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原水爆禁止平和運動と植草さんのブログ紹介 [ニュース]

7月31日から8月7日まで、第7回広島「原爆と戦争展」が開催されました。原爆詩人峠三吉の詩も掲載されています。開幕の模様を伝える長周新聞より

広島「原爆と戦争展」が開幕
全国や市内から続続と参観

 広島市中区の広島市まちづくり市民交流プラザで7月31日、第7回広島「原爆と戦争展」(主催/原爆展を成功させる広島の会、下関原爆被害者の会、原爆展を成功させる長崎の会)が開幕した。先月の長崎市に続いて開催される広島「原爆と戦争展」は、広島・長崎の被爆市民と戦争体験者の本当の声を結び、それを若い世代、全国、世界に発信して、原水爆戦争を阻止する国民的な力を結集する起点として強い期待を集めて取り組まれてきた。会場では、被爆地の思いを伝えるために被爆者、戦争体験者たちが体験を語り、現代の政治の変革を願う若い世代との強い響き合いをつくり出している。

長周新聞 広島「原爆と戦争展」が開幕の記事
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/hirosima%20gennbakutosennsoutenn%20gakaimaku%20zennkouyasinaikarazokuzokutosannkann.htm

長周新聞 2008年原水爆禁止広島集会の記事
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/dokuritutoheiwanowakaitikaragatoujou%20kakusennsousosisuruunndounikakusinn.htm

原爆と戦争展のパネル一覧

 原爆と峠三吉の詩
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/paneru2.html
 沖縄戦と全国空襲
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/okinawasenntozenkokukuushuunoitirannhyou.htm
 第二次世界大戦の真実
http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/dainijitaisennnosinnjituitirann.htm


峠三吉作詩 『原爆詩集』より

「序」

ちちをかえせ
ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながる
にんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ


峠三吉作詩 『原爆詩集』より 
 
「8月6日」

あの閃光がわすれえようか
瞬時に街頭の三万は消え
圧しつぶされた暗闇の底で
五万の悲鳴は絶え

渦巻くきいろい煙がうすれると
ビルディングは裂け、橋は崩れ
満員電車はそのまま焦げ
涯しない瓦礫と燃えさしの堆積であった広島

やがてボロ切れのような皮膚を垂れた
両手を胸に
くずれた脳漿(のうしょう)を踏み
焼け焦げた布をい腰にまとって泣きながら群れ歩いた裸体の行列

石地蔵のように散乱した練兵場の屍体
つながれて筏へ這いより折り重なった河岸の群も
灼けつく日ざしの下でしだいに屍体とかわり
夕空をつく火光の中に
下敷きのまま生きた母や弟の町のあたりも
焼けうつり

兵器廠(へいきしょう)の床の糞尿のうえに
のがれ横たわった女学生らの
太鼓腹の、片眼つぶれの、半身あかむけの、丸坊主の
誰がたれとも分からぬ一群の上に朝日がさせば
すでに動くものもなく
異臭のよどんだなかで金ダライにとぶ蠅の羽音だけ

三十万の全市をしめた
あの静寂が忘れえようか
あのしずけさの中で
帰らなかった妻や子のしろい眼窩(がんか)が
俺たちの心魂をたち割って
込めたねがいを
忘れえようか!


 ◇  ◇

植草一秀さんのブログ『知られざる真実』の紹介です
 8月15日は、「生きてこそ」の命

 8月15日は終戦記念日です。植草さんは、第二次世界大戦に関して放映されたテレビ番組のなかの、サイパン島での日本軍玉砕のなかで生き延びた女性と、海軍兵だった男性の話を詳しく紹介され、戦争の悲惨さ、生命の大切さを訴えられています。

  さらに、『クリントーイーストウッド監督は「ずっと前から、そして今も、人々は政治家のために殺されている」と語る。安全な場所で戦争を指令する指揮官と戦場で命を落とす前線兵と爆撃にさらされる名もなき市民。この二重構造が近現代の戦争の基本構図だ。』と指摘されています。 戦争は、一部の支配層のエゴにより、軍産共同体の意思により引きおこされているように見受けられます。そして、犠牲になるのはか弱き市民ばかりなのであります。戦争中も、変わらぬ日常生活を送るブッシュ米大統領の姿を見れば、近現代戦争における二重構造の異常さに思いをいたすことができるように思います。

