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岩国市長選、国の圧力に屈するのか最後の決戦へ [ニュース]

 岩国市の出直し市長選で、移転容認派の候補者が決まりそうです。これで移転の是非を問う最後の決戦ということになります。岩国市民は良識を発揮されるのではないでしょうか。岩国を強引な国の圧力がまかり通った悪しき前例にしてはなりません。

岩国出直し市長選 福田衆院議員が出馬へ(朝日新聞)

 在日米軍再編に伴う空母艦載機移転の是非が問われる来年2月の山口県岩国市の出直し市長選で、移転容認派は29日、地元選出の福田良彦衆院議員(37)=山口2区、自民=を擁立する方針を決めた。自民党県連や公明党県本部も福田氏を推す方向。福田氏は「岩国市を何とかしなければという思いは同じ。真摯(しんし)に受け止める」と前向きの姿勢を示しており、近く立候補を表明する見通しだ。



井原岩国市長と市議会との攻防の詳細が、中国新聞の社説に載っています。

岩国市長辞職へ 市民の共感得られるか '07/12/27 
 
 いかにも分かりにくい。そんな印象がぬぐえない。岩国市の井原勝介市長はきのうの市議会定例会最終日、これまで四度にわたって否決されてきた市庁舎建設費に合併特例債などを充てる一般会計補正予算案を再び提案。自身の辞職と引き換えに、受け入れを求めたが、議会は原案を修正し、賛成多数で可決した。

 この日提案されたのは、米空母艦載機の移転に反対しているとして、国が交付を見送っている補助金三十五億円の代替財源だった。市長は合併特例債三十一億七千四百万円と、庁舎整備基金三億円を充てる方針を決定。十一月の市議会臨時会で否決された案に比べ、基金の取り崩し額を一億二千八百万円増額して臨んだ。

 その本会議で繰り広げられた光景も時代がかっていた。「このクビと引き換えに市民のために通してほしい」と迫る市長。しかし、議案を付託された総務委員会では賛否同数のため、委員長の採決でいったん否決した。その後、反市長派の会派が特例債の枠を約二十七億円にまで減額する修正案を提出。本会議に諮り、双方痛み分けの形で決着した。

 井原市長はこの日、高田和博議長に二十八日付の辞職願を提出して受理され、本会議でも了承された。来年の出直し市長選への立候補の意向も表明した。「市民の安全確保に自信が持てない」として反対を貫く姿勢を明確にしたうえで、あらためて信を問う姿勢と伝えられる。

 新庁舎の完成が来年三月に迫り、建設費の残りの支払いも近づいている。多少の妥協をしても当面の窮状をしのぎ、態勢を整えて出直す構えのようにも映る。市民の共感はどこまで得られるのか。

 議会側の対応はどうか。特に「現実的な対応」を求めて補正予算案に反対し続けてきた移転容認派議員には、一転して修正案の可決に回った経緯や真意を丁寧に説明する責任があるはずだ。国の補助金が見込めない中で、新庁舎を予定通り完成させるための緊急避難だったとすれば、市民の理解も得やすいのではないか。

 防衛省など国側の対応も問われよう。補助金や交付金を盾に、空母艦載機の移転容認を強硬に迫り続けるだけで、問題が解決するとは思えない。工事の半ばまで補助金をつけながら、途中ではしごを外すようなやり方にも批判は根強い。強引な手法は防衛政策への不信を深めるだけではないか。 (中国新聞社説より)


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