹事長(68)            351票
     与謝野馨経済財政担当相(70)       66
     小池百合子元防衛相(56)          46
     石原伸晃元政調会長(51)          37
     石破茂前防衛相(51)             25

 麻生太郎氏は、新総裁に選出されると、登壇して当選挨拶をされました。だいぶ緊張されている様子でしたが、国民に対してどんなメッセージを発してくれるか期待して見守りました。しかし、メッセージらしいメッセージはありませんでした。

 以下は麻生太郎氏が新総裁として最初に発した言葉です。
 『これからあと我々自由民主党は、国民政党として国民の負託に応えるべく、お互いに手を携えて頑張っていかねばならぬものだと思っております。』

 『今国民が抱えております数多くの問題、生活の問題、将来への不安、また国家国民を守る安全保障の問題などなど堂々と掲げ、実行に移す力が我々以外の政党にどこにあろうかと強く思っております。その政党は民主党ではない、断じてありえないと思っております。自由民主党がその使命を全うする。』

 『我々はこの選挙に勝って立派にこの国の再生を果たし、改革を成し遂げ、さらなる一歩を進めていかねばならぬと決意を新たにいたしております。』

 これらの言葉が、直接国民の心に響いていくのでしょうか? とてもそうは思われません。 ずいぶんと上からの目線であり、過去の反省、これまで政権を担ってきたものの責任が少しも感じられじられないのです。

 麻生新総裁は、「問題を解決する政策を実行できる政党は、自民党以外ない。民主党ではない。断じてありえない」と高飛車に述べています。政権をになえる政党は、自民党だけだと思い込んでしまっているのか、都合の悪いことは見てみない振りをしているとしか考えられません。思うに、麻生氏はじめ自民党の政治家の頭の中は、「自民党=国」になっているのではないでしょうか? このフィルターを架ければ、国民に対する謝罪の言葉が一向に聞かれないことも分かりますし、自分のしたことに対するけじめ、責任をとるといった行動をとらないのも分かります。その時々に、差し迫った政策を実行すればよいと思っているのでしょう。改革、改革と叫んでいればうまくいくと自らに信じ込ませているのかもしれません。

 本日の自民党総裁選挙と新総裁挨拶は、テレビで大々的に放送されることが分かっていたのですから。国民の心にどう訴えて、国民の心象をよくしようか作戦を練って望むのが当然だと思います。麻生太郎を売り込む一つの重要なシャンスであったのではないでしょうか? しかし、傲慢な麻生氏の演説からは、国民に訴えかけるものは何もなかったように思えます。

 どうして自民党の政治家は、傲慢で国民のことを考えられなくなってしまったのだろうと、考えてみると、小泉元首相の影響は言うに及びませんが、公明党との9年間に及ぶ連立政権が影響しているのではないかと思うのです。自公は今や一心同体といわれるまでになっています。

 公明党は、池田大作名誉会長を頂点としていただく創価学会の出先機関であることは、周知の事実であります。公明党は、民主主義など存在しない、真の独裁体制の党なのです。池田名誉会長が右といえば右、左といえば左を向く政党であり、国民の意志が及ぶところではありません。 こういう創価学会に依拠した公明党に、自民党は全面的に頼っており、且つ侵食されているのが現状なのだと思います。

 公明党の独裁体制に汚染されてしまった自民党は、骨の髄までた腐ってしまったのか、国民感情を敏感に感じる感度を失ってしまったようです。麻生新総裁の挨拶を聞いていると、このような自民党の現状を踏襲していこうとしているように感じられました。このような麻生新首相ですと、進む方向が国民感情とずれてしまっていますので、総選挙で民主党に勝つことは難しいのではないかというimaginationを、いや確信を持ってしまったのでした。


   東京新聞記事と麻生新総裁の挨拶全文
   http://kijihozon.blog.so-net.ne.jp/2008-09-22
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首相辞任会見「あなたとは違うんです」 [ニュース]

投げ出し・福田の“本性”を暴いた記者の“正体”(ニュース記事)

 「他人顔」とも揶揄された福田康夫首相を、辞任会見の最後の質問で切り崩した地方紙記者に注目が集まっている。首相は激怒したものの、官邸記者特有の“間合い”にとらわれない乾坤一擲(けんこんいってき)の質問は、首相の“素”の部分を引き出した。

 「『ひとごとのように』とあなたはおっしゃったけどね、私は自分自身のことは客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです!」。福田首相は1日の辞任会見の終了間際、国民注視の生中継ということも忘れて気色ばんだ。