  最後に、『前線にあるのは「滅び」だ。「滅び」の戦争を美化してはならない。戦争の悲惨さを語り伝え、戦争と大量破壊兵器の廃絶に向けて力を注ぐのが日本の務めであると思う。』と結ばれています。 植草さんの反戦平和への強い思いに共感いたします。 戦争が何故いけないのか、良心に照らしてみればすぐ分かることです。戦争を引き起こす人たちは、良心を曇らせているからできるのだと思います。 永井博士の「戦争に勝ちも負けもない。あるのは滅びだけだ」の言葉をかみしめ、平和への誓いを新たにしたいと思います。


   植草一秀さんのブログ『知られざる真実』 「生きてこその」命
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毒ギョーザ情報、官邸が1カ月隠蔽 [ニュース]

 中国製毒ギョーザ事件で、製造元「天洋食品」(河北省)のギョーザを食べた同国内の中国人が同様の中毒症状を起こしていたことを6日、読売新聞が報じました。中国側はこうした事実を7月初め、日本側に通告していたが、日本政府は一切発表していませんでした。中国への外交的配慮を優先させて、福田首相は国民の生命や健康を軽視したことになります。情報隠蔽など許されることではないと思います。

“毒ギョーザ”1カ月隠蔽…福田内閣、国民軽視で外交優先

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中毒事件発生直後、製造元の「天洋食品」に詰め
かけた報道陣。この工場など中国国内での毒物混
入がほぼ確実となった=2008年1月撮影


 福田康夫内閣の「国民軽視」「媚中外交」がまた露呈した。。中国製毒ギョーザ事件で、製造元「天洋食品」(河北省)のギョーザを食べた同国内の中国人が同様の中毒症状を起こしていたことが6日、分かった。中国側はこうした事実を7月初め、日本側に通告していたが、日本政府は一切発表していなかった。中国への外交的配慮を優先させて、福田首相は国民の生命や健康を軽視したのか。民主党は「内閣の隠ぺい体質は許せない」と追及する構えだ。

 「極めて重大な問題だ。福田内閣が、国民に当然知らせるべき情報を隠していた。こうした隠ぺい体質は絶対に許されない。現在、国会は閉会中だが、閉会中審査を開くことも検討しなければならない」

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は6日午前、夕刊フジの取材にこう語った。

 関係筋によると、今年1月に毒ギョーザ事件が発覚した後、天洋食品は中国国内にあった冷凍ギョーザを回収した。

 その後、この冷凍ギョーザは中国国内の流通ルートに乗ったが、6月中旬、ギョーザを食べた中国人が有機リン系農薬「メタミドホス」による中毒症状を訴えたという。 被害者の人数や詳しい症状などは不明。

 毒ギョーザ事件では、これまで日中双方の警察当局が自国内でのメタミドホス混入を否定してきた。今回、日本に輸出されていないギョーザから農薬が検出されたことで、中国国内で混入したことが確実となった。

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伊吹失言「選挙勝つには目くらましを」 [ニュース]

 更新を2ヶ月ほど休んでしまいました。少し余裕が出来ましたので、書きたい時に書くというスタイルで再開したいと思います。

 最近の新聞、テレビなどのマスメディアの報道を見たり読んだりしていると、素直に受け取れないという気持ちが膨らんできてしまいます。何か巨大な力に影響されているのではないかという疑念がどうしてもぬぐえないのです。マスメディアといっても、所詮商売が前提の民間企業ですから、クライアントである広告主の圧力には抗しきれないのだと思います。

 朝日新聞の社説の論調も今年にはいって変化したように思えます。時の政権と対峙するというより、何か腰のふらついたような時の政権に気兼ねした物言いが増えたのではないでしょうか? 明らかに保守化していると思います。 圧力は経営面にかぎらず、暴力を伴った事例も推定されますので、抗しきれず組織防衛をはかったということなのかもしれません? いずれにしましても、ほとんどのメディアが権力に迎合してしまって、ジャーナリズム精神という言葉は死語になってしまいました。

 それで、ニュース記事には距離を置いて、自分の思うことを自由に書いていくことといたします。ブログのタイトルも「私好みのimagination」に変更することといたしました。

 日本は、戦後民主主義国家といわれてきました。しかし、これからも民主主義の国でいられるのかどうか、私には不安のほうが大きくなってきています。民主主義などもろいものなのではないでしょうか? 政治家が談合すれば、あっという間に独裁国家に変貌してしまうような気がします。

 この頃、封建時代はどのような生活をしていたのだろうかと考えることがあります。封建時代には、年貢という税金で生活していた武士という特権階級が威張っていたのでしょうが、庶民は結構人間味のある生活をしていたのではないかなと想像したりして。

