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民主党と国民新党が合併協議 [時事問題]

 アメリカ政府がAIGに対して、9兆円の公的資金導入を決定しましたが、翌日のニューヨーク市場は、449ドルの下げになってしまいました。住宅着工件数の予想以上の減少が原因とか? 本日(9月18日)の東京市場も、260円の下落に見舞われています。 尋常ではない動きのようにも見えますので、政治空白をこれ以上長引かせることは許されないように思われます。そんな中、自公両党は、総選挙の投票日を10月26日にすることで合意したと伝えられています。  

 民主党と国民新党は、郵政民営化を見直すことで政策合意しましたが、両党は、一気に合併の方向で話し合いを始めました。9月22日に正式発表される可能性が強いようです。

 これまででしたら、政治家のエゴが出てまとまらなかったでしょうが、今回は、「政権交代を実現する」という大義が優先されているようです。民主党と連動して、日本新党の田中康夫氏も、出馬を検討していると伝えられました。 「生抜く力」さんのブログによれば、日本新党の有田芳生氏が、民主党との選挙協力のため、練馬から板橋へ鞍替えし、社民党の保坂展人氏も石原伸晃氏の選挙区に移動して民主党の支援を受けるようです。 野党は、今回の総選挙に対しては、「政権交代」の大義のために、私事を捨て始めているように感じるのです。植草さんが繰り返し言われてきた、小異を捨てて大同につく精神が現実化しているように思います。

 また、小沢民主党代表は、自ら東京12区に転出して、公明党の太田代表と直接争うことも厭わない姿勢を示しています。そうなれば、公明党にとっては、相当な脅威となるでしょう。都市部の自民党の有力政治家の選挙区では、民主党の空白区が多く存在しています。民主党が、逆刺客を送り込むケースも増えるのではないでしょうか?

 小沢民主党代表は、今回の衆議院選挙が最後の選挙と言っています。小沢氏が引退した後のことまで考えて、自民党を徹底的にたたておきたいところでしょう。

 自民党の総裁選を伝えるテレビの報道姿勢がだいぶ変わってきたように思えます。一歩腰を引いた感じと言いますか? 総裁選を派手に演出して、自民党の支持率を上げようという目論見ははずれたようだ、と冷静な報道姿勢に変わってきました。

 やはり、「小泉劇場」と言う一種のモルヒネのような劇場型選挙は、一度しか効力を発揮できないのでしょう。どんなに祭りを盛り上げようとしても、国民がこうむっている痛みを忘れさすことはできないようです。テレビなどのメディアも、国民の意志を無視することは、さすがに怖くてできないのです。

 自民党は、前回の郵政解散選挙で、明確な選挙戦略があったとは思えないのですが、「自民党をぶっ壊す」と言って、自民党の組織票を捨てて、都市部の無党派層(とくにB層と言われる人々)をあてにした小泉劇場を演出して、大勝利を納めました。 このときから、自民党は、常に支持率を高く保たねばならない宿命を背負っうことにもなったのです。  

 しかし、安倍前首相は、傲慢になって自民党の政策が支持されていると錯覚して、強行採決を繰り返しました。支持率を軽んじてしまったのです。支持率が命であったのに、これは自殺行為でした。パホーマンスを繰り出して、小泉的熱狂の集団催眠を解けないようにしなければならなかったのです。 いずれにしまても、小泉氏以後の自公党政権は、砂上の楼閣にすぎなかったことは明白であります。

 次期首相になるのが確実視される麻生太郎氏は、小泉氏のパーホーマンスを一番継承しているように見えますが、安倍前首相と政策的には近いのではないでしょうか? 対米重視で、韓国と中国とは肌が合わないでしょう。ばらまき的な財政出動を考えるのでしょうが、小泉偽装改革路線とどう対峙するのかはっきりしません。野党に対しては、高姿勢で対処しそうですから、本人の失言癖とあいまって、長続きはしないように思われます。

 現在の自民党に、一体感と言ったものは感じられません。 野党の方が政権交代の大義のためにまとまろうとしているように見えます。この差は大きいのではないでしょうか。  

 自民党は、今回の総裁選挙の思惑がはずれると、切るカードが底をついてしまうように思います。もう、どうしたらよいかわからない状況となるでしょう。自民党の敗北が近づいているような印象が強くなってきました。


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