 この答えを引き出したのは、広島県の「中国新聞」の男性記者(37)が質問した「総理の会見が国民にはひとごとのように聞こえる」という言葉だった。(ねたリカ)


 9月1日の福田首相の辞任会見で最後にした記者の質問が、今ネットで話題になっているようです。 その記者は、「総理の会見が国民には人ごとのように聞こえる」と切り込んだのでした。 国民だれもが福田首相に抱いている感情を代弁する質問でありました。

 福田首相に他人事という印象を抱いてしまうのは、「当事者意識が希薄である」 「熱意が感じらえない」 「相手の立場を思いやることが少ない」 「国民目線が感じられない」といったところから来るのだと思います。 これに対して、福田首相の答えは、『私は自分自身のことは客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです!』という答弁でした。

 記者は、「もう少し国民生活のことを真剣に熱意を持って考えてほしい」という意味を込めた質問であったと思うのです。それに対して、『私は自分自身のことは客観的に見ることができるんです』では答えになっていないと思うのですが?

 このとっさの答弁は、福田首相がいかに自分のことしか考えない人、自己中心的な人であるかをさらけ出しているといえるのかもしれません。 いつも冷静に自分の損得を判断しているのだということなのでしょう。

 『あなたとは違うんです!』 という物言いも、あなたは自分自身を客観的に見ることはできないといっているようなもので失礼な発言になっています。福田首相の「上からの目線」といわれるもので、傲慢さが出てしまったのだと思います。

 この中国新聞の記者のアドリブ的な乾坤一擲の質問で、福田首相は思わず地をさらしてしまったのだと思います。 福田首相の「他人事発言」「上からの目線」は、絶対に直らない類のものであることがよくわかりました。 本人がまるっきり自覚できないのですから。



首相辞任会見「あなたとは違うんです」


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福田首相、「安倍氏とは違う」気色ばみ反論 [ニュース]

福田首相の無責任な辞任

 9月1日夕刻、福田首相が、突然辞任表明いたしました。
 どうも最近覇気がないように感じていましたが、公明、麻生ラインに手足を縛られて、福田首相の指導力が消滅してしまっていたからなのでしょう。 この光景は、安倍前首相が、政権投げだし辞任したときのリプレイを見せられているようです。(あの時は、麻生、与謝野ラインでした)

 福田首相は、『安倍前首相と私は違う』と強調されたようです。『私は、病気ではないし、先を見通せるのだ』というようなことを少し怒気を込めて語ったとか? 福田首相は、確かに健康のようにお見受けします。ということは、安倍前首相の時よりまだ余裕があるということになります。 それに、先を見通して、早めに辞めるという判断も、ただ単にいいカッコをしているだけではないでしょうか? 安倍首相は、ある意味ボロボロになるまでやったといえるでしょうが、福田首相は、アメリカに対し早めに逃亡をはかったもので、よりたちが悪いようにも思います。

 福田首相に、日本という国を背負って立つという自覚があったのでしょうか? 国民の生活を少しでも良くしようという湧き出る熱意があったのでしょうか? 福田首相の他人事発言を聞かされますと、自分に箔を付けるために首相になったのではないかというimaginationが、どうしても浮かんできてしまうのです。必死さが少しも伝わってこないのです。 責任感がないから、このタイミングで、余裕をもって辞任することができたのではないでしょうか?

 公明党は、矢野絢也元公明党委員長問題で、池田大作創価学会名誉会長の手勢であるという本性を前面に出してきているように見えます。従米主義の自民党とは、意見の対立する場面が増えてきました。連立を維持すること自体が難しくなっているのではないでしょうか? このまま連立を維持していては、自民党が公明党に指導権を奪われてしまうような最悪な事態が想定されるに至っています。

 自民党の従米一辺倒路線は、既に破綻に貧しているのではないでしょうか? もうこれ以上の悪あがきはやめて、大政奉還すべき時節が自民党にはやって来ているのだと思います。次期首相には、勝海舟のような役割が果たせる無私なる人物がなるべきであるように思われます。



首相退陣表明:「安倍氏とは違う」気色ばみ反論(毎日新聞)

 「安倍(晋三)前総理のケースとは違う。安部前総理は健康の問題があった。私は特別な問題はない」
 福田康夫首相は退陣を表明した1日夜の緊急記者会見で、2代続けて首相が政権を投げ出すことへの見解を問われ、反論した。
 しかし、政権維持のための内閣改造を試みてから約1カ月後。閣僚の不祥事が発覚し、辞任に追い込まれたのも安倍氏と見事に相似形をなした。