 日本の政治家、官僚、公務員たちは、税金(年貢)で生活しています。それで、彼らは、公僕ということになっています。公僕とは公である国民の僕(しもべ)という意味です。しかし、彼らは僕にしては、ずいぶん偉そうに、でかい顔しているのではないでしょうか。 税金(年貢)で生活している彼らが威張ってしまったら、封建時代の武士と変わらなくなってしまうのではないでしょうか? それに、2世、3世議員を構成して、既に特権階級化しているように思います。税金で生活している政治家や官僚は、国民の僕であるとの精神に即刻立ち返るべきであると思います。(などと言ってみても空しいですね)

 今度の衆議院選挙は、来年の九月までには必ず行われます。自公政権は、現状では過半数も危ないと非常な危機感をもっているものと思われます。自公政治家、霞ヶ関官僚や経団連をはじめとする財界などの権力側は、あらゆる手段、謀略を駆使して権力構造を維持しようとしてくるはずです。マスメディアは、彼らの手先となって働かされることになるでしょう。

 与党の政治家たちは、日本の民主主義などどうでもよいのです。国民の民意を、捻じ曲げてでも自分たちの権力を維持したいというエゴイストに堕してしまっているように見えます。 それを証明するかのような政治家の発言が飛び出しました。どこか「他人事」で「上から目線」の発言が多いことから、福田首相や町村信孝官房長官と並んで「イヤミ3兄弟」と呼ばれる伊吹自民党幹事長は、講演で、消費税について「上げてから選挙をすれば大変なことになる」と述べ、総選挙前に引き上げるべきでないとの考えを強調したそうです。

 総選挙対策についても、「いい意味での目くらましとパフォーマンスを首相にお願いしながら難局を切り抜けていきたい」と述べたというのです。選挙において、国民を目くらませということは、あらゆる謀略を使って国民をごまかして権力を維持せよということであります。それに、目くらましにいい意味も悪い意味もないと思います。伊吹幹事長もずいぶん精神的に追い詰められておられるようで、本音がもろに露出してしまいました。

 この発言に、自民党ベテラン議員は、 「選挙のために消費税上げを封印し、それが終われば消費税を上げるという姑息な手法を取ることを宣言したのも同じことで、何を考えているのか。これから先、政府・与党が打ち出す政策すべてが、選挙目当ての『目くらまし』や『パフォーマンス』と思われてしまう。『国民は簡単にだませる』と見下している伊吹氏の考えが透けてみえる」と憤っているそうですが、語るに落ちたとはこのことでしょう。

 このニュースは、産経新聞以外は報道されなかったようにおもいます。テレビは見ていないのでわかりませんが、何か作為的なものを感じてしまいます。政府与党に不利になるような報道は差し控えてるのではないかと? 


伊吹失言「選挙勝つには目くらましを」国民見下し(ZAKZAK)

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失言で更迭論が加速しそうな伊吹幹事長

 自民党の伊吹文明幹事長が16日、京都市内で講演し、消費税引き上げは次期総選挙後にすべきとの考えを示したうえで、「選挙に勝とうと思うと一種の『目くらまし』をしなければしょうがない」と述べた。国民をバカにしたこの失言が、内閣や自民党の支持率下落につながることは確実で、福田康夫首相が7月下旬に検討している内閣改造・党役員人事での幹事長交代説もささやかれ始めている。

 どこか「他人事」で「上から目線」の発言が多いことから、福田首相や町村信孝官房長官と並んで「イヤミ3兄弟」と呼ばれる伊吹氏。講演では、消費税について「上げてから選挙をすれば大変なことになる」と述べ、総選挙前に引き上げるべきでないとの考えを強調した。

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「9条世界会議」開幕 市民続々 [ニュース]

 9条世界会議が4日、多くのボランティア団体などによって千葉市幕張メッセで開催されました。会議は6日まで行なれるそうです。

 幕張メッセの会場には多くの人々がつめかけ、1万2千人収容できる会場に入りきらない事態となりました。会場に入れなかった3千人以上の人々は、近くの広場で、講演を終えたアメリカの平和活動家と集会を開催したそうです。平和憲法を守ろうと行動を起こす人々がこんなにもいるのかと驚かされてしまいます。

 4月8日付けの読売新聞には憲法改正に関する世論調査が載っていました。それによると、今の憲法を改正したほうがよいと思う人は、42.5%、改正しないほうがよいと思う人は43.1で、わずかながら非改正派が改正派を上回ったという調査結果を発表しています。 93年以降一貫して改正派が非改正派を上回っていた。しかし、今回は、改正派が昨年より3.7ポイント減る一方、非改正派が4.0ポイント増え、逆転したということです。

