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女性を救い殉職された宮本警部のドラマが放映されます [小さなニュース]

  本ブログでも、絵本「伏してやまん、僕宮本警部です」(2/2付リンク)でとりあげましたが、自殺を図った女性を線路に飛び込んで助け、殉職した宮本警部の半生を描いた二時間のドキュメンタリードラマ「死ぬんじゃない!~実録ドラマ・宮本警部が遺(のこ)したもの~」が、十五日午後九時からフジテレビで放送されます。主演は三宅裕司さんです。
 
 番組を企画したフジテレビ大野高義プロデューサーは、「事故後、『宮本さんならやりかねない』という声が多数あり、普段から『おまわりさん』でなく『宮本さん』と名前を呼ばれていたことが分かった。どんな人だったんだろうと思った」と、取材を始めたきっかけを語っています。。さらに大野さんは、「取材を積み重ねたものを台本にして、ドラマ性を排除した。宮本さんの半生を淡々と描いていくことで、なぜ、(飛び込むという)決断ができたのかという疑問に迫る」とドラマのねらいを説明しています。

 主演の三宅さんは、駐在所勤務を希望し、ふれあいを大切にしたという宮本さんの生き方を、共感を持って受け止めて、「僕は神田の下町生まれ。町内の人は、他人の子供を怒っていた。宮本さんは、そんな町内のうるさい人で、そこにお巡りさんという職業が加わった。日本人の忘れてしまった大切なものを、ドラマから感じてほしい」と語っています。

 宮本警部の愚直な生き様がどのようにドラマ化されているのか楽しみです。忘れずに見てみなければと思っています。


線路に飛び込み、女性救い殉職 『死ぬんじゃない!』宮本警部の半生描く

 東京都板橋区の東武東上線ときわ台駅で昨年二月、自殺を図った女性を線路に飛び込んで助け、殉職した警視庁板橋署・常盤台交番の宮本邦彦警部=当時(53)、二階級特進。その半生を描いた二時間のドキュメンタリードラマ「死ぬんじゃない!~実録ドラマ・宮本警部が遺(のこ)したもの~」が十五日午後九時から、フジテレビで放送される。主演は三宅裕司。放送三日前の十二日が、宮本さんの命日となる。 (東京新聞、井上幸一)

 事故は昨年二月六日午後七時半ごろ発生。宮本巡査部長(当時)は、線路内に入った女性をホーム側の待避用空間に入れて助けようとしたが間に合わず、女性と一緒に同駅を通過する急行電車にはねられた。女性は足を骨折したが、命に別条はなかった。事故前「死にたい」などと話していたという。

 一方、病院の集中治療室(ICU)に運ばれた宮本さんは意識不明の重体。近くの住民らが折り鶴、手紙、花などを交番に届けて回復を祈ったが、六日後の十二日に亡くなった。通夜、告別式には合わせて約千二百人が参列した。

 番組を企画したのは同局情報企画部・大野高義プロデューサー。「事故後、『宮本さんならやりかねない』という声が多数あり、普段から『おまわりさん』でなく『宮本さん』と名前を呼ばれていたことが分かった。どんな人だったんだろうと思った」と、取材を始めたきっかけを話す。宮本さんの妻・礼子さん(54)と最初に会ったのは昨年五月初旬ごろで、「いい形であれば」と、ドラマ化を目指すことに了解を得たという。

 事故後の実録映像を交えたドラマは、不器用で敬礼も下手だった警察学校時代や、地域に密着した東京都町田市の駐在所勤務時代など、宮本さんの足跡を再現。「取材を積み重ねたものを台本にして、ドラマ性を排除した。宮本さんの半生を淡々と描いていくことで、なぜ、(飛び込むという)決断ができたのかという疑問に迫る」と大野さんは説明する。

 妻・礼子さんを演じるのは伊藤蘭。宮本さんの回復を祈って千羽鶴を折った板橋区立常盤台小学校の児童もエキストラ出演する。

『嫌われ役をいとわぬ人』
 ドラマでは竜雷太が演じる常盤台交番前のうなぎ店「鮒(ふな)兼」(新築のため仮店舗で営業中)の主人・河原弘さん(52)は主演の三宅から取材を受けた一人。「警報機が鳴ったので急いで踏切を渡ろうとする人などに、『ピ、ピ、ピ、ピ』と、厳しく笛を吹いている姿を覚えている。小さなことも注意するので、一歩間違えば憎まれ役だが、嫌われることをいとわない人だった」と宮本さんについて語る。

 「宮本さんは、立ち番をしている時は厳しい顔だが、話してみると正反対で面白い。町にとけ込んだ姿がドラマ化されることで、癒着とかではなく、住民と警察官の距離が縮まれば」と期待を込めた。

 宮本さんが勤務していた交番では、一周忌を迎え、花を持参する市民が数多くいる。記帳台の横に飾られた花には、「いつも天国でみまもっていてください。ぼくも宮本さんのようになりたいです」との子供のメッセージが添えられていた。八日午前に花束を届けた近所の女性は「ドラマになるのは知らなかった」と話した。

ふれあい大切にした姿に共感 主演の三宅裕司
 「台本を読んだとき、うそが多すぎると思った。本当のことだけと分かったとき、『こんな正義感が強くて、誠実なお巡りさんがいるのか』と驚いた」と、宮本さんを演じる三宅裕司。バラエティー番組などで活躍するが、劇団「スーパー・エキセントリック・シアター」を主宰するベテラン俳優でもある。「不格好に走ったり、剣道がなかなか上達しなかったり、不器用なところをリアルに、わざとらしくなく表現するのが難しかった。そんな不器用さがあればこそ、強い精神力、正義感が浮き彫りになると思った」と、演じた感想を述べた。

 撮影前、宮本さんの妻・礼子さん、長男・篤史さん(20)、町会長、宮本さんに自転車を修理してもらった主婦など、六、七人から直接話を聞いたという三宅。

 「亡くなられた方なので、美化され、『いい人だろう』と押しつけがましくなるのがいやだった。だから、いやなところも質問した。ここまで追いかけてくるのかといった、かなり、しつこい人だったらしいですね」

 駐在所勤務を希望し、ふれあいを大切にしたという宮本さんの生き方を、三宅は共感を持って受け止める。

 「僕は神田の下町生まれ。町内の人は、他人の子供を怒っていた。宮本さんは、そんな町内のうるさい人で、そこにお巡りさんという職業が加わった。日本人の忘れてしまった大切なものを、ドラマから感じてほしい」


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