 会見の冒頭、首相は「政治資金、年金記録、C型肝炎、防衛省の不祥事など次から次へと積年の問題が顕在化して、その処理に忙殺された」とボヤキから入る。「民主党が重要案件の対応に応じず、審議引き延ばしや審議拒否を行った。何を決めるにも時間がかかった」とも。

 道路特定財源の一般財源化などを挙げつつ「目立たなかったかもしれないが、これまで誰も手を付けなかった国民目線での改革に着手した」と政権の成果は強調。一方で「重要案件については何とかしたいと意欲を持っていたが、いろいろな政治の状況がある。臨時国会が少しでも順調にいくようにと考え、私自身でやるよりも他の方にやっていただいた方が……」と嘆いた。

 退陣に伴う政治の停滞などに対するおわびも一切なく、淡々と事実経過を説明。記者団からは「会見は人ごとのように見える」との質問が出たが、最後には「私は自分自身を客観的に見ることができる」と少しだけ気色ばんだ。

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福田首相、「給油継続を約束」を約束していた [ニュース]

首相、米に「給油継続を約束」 7月の日米首脳会談で(東京新聞)

 福田康夫首相が7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)に合わせて行われた日米首脳会談で、インド洋での海上自衛隊による給油活動の来年1月以降の継続を「約束する」とブッシュ大統領に明言していたことが分かった。会談ではアフガニスタン本土への自衛隊派遣断念も伝えた。複数の日米関係筋が22日、明らかにした。

 給油活動の根拠である新テロ対策特別措置法は来年1月15日で期限切れとなるため、首相の発言は9月召集見込みの臨時国会で、同法を延長する改正案の成立を前提としている。首相が与党との調整抜きに「対米公約」していたことで、改正案の衆院再可決による延長に難色を示す公明党が反発、野党も批判を強めるのは必至だ。

 日米関係筋によると、改正案の提出や審議を控えた時期の首相発言は波紋を広げかねないとして、秘密扱いになっている。

 首相はアフガニスタン本土への自衛隊派遣に関し「国内情勢にかんがみ、派遣できない」と伝達した。日本は国際治安支援部隊(ISAF)の兵員や物資輸送のため、欧米から航空自衛隊C130輸送機や陸上自衛隊の大型輸送用ヘリコプターCH47の投入を強く要請されていた。

  ◇  ◇

 福田康夫首相は、インド洋での海上自衛隊による給油活動の継続をブッシュ大統領に約束していたことがリークされました。福田首相は、与党との事前の調整なしで「約束」してしまったようで、事態は大変な方向に向かっているようです。

 公明党は、矢野元委員長が臨時国会で参考人質疑が行われることを非常に恐れています。矢野氏は、創価学会を人権問題で訴えており、創価学会と公明党の癒着問題を、国会に招致されれば語るといっているのです。

 公明党にっとって第一の命題は、アメリカ従属ではありません、創価学会の池田大作名誉会長を守ることです。矢野氏の国会招致は絶対に避けなければならないのだと思われます。それには、臨時国会の会期は、できるかぎり短くしたいのです。9月下旬開催の11月下旬閉会の60日会期を望んでいるようです。

 政府自民党は、自衛隊の給油活動の継続ガ臨時国会の第一の命題です。先に、麻生自民党幹事長などがシーファー駐日大使に、念押しというか脅しというか圧力をかけられていました。そのために臨時国会は、給油法を継続するため9月中旬開催で12月下旬閉会ぐらいのできるだけ長い会期が必要になります。

 この溝は非常に深いものがあるでしょう。両者とも絶対に妥協できない問題だと思われるからです。 公明党は、給油法を通すために衆議院の三分の二の再議決行使にも反対しているくらいです。

 民主党は、前回反対したのですから今回賛成に回ることはないでしょう。 以上かんがみますと、11月ごろ給油法案の採決の見通しがつかないと、安倍晋三前首相のように、ヘタレ辞職か、衆議院の解散となる可能性が高いのではないでしょうか? いずれにいたしましても、衆議院選挙が早まってきていることは確かのように思われます。  

 それにしても、福田首相は、なぜ立法府を無視して、ブッシュ大統領に海上自衛隊の給油活動の継続を「約束」したのでしょうか? 約束させられたというほうが実態なのかもしれません。でも、与党内の調整が済むまで「約束」などすべきではありませんでした。そうしないと、国民の意志である国会の上に、アメリカの意思を置いていることがあからさまになってしまう危険性があるからなのです。

 今回の(アメリカの)リークによって、最悪の事態となりました。自民党政府が、国民の意志よりアメリカの意志を上に置いた「従属政治」を行ってきたことが、白日の下にさらされてしまったことになるからです。

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