 この調査結果は、国民の意識が、憲法改正から護憲へと潮目が変わったことを示しているのかもしれません。



「9条世界会議」開幕 市民続々、約3千人会場に入れず

 作家の井上ひさしさんらが呼びかけ人となった「9条世界会議」が4日、千葉市の幕張メッセで始まった。憲法9条の意義や核兵器撤廃などについて議論する。9条を守ろうという趣旨に賛同する市民らが主催者の予想を超えて各地から集まり、主催者によると、3千人以上が会場に入りきれない事態になった。

 この日は、9条にエールを送る海外ゲストの発言が相次いだ。76年にノーベル平和賞を受賞した北アイルランドのマイレッド・マグワイアさんは「9条を放棄しようとする動きが日本にあることを憂慮している」と述べた。

 約1万2千人が入れる会場からあふれた人たちは近くの広場で、講演を終えたアメリカの平和活動家コーラ・ワイスさんらを囲んで、集会を開いた。バス2台で福島県郡山市から来た星光行さん(57)は「会場に入れなかったのは残念だが、ゴールデンウイークのさなかに9条のためにこれだけ人が集まったことに感動した」と話していた。
 会議は5日に分科会などを開き、6日に閉会する。(朝日新聞)

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会場に入れなかった人たちを前にハンドマイクで話しかける
マグワイアさん(中央右)

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国民から税を取ることしか能のない福田首相、消費税増税を画策 [ニュース]

福田首相「税制抜本改革」で消費税10%…大増税路線を画策
道路財源一般財源化に巧妙なワナ (ZAKZAKより)

 ZAKZAKの記事によると、 福田首相が「大増税路線」に舵を切り始めたらしい。国民の6割前後の反対を無視してガソリン増税に踏み切っただけでなく、30日の会見で消費税率アップを視野に入れた「税制抜本改革」を持ち出したのです。推定される消費税率は10%という。福田首相は、消えた年金や後期高齢者医療制度といった問題の解決はおざなりにして、国民から税金をむしり取ることには執念を燃やしているというわけです。

 福田首相は30日夜、租税特別措置法改正案を衆院で再可決させた後の会見で、「私は道路特定財源の09年度からの一般財源化を約束した。道路財源を生活者の目線で使い方を見直す。道路財源を『生活者財源』へと改革していく。骨太方針で具体的な姿を提示し、例年より早い時期に政府税調で税制抜本改革に向けた議論を開始する」と語りました。

 福田首相は、道路財源の一般財源化について、『生活者財源』へと改革すると口当たりの良いことを言っているが、どのくらいの規模で一般財源化するのか何の保証もないのです。必要な道路を必ずつくるということが前提になっているので、最終的には雀の涙程度ということになりかねません。

 また、ガソリン増税に踏み切る見返りともいえる道路財源の一般財源化に際しては、巧妙なワナが仕掛けられているというのです。「例年より早い時期に政府税調で税制抜本改革に向けた議論を開始する」とさりげなく語っているが、「税制抜本改革」には、消費税が含まれており、自然に「消費税率アップ」が論点として浮上してくることになるからです。

 福田首相が舵を切り始めた「大増税路線」は、これまでの日銀人事や道路特定財源の一般財源化などと同様、財務省による入れ知恵の可能性が高いらしい。

 福田首相が絶大な信頼を寄せる財務省は今年1月、2011年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化に向けた独自試算を自民党に提出した。

 試算によると、高齢化に伴う財政支出の増大などで、11年度には一般会計で基礎的財政収支が5.6兆-7.8兆円の赤字になると予測。増税なしには同年度の黒字化達成は困難との見通しを示している。

 財務省試算を受け、福田首相は直後の施政方針演説で、「財政健全化への努力を継続して、歳出・歳入一体改革を徹底して進め、11年度には国・地方の基礎的財政収支の黒字化を確実に達成する」と語っています。

 無為無策の増税路線によって、これまでの自民党政治の失政のツケを、霞ヶ関官僚たちの天下りを初めとした巨額の無駄使いを温存したまま、国民に回そうと意図しているのに他なりません。そのツケ回しの目玉が消費税増税なのです。

 経済ジャーナリストの荻原博子氏はZAKZAKの記事の中で、福田政治を批判して「首相は国民の代表ではなく、完全に『省庁の代弁者』になっている。ひどすぎる」といい、こう直言ししている。

