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ポニーと一緒に無料の撮影会が人気 [小さなニュース]

 市川市動物園の乗馬用ポニーの「マキ」は、11年間一周70メートルの乗馬用コースを子供を背に乗せて歩いてきました。マキは動物園の人気者であったようですが、ひづめの病気で人を乗せられなくなってしまいました。

 そこで、動物園の職員たちがマキのために、マキをモデルにした無料の撮影会を企画してくれました。マキと来園者が一緒にカメラの前でパチリというわけで、これが人気になっているようです。マキもこの役割が気に入っているようで、撫でてもらって気持ちよさそうな表情で写真におさまっています。


ポニーが「モデル」として大人気/市川市動物園

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 ご家族一緒に写真を――市川市動植物園=同市大町=の乗馬用ポニー「マキ」の新しい仕事が好評だ。ひづめの病気で人を乗せられなくなって1年余り、市議会で「いつ乗馬を再開するのか」という質問が出たほどの人気だが、マキの脚の痛みはひどく、人を乗せて歩くことはつらい。マキをいかせる仕事を、と職員たちが考え出したのが、無料撮影会「みんなでパチリ」だ。

 午後2時、18歳の牝馬(ひん・ば)マキが現れると、家族連れが列をつくる。同園の職員にカメラを渡せば、マキと一緒に撮影してもらえる。

 体高120センチの小型馬とはいえ、真ん中に長い顔のマキがいると、見栄えのする写真になる。「いつも撮影するばかりの父親が一緒に家族写真に入れる」のも人気の理由らしい。

 子どもにたてがみを引っ張られても鼻の穴に指を入れられても、マキは怒らない。なでてもらうと、気持ちよさそうな表情で写真に納まる。

4歳の娘がマキに抱きついていた、同市大野町4丁目の山口香織さん(33)は「こんなに身近に馬と触れ合えるのはうれしい」と話す。

 赤ちゃんの孫を連れた夫婦は「家族一緒に写真に入る機会は案外ないから、いい記念になる」と喜んだ。

 同園のポニー乗馬は開園翌年の88年から始まり、看板事業だった。マキは96年から11年間、1周70メートルのコースを子どもを乗せて歩いてきた。だが、一緒に働いていた同僚のミサキが2年前に肺炎で急死し、その後は、マキ1頭で脚をかばいながらの仕事となった。大きい子が乗馬の順番を待っていると、マキの歩みが極端に遅くなるなど、つらさが伝わって、職員も忍びなかったという。

 「乗馬は1日に20人が限度で、100人近い希望者を断らなければならなかった。パチリは休日なら200人くらい大丈夫。多くの人に喜ばれている実感もある」と同園学芸員の松浦秀治さん(45)。撮影は、カメラの得意な職員が交代で担う。新しい仕事になって10カ月で、すでに1万2千人がマキと一緒に記念写真に納まった実績だ。(朝日新聞)

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