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連立話で意図されるもの [時事問題]

 麻生内閣の支持率急落で「麻生首相では総選挙は戦えない」という見方が自民党内に広がっているようです。麻生政権は、発足から2ヶ月で早くも「選挙の顔」から「解散できない首相」へと変わり果て、失速状態に陥ったというのです。

 ここにきて、小沢民主党代表の「超大連立の選挙管理内閣」の話から、大連立の話が蒸し返されているようにも思いますが、大連立などということはあり得ないのではないでしょうか? 忘れてはいけないのは、小沢代表は、福田前首相との大連立話を進めて一度代表を辞任していることです。大連立は、民主党の意志として否定されたのであり、恥を忍んで復帰した小沢氏が、大連立に走ることは(小沢氏)本人が嫌う論理矛盾となってしまうのですから。

 小沢代表が、一部の自民党政治家と組んで、本籍自民党、現住所民主党的行動にでるのではないかとも言われていますが、小沢氏にとってはマイナスになるだけだと思います。現状で、連立に利のあるのは自民党の政治家たちだけと考えられるので、連立報道は、自民もダメ、民主もダメにもっていく悪意が隠されているように思います。

 自民党の政治家たちが、結束できているのは、政権与党のうまみが接着剤になっているからです。自民党下野のシナリオが現実味を帯びてくるにつれて、浮き足立ってくるのは目に見えています。野党の民主党から動くなどということは愚かなことなのだと思います。

 朝日新聞の『「麻生政権では選挙は戦えない」 政権2ヶ月 失速状態』と題する12月2日の記事では、自民党は、、もうすでに至る所に亀裂の「ミシン目」が走っているというのです。下野が現実味を帯びれば帯びるほど、自らの生き残りをかけて、諸勢力が独自路線を強め、民主党との連携を探るかもしれない。「ミシン目」が「破れ目」になる可能性を否定できないと書いています。

 これから総選挙実施の日まで、与党病におかされた政治家たちは、最後の悪あがきをすることになるのでしょうか? 政治家として、人間として真価が問われることになるのだと思います。

 先の朝日新聞の記事のなかで、「ミシン目」の言動として、次の方たちが紹介されていました。

 渡辺善美元行革担当相「自民も分裂、民主も分裂して政界再編をやるのが理想」
 後藤田正純衆議員「今回選挙が延びたので、(政界再編が)選挙前にあってもいいんじゃないか」
 加藤紘一元幹事長「自分はこの国が困難にあるとき、どの方向にもっていくか、交通整理をやれる人間の一人だ」

 自民党の政治家がなぜダメなのかというと、自分のしたことに対する責任感が全くないことです。いま、予算編成で、小泉構造改革をなし崩しにしながら否定せず、別枠でバラ巻きをやるという滅茶苦茶な論理を振り回しているようです。けじめをつけることを知りませんし、恥を知るということがありません。 自民党の政治家たちは、国を破壊した小泉構造改革の総括をしてけじめをつけ、責任をとることが必要なのだと思います。

 なぜ政権交代が必要なのかの原点に、このけじめをつけること、責任感の回復もあるのです。

 連立や選挙前政界再編など論外です。先ず政権交代ありきでなければなりません。政権交代実現に向けてぶれることがあってはなりません。政権交代を、日本再生への第一歩にしなければならないのだと思います。

 朝日新聞 『「麻生首相では総選挙戦えない」 政権2カ月、失速状態』の記事全文

 拙ブログ 自公政権の「目くらまし」に負けないために

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