 「ガソリン税などの暫定税率維持は国交省の代弁で、後期高齢者医療制度は厚労省の代弁、消費税率アップは財務省の代弁。年金問題や道路特定財源問題などで明らかになったのは、各省庁が『自分たちの財布(=利権)』を潤すため、やりたい放題を続けていたこと。本来、政治家は官僚の暴走をチェックする立場だが、福田首相は代弁者となっている」

 「財務省は消費税率アップの理由として『社会保障費の増大のため』を上げるが、では高齢者に負担を強いる後期高齢者医療制度をどうして導入したのか。整合性が取れない。各省庁が好き勝手に動く官僚天国を放置したら国が滅びる。こうなれば国民が選挙で民意を示すしかない。官僚に立ち向かえない政治家を選んではダメです」と。



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増税路線に舵を切った福田首相。
庶民を苦しめて笑っている場合
か=30日午後、衆院本会議場


 省益しか考えられない霞ヶ関官僚たちに頼らないと政治ができない福田首相は、国民のことを考えた政策を実行できるはずもなく、政権担当する能力に欠けていると言わざるを得ません。封建時代でさえ財政改革をするのに、民から年貢を増やす前に、武士自ら身を削ったのはないでしょうか? 官僚を頼りにしていたのでは、自らの改革である上部構造のスリム化はできるはずはありません。自らを改革できず、民から年貢を搾り取ることしか能のない福田首相は、即刻お辞めになることが一番の改革への早道になるのではないでしょうか?  

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ガソリン暫定税率、粛々と再議決成立 [ニュース]

 ガソリン暫定税率が、衆議院の3分の2以上の賛成多数で再可決され、1か月ぶりに5月1日から復活することになりました。

 30日も駆け込みで安いガソリンを求める車が列を成し、道路にはみ出して交通渋滞が起きておりました。庶民は1円でも浮かそうと必死なのです。暫定税率の復活には、国民の3分の2が反対していると言われており、山口の補選での民意も反対であったのは明らかのように思います。しかし、こうした民意を無視して福田政権は、正当性に疑義のある衆議院の3分の2の再議決を強行してしまったことは、民主主義を冒涜する暴挙といえるでしょう。

 再可決の前日、自民党道路族の二階氏が、「粛々」と再議決すると述べていましたが、その言葉通り「粛々」と再議決が行われたということになるのでしょう。少し前に、政治家は、「粛々」と言う言葉を嫌味な言葉に変えているとブログで取り上げました。その後も「粛々」という言葉は頻繁に使われておりまして、まるで水戸黄門の葵の紋の印籠をかざして「静まれ静まれ、控えおろう」と言っているように、庶民としては感じてしまうのではないでしょうか? 「粛々」という言葉は、嫌味なというよりは、慇懃無礼な言葉といったほうがぴったりするように思えてきました。

 再議決を連発する福田首相には、「他人事」「上からの目線」という定着した人物評に、「慇懃無礼」を新たに進呈することといたいましょう。



ガソリン暫定税率復活、1日から160円程度に

 1日からガソリン税の暫定税率(1リットルあたり25.1円)が1カ月ぶりに復活する。自民、公明両党が30日の衆院本会議で、税制改正関連法を3分の2以上の賛成多数で再可決、成立させたためだ。ガソリンスタンドの一部では、店頭価格が1日から値上げされる。原油高の影響もあり、レギュラーガソリンは全国平均で1リットルあたり30円アップの160円程度になりそうだ。

 衆院本会議は30日、憲法59条の規定に基づき、衆院可決後、参院が60日以内に議決しなかった税制改正関連法など5法案を参院が否決したとみなす動議を与党の賛成多数で可決。その後、5法案は参院から衆院に返付され、衆院本会議で再可決、成立した。民主、社民、国民新各党は採決を欠席し、共産党は反対。暫定税率の復活は賛成337票、反対12票だった。

 衆院の3分の2による再可決は1月の補給支援特別措置法以来だが、この時は参院否決を受けたもの。みなし否決を踏まえた再可決は、1952年の「国立病院特別会計所属の資産譲渡に関する特措法」以来、56年ぶり2度目。 以下省略 (朝日新聞)

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閉店後、早速ガソリンの価格表示を変更するスタンドも=30日
午後9時11分、福島市西中央1丁目


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ガソリンスタンド近くの道路に、給油
待ちの長い車列ができた=30日午後7時すぎ、福岡市東区

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後期高齢者医療制度に地方医師会の反乱 [ニュース]

