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首相の独断専行は危ういです [時事問題]

 いまの世界不況の状況は、わたしのimaginationですけど、ゴム飛行機のゴムが目一杯巻きあげられた後、プロペラを回し始めたゴムにたとえられるのではないでしょうか。ゴムは元の状態に戻るまで収縮が止まりません。同じように、世界経済においても、アメリカ経済を中心に信用(借金)を目一杯膨らましてきたものが、限界に達して、急激な信用収縮が起こっているのです。この収縮は元に戻るまで収まらないのだと思います。

 植草さんのブログでは、『 10月13日付記事に記述したように、金融危機の根源である米国の不動産金融不況が、まだ4合目にしか差しかかっていないのである。景気後退が本格化するのはこれからだ。米国の住宅価格は2006年6月のピークから、本年7月までに21%下落したが、恐らく2010年半ばまでに、さらに20-30%は下落するだろう。 』 と予想されています。まだ4合目なのかもしれないのです。来年はもっと経済状況が悪くなることが予想されるわけですが、悪化のスピードは加速されるかもしれません。

 さらに、11月16日の「成果乏しい20ヵ国金融危機サミット」の投稿では、『 米国政府はすでに1兆ドル(100兆円)の公的資金投入方針を提示しているが、金融市場の安定感はまったく確保されていない。ビッグスリーの経営も危機に直面しており、米国経済の混迷の根は極めて深い。
 日経平均株価の下落が進行すると、日本の金融機関の財務状況が劇的に悪化する。国際機関に10兆円もの資金支援する余裕など存在しないのが現状である 』 と麻生首相の見通しの危うさを指摘されています。

 麻生首相は、小泉元首相と同じように、短慮(というか浅知恵)の独断専行の傾向が顕著であります。これは恐いことではないでしょうか? 首相にしがみつくためには、論理矛盾も何のそのということにでもなれば、日本の国の破滅という悪夢もよぎります。事態は予断をゆるさないのかもしれません。それで、日刊ゲンダイの麻生批判もどんどんヒートアップしているようです。


日刊ゲンダイ11月14日記事
今の自民党は国民の敵だ

 麻生首相が、漢字が読めないと笑いものになっている。本人は「単なる読み違い、もしくは勘違い」と居直っているが、国を預かる首相にとって言葉は政策などを伝えるための非常に重要な手段。歴代総理でこれほど浅学な人物はいなかった。内閣への「不支持率」は高まる一方で、景気対策にもならないバラマキ給付金でもダッチロールを続ける。このアタマでは自民党政権の行く末は極めて難しい。政権にしがみついて自分たちの利権を死守するだけが関の山。解散から逃げまくり、デタラメ政治で国民の税金を浪費しているだけの今の自民党は国民の敵だ。

日刊ゲンダイ11月17日記事
麻生「IMF10兆円融資」のデタラメ

 解散・総選挙から逃げている麻生首相は金融サミットに出かけて大盤振る舞いだ。IMFに対して外為特別会計から10兆円も出すと提案。「各国から評価された」「歴史的だったと後世言われる」と自画自賛したが、この10兆円はもとは国民のカネだ。それも為替の安定のために使うカネで、IMF救済に使うのは筋が違う。それも国会審議もなしに、首相のポケットマネーのように浪費することに法的根拠はあるのか。

仕事がない!出稼ぎの日系ブラジル人深刻 景気悪化直撃(朝日新聞記事)
http://kijihozon.blog.so-net.ne.jp/2008-11-17

   植草一秀の『知られざる真実』 11月16日成果乏しい20ヵ国金融危機サミット
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