SSブログ

「ご飯が食べられる」と窃盗犯自首 [小さなニュース]

<窃盗>6年半前の事務所荒らしで男自首「ご飯食べられる」 (毎日新聞)

 福島県警いわき東署は6日夜、6年半前に事務所荒らしをしたとして自首してきた同県いわき市小名浜、無職、田中春男容疑者(60)を窃盗容疑で逮捕した。窃盗の公訴時効は7年で、田中容疑者は6日午後同署に現れ、「(まだ)時効前だから逮捕してもらえますか」と言ったという。「時効になることは知っていたが、捕まればご飯が食べられると思った」と供述している。

 調べでは、田中容疑者は01年8月18日夜から19日午後にかけて、自宅近くの会社事務所に侵入し、無施錠の金庫から現金約86万円を盗んだ疑い。

 田中容疑者は生活保護を受けており、「今後の生活が不安で、留置場が一番安心できる」と話している。自首時の所持金は数千円だった。


 田中容疑者は、強盗を働いたのですから、罪をつぐなうのは当然ではあります。ですが、あと半年黙っていれば時効に逃げられたのに、あえて自首した理由が、「捕まればご飯が食べられると思った」では哀しくなってしまいます。

  確かに、留置場では最低限ですが、三度の飯は保障されています。しかし、シャバでは保障されているとは言いがたいのが現状です。北九州市では、生活保護を打ち切られて、「おにぎりが食べたい」とメモに残して、餓死したケースが報じられました。自立しますという証文を書くよう強制されて拒否できなかったのが原因なのです。生活保護を受けるためには、人間としての尊厳を著しく傷つけなければならないのでしょう。要するに、犬猫以下の扱いをされても耐え抜く精神力が必要なのです?

  のろまで、気の小さい者は、甘んじてホームレスに身を落とさざるを得ないわけですが、そのとたんに何の保障もない、社会から見捨てられた存在になってしまうわけです。犬猫以下の餓死と隣り合わせの世界です。田中容疑者は、ホームレスになるのが恐かったのだと思います。「今後の生活が不安で、留置場が一番安心できる」と話しているのですから。

  国は、犯罪者には生存権を保障していますが、善良なるホームレスには生存権を保障していないのです。大いなる矛盾があるのではないでしょうか? 田中容疑者の「留置場が一番安心できる」という発言を批難することはできません。田中容疑者は、正直に本音を言っただけなのです。

  ホームレスは今日だけの問題ではなく、昔からあったわけです(昔は貧しかったですから)。今の日本は、全体としてはまだまだ豊かだと思うのですが、それを勝者と敗者の格差社会にして、ネットカフェ難民とか社会問題になるほどに増やしてしまったのです。これを自己責任という強者の論理だけで放置すれば、日本人のアイデンティテーである和の精神が破壊されてしまいます。 せめて留置場並みの生存権をホームレスにも保障できるような日本になって欲しいと切に願わざるを得ません。


  ◇  ◇

春のに気配を感じて、自由を感じたかったのでしょうか? 馬が8キロ逃げ出して交通事故を起こしてしまいました。

馬衝突:逃げた乗馬用1頭が車3台に 1人けが 北九州(毎日新聞)

20080308k0000e040081000p_size5.jpg
 8日午前10時45分ごろ、北九州市八幡西区永犬丸西町2の県道で、乗馬愛好家の会のメンバーの馬が、車3台と衝突し、車に乗っていた女性(38)が軽いけがをした。福岡県警八幡西署が詳しく調べている。

 同会によると、熊本県高森町の牧場に預けていた馬7頭を、トラックで8日朝、福岡県芦屋町の遠賀川河川敷に搬送。乗馬のために降ろそうとしたところ、10歳の雄が逃げ出した。メンバーはトラックや他の馬に乗って後を追ったが、約1時間後に事故を起こしたという。逃げた馬も首や脚にけがをした。

 逃げ出した場所から、事故現場までは直線で約8キロ。同会代表、福本仁さんは「普段はおとなしい馬で、こんなことはなかった。皆さんに迷惑をかけて申し訳ない」と話していた。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。