 長周新聞に、『茨城県医師会は3月22日、「後期高齢者医療は高齢者に大きな負担をもたらし、医療を制限する萎縮医療そのものだ」との会長声明を発表。制度撤回に向けて、「みなさん、こんな高齢者いじめの制度が許せますか」と大書したポスター3000枚を作製。県下の病院・診療所にはり出すとともに、20万人を目標に制度撤回を求める署名活動にとりくんでいる。』という記事がありましたが、茨城県は保守王国なのにどうしたのだろうと不思議に思っておりました。

 ZAKZAKで茨城県師会長の原中勝征氏を取材した記事を偶然見つけて読んでみましたら、なるほどと納得できました。

 原中会長は、医療のために身を投げ出して行動されている方でありました。その行動原理は、会長の言われる「医師として『患者を守るため』に行動している」という言葉に凝縮されていると思います。原中会長は、現状を見抜く確かな目を持っていらっしゃいますので、今後とも、正しい医療を守るため頑張っていただきたいと思います。

 医師会というのは、昔から自民党の重要な支持基盤であったわけですが、今その基盤の崩壊が加速しているように思われます。小泉元首相は、アメリカ(竹中平蔵氏は代理人?)と霞ヶ関官僚に政策を丸投げした結果、創価学会票という下駄を履いても間に合わないほど、自民党の支持基盤を崩壊させつつあるということなのでしょう。

 小泉元首相は、「自民党をぶっこわす」と宣言しましたが、古い自民党をぶっこわすのであって、自民党そのものを壊すつもりなどさらさらなかったはずです。無党派層を含めた国民をマインドコントロールして自民党の新しい支持基盤としようとしたのでしょうが、その後の安倍氏や福田氏が小泉元首相ほど悪でなかったから、国民のマインドコントロールが解けてしまったのです。小泉元首相の本意でない「自民党をぶっこわす」が実現に向かって時を刻み始めているのだと思います。



「制度廃止まで戦う」茨城県医師会、福田政権に反乱
命を犠牲にして医療費を削減

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現場視察を増やした福田首相だが「他人事」
「上から目線」は変わらない


 後期高齢者医療制度が「老人いじめ」と悪評紛々だ。内閣支持率や衆院山口2区補選にも影響を与えているが、すべてが「他人事」の福田康夫首相は見直す考えはないという。こうした中、自民党の有力支持団体・地方医師会に「反対」を唱える動きが急速に広がっている。福田政権への反乱は、都道府県レベルで20を突破したという。真っ先に「制度廃止」を掲げて活動している茨城県医師会の原中勝征会長(68)が狼煙を上げた。

 「人の命を年齢で差別するのは間違っている。この制度は、老人の負担を増大させるだけでなく、日本の親子関係や相互扶助の精神を崩壊させる。老人は決して幸せにならない。制度廃止まで徹底的に戦う」

 原中氏の舌鋒は鋭い。

 同制度は06年、小泉内閣時代に与党の強行採決で成立した。茨城県医師会は内容について何度も問い合わせたが、厚生労働省は「まだ決まっていない」と言い続け、全体像を明らかにしたのは今年3月だった。

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原中勝征氏

 詳細を同医師会で検討した結果、(1)75歳で強制加入という特異性(2)年金からの保険料天引き(3)保険料滞納による保険証取り上げ(4)自由に医療機関を選べない-などに疑問が集中。最終的に「法律の目的は命を犠牲にして医療費を削減するものだ」との結論に達し、3月21日の理事会で反対することを全会一致で決めた。

 今月20日には全県下に「高齢者いじめの制度が許せますか!」という新聞折込広告を入れ、制度廃止を求める署名や意見を求めたところ、全国から賛同する声が殺到しているという。▲

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「後期高齢者医療制度の考え方は悪くない」という福田首相 [ニュース]

衆院山口2区補欠選挙(確定得票数)
当 116,348  平岡秀夫    =民前<4>
    94,404  山本繁太郎  =自民新[公]

  注目された衆院山口2区補欠選挙は、民主党の平岡秀夫氏の勝利という結果に終わりました。福田政権になってから初めての国政レベルでの民意が示されたわけです。福田首相は、この「直近の民意」に率直に耳を傾けるべきだと思います。

 与党は、暫定税率復活を含む租税特別措置法改正案を三十日、道路特定財源を十年間維持する法案を五月十二日以降に衆院で再可決する方針だと伝えられていますが。民意を踏みにじる再議決であることを自覚すべきです。

 福田首相はロシア訪問中に、記者団に高齢者や野党から批判の強い後期高齢者医療制度について「制度の考え方は悪くない」と見直しに慎重な考えを示したと報道されています。

 75歳以上の高齢者をひとくくりにして、医療費削減を図る「姥捨て山のよな制度」といわれる後期高齢者医療制度を、「制度の考え方は悪くない」と平然と言い放つことができるのは、弱者への視点が欠けているからだと思います。

