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「粛々」という言葉 [ニュース]

 法務省は、10日午前四人の死刑を執行したと発表しました。鳩山法相が昨年8月に就任以来、死刑執行は10人になり、長勢前法相と並んで最多を記録しました。しかも、長勢前法相は4カ月に一度のペースでしたが、鳩山法相は2カ月に一度のペースなのです。鳩山氏は、記者会見で「これからも、粛々とやらせていただく」語ったと伝えられていますので、これから大幅に記録を更新していくことになるのでしょうか?

  私のような死刑制度に反対の人間から見ると、鳩山氏は人間の血が通っているのかなと思ってしまいますが、世の中の流れが刑の厳罰化の方向に向かっていますので、そのひとつの現われと理解しないといけないのかもしれません。

  鳩山法相は、「これからも、粛々と死刑を執行させていただく」と語っていましたが、「粛々」という言葉を最近の政治家は、よく口にしているように思います。周囲のいろいろな意見に影響されずに自分の意志を通したい場合に使われのでしょうか。

  「粛々」を辞書で調べてみますと、「①つつしむさま②静かにひっそりとしたさま」となっていまして、政治家の使う「粛々」とは、ずれがあるように思います。

  「粛々」という言葉が、政治家によってどんどん嫌味な言葉に変えられていくような気がするのは私だけでしょうか。


4人死刑執行 鳩山法相のもと10人目「今後も粛々」(朝日新聞)

 法務省は10日、同日午前に4人の死刑を執行したと発表した。鳩山法相が昨年8月に就任以来、執行は昨年12月の3人、今年2月の3人に続いて3回目で計10人。法相は午前11時からの記者会見で「これからも、粛々とやらせていただく」と語った。これで確定死刑囚は104人になる。

 一時止まっていた執行が93年に3年4カ月ぶりに再開されてから、1人の法相のもとでの10人の執行は長勢前法相と並んで最多。前法相は4カ月に1度だったが、鳩山氏は2カ月に1度の間隔で執行命令を出していることになる。

 また、死刑判決の確定から執行までの期間は07年までの10年間でみると平均8年だったが、この日執行された4人のうち3人は確定後4年以内だった。


 法務省によると、執行されたのは、中元勝義(64)、中村正春(61)、坂本正人(41)、岡下(現姓・秋永)香(61)の4死刑囚。中元、中村の両死刑囚は大阪拘置所で、坂本、岡下の両死刑囚は東京拘置所で執行された。

 中元死刑囚は82年、大阪府和泉市の宝石商夫婦を殺害し、現金や宝石を奪った。中村死刑囚は89年に滋賀県内で、わいせつ目的や金目当てに、路上生活者と職場の元同僚の男性計2人を相次いで殺害、遺体を切断して捨てた。

 坂本死刑囚は02年、群馬県内で高校1年の女子を自分の車に押し込み、絞殺。女子の両親に電話し、生きていると装って身代金を要求した。岡下死刑囚は89年、東京都杉並区のアパート経営者を絞殺し、その殺害を共犯者の男性による犯行と偽装するために、男性を射殺した。
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