 「かわいそうなくらい苦労しているんですよ!」と党首討論という公の場で、自己中心的な発言をして恥じない福田首相は、育ちのよい2世議員の限界を露呈していると言えるのでしょうか。

 霞ヶ関の官僚におんぶしてもらって、結果的に国民の意志から離れた富裕層を利する政策を進めようとする福田首相は、劇場型政治によって国民を欺いて自民党の延命を図った小泉元首相と同じように、ソフト戦術によって自民党の延命を図ろうとしているだけなのだと思います。

 最後に、後期高齢者医療制度を批判している長周新聞の記事を引用することといたします。



長生きするのは国賊か
後期高齢者医療制度
廃止求める行動全国で
 
 後期高齢者医療制度に反対し、廃止・見直しを要求する運動が全国的に高まっている。戦争中は「国のため」に死ねといわれ、長生きすれば国賊扱いで、“姥捨て”政治を強行する自民党政府への怒りは噴き上がっている。「年齢によって医療を差別する制度を絶対に許してはならない」と、すでに10府県の医師会が撤回・廃止を求め、医療費削減のために高齢者を差別する新設「後期高齢者診療料」に反対・自粛・慎重な対応を指示した府県医師会は20府県におよんだ。全国各地で高齢者とその家族が集会・デモを展開し、強い住民世論を反映して全都道府県・市区町村の三割以上にあたる約600の地方議会が後期高齢者医療制度反対・撤回を求める意見書、決議を上げている。

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政治に翻弄された長野聖火リレー [ニュース]

 長野市内で、北京五輪の聖火リレーが厳戒態勢のなかで行われました。中国人留学生などの中国政府支持派とチベット支援者らが多数詰めかけ市内は騒然とした雰囲気となりました。リレーへの妨害行為も相次いで5人が逮捕されたと伝えられています。

 予想どうりといいますか、平和の祭典であるオリンピックの聖火が、政治問題に翻弄されてしまいました。平和の祭典という本来の趣旨とはかけ離れた争いを誘発する聖火リレーとなってしまったのです。

 このような状況下で聖火リレーを強行することに、何の意義があるのか疑問に感じてしまうような醜態をさらしてしまったといえると思います。五輪の聖火自身が一番失望しているのではないでしょうか? 

 チベット暴動については、情報があまりにも少なくて詳細は分かりませんが、チベット問題はのど元に刺さったトゲとして、北京五輪に暗い影を落とし続けていくことになるのではないでしょうか。



聖火リレー 声援は政治にかき消された 長野(朝日新聞)

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大勢の警察官に守られた北京五輪の聖火。沿道の市民からは
「警備の壁で見えない」と不満の声もあがった=26日、長野市


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沿道から飛び出し取り押さえられる男。左後方は福原愛さん
=26日午前9時すぎ、長野市


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トーチを持って走るタレントの萩本欽一さん=26日午前8時4
6分、JR長野駅前


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聖火リレーのスタート前、チベットの旗を掲げる人の前に並び、
「中国がんばれ」と叫ぶ人たち=26日午前7時20分、長野市



 北京五輪の長野聖火リレーが26日、厳戒態勢の中で終わった。卵を投げつける人や、隊列に走り込む人が出て会場には緊張感が漂い、楽しみにした市民にはランナーの姿はほとんど見えなかった。怖がって沿道に出るのを控えた人も多く、「聖火って一体なんなの」との疑問も漏れた。

 聖火リレーの観衆は約8万5600人にのぼった。ほとんどは中国やチベットの巨大な旗を振ったり、プラカードを掲げたりする人たち。地元・長野市民の姿が政治の渦にかき消された、「市民不在」の18・7キロだった。

 「近所の人が全然いないよ」。陸上の末続慎吾選手が走ったスタート会場の近く。赤いTシャツの若者で埋め尽くされた沿道で、初老の男性があたりを見回した。

 畳1~2枚分はある旗が、無数にたなびく。沿道からは、日本語の声援は何も聞こえない。「これじゃ、聖火が全然見えないじゃないか」。言い捨てて、男性は去った。

 公募枠でランナーになった信州大4年生丸山佳織さん(21)も「中国の人がすごく多かった」と、中継地点を取り囲む赤い旗に戸惑った。

 少林寺拳法の道場を市内で開く荒井高志さん(64)は、中国大使館の要請を受けて、沿道で雑踏警備のボランティアに参加した。

 98年の長野五輪時には千人を超える仲間とボランティアで警備にあたった。が、この日はわずか25人。「リレーが政治的な対立の場になっているので参加したくないという意見も多くて……」。歯切れが悪かった。

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二世議員の地が出てきた福田首相 [ニュース]

 福田首相は、日韓首脳会談で、李明博大統領が今後、北朝鮮に連絡事務所設置を改めて提案する方針であることを説明したのに対して、「北朝鮮を説得するとき、(日朝国交正常化の暁には)『日本からのボーナスがある』と話してほしい」と依頼しました。さらに「(北朝鮮への)ボーナスがある」と2度発言、念押ししたという。 

 「ボーナス」という言葉は日本では、会社などの組織内で頑張ったということで与えられる賞与というイメージで使われます。福田首相は、国の違う北朝鮮を支援するのに、何で「ボーナス」という言葉を使ったのか理解に苦しみます。

 ボーナスは余裕のある会社がだすのが常識ですから、国の借金が大変だと言っていながら「ボーナス」とは、ずいぶん脳天気な話です。北朝鮮に「ボーナス」を出す財政的余裕があるのなら、まず日本国民に還元するのが当然ではないでしょうか? それに北朝鮮の金正日主席の立場から見れば、札束で頬をひっぱたくように「ボーナス」を出すからといわれても、馬鹿にするなと反発してくるのは容易に想像がつくはずです。北朝鮮は、国交正常化後の経済支援は戦後補償であり、当然の権利と主張しているのですから。

 福田首相は、空気が読めていないし、自らの傲慢さにも気づいていないようです。「ボーナス」発言は、福田首相には外交的センスがないことを自ら証明しているようなものだと思います。

 福田首相が登場した当初は、ソフトで安倍前首相より国民の目線で政治をしてくれそうな印象があったように思います。しかし、半年以上が過ぎて、国民の目線とずれが目立つようになってきました。福田首相の隠れていた地が出てきたように感じます。

 変化の潮目は2回目の党首討論あたりにあったのではないでしょうか? 福田首相は、「かわいそうなくらい苦労しているんですよ!」、民主党に対して「こういうのを権力の乱用というのですよ!」、小沢代表に「あの時のことを忘れてもらっては困るんですよ!」などなど感情を露わにして逆質問を繰り返しました。奥にしまっておいた本音が我慢ならんと吹き出してしまったかのような様相でした。

 あれ以来、「桜を見る会」に於ける「物価が上がるとかいろいろなことはありますけど、しようがないことはしようがない」や、山口の補選での応援演説で後期高齢者(長寿)医療制度について 「お年寄りも少しくらい負担してくれたっていいじゃないの、という制度だ」などと本音を連発して、庶民の神経を逆なでしています。開き直ってしまったのでしょうか?

 この間のやりとりで、福田首相は庶民の苦労など分からない、上からしかものを見ることのできない人間であることなどがはっきりしてきました。福田首相も安倍前首相と同じく、特権階級の二世議員として何の苦労もなく育ってきたということなのでしょう。

 最近の福田首相は、想像ですが、思考能力が劣化してしまって本音でなくては語れなくなっているように感じます。そうだとすると、KYな発言をこれからも繰り返していくと思われますので、福田首相も安倍前首相と同じ道を歩むことになるのではないでしょうか?

 こうしてみてみますと、政治家は政治を家業にしてはいけないのだと思います。二世三世と重ねていくと特権階級化して庶民の生活感覚が分からなくなってしまうのです。格差社会の勝者の位置に自らをおく者jは、意識しなくとも格差助長の政策に加担する危険性があると思うのです。格差社会の行き着く先は階級社会ということになってしまいますが、現実化が零とは言えないと思います。

 社民党党首の福島瑞穂氏が、テレビの報道番組で国会の現状を「世襲議員ばかりで封建時代のようだ」と語っていたのを忘れることができません。



「北朝鮮へのボーナスある」=韓国大統領に伝言依頼-福田首相
4月21日19時1分配信 時事通信

 「北朝鮮を説得するとき、(日朝国交正常化の暁には)『日本からのボーナスがある』と話してほしい」。福田康夫首相は21日の日韓首脳会談の席上、韓国と北朝鮮が相互に連絡事務所を常設する構想が実現すれば、国交正常化後に経済協力をするとの日本の基本的立場を北朝鮮側に伝えるよう依頼した。

 韓国側の説明によると、李明博大統領は今後、北朝鮮に連絡事務所設置を改めて提案する方針であることを説明。首相はこの構想が実現することを前提に「(北朝鮮への)ボーナスがある」と2度発言、念押ししたという。  
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