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小沢代表、本会議退席の心情 [ニュース]

 スポーツニッポン紙上に吉永みち子さんの「言わぬ損よりいった損」というコラムがあります。18日は、『党幹部こそ「分からないの」』と題して、テロ特措法の採決を欠席した民主党の小沢代表の心情を小沢氏になりきって、解説されています。元はといえば、自民党の議員たちが騒ぎ始めたのをマスコミが煽ったという面があるのですが、私も「分からないの?」といわれるほうに見事に入っております。まあ、誤解を受けやすい行動は慎んだ方がよいのではないかと思うのですが?

『言った損より言わぬ損』吉永みち
党幹部こそ「分からないの?」
小沢一郎代表の意思表示

 与党が三分の二の数で新テロ対策特別措置法を再議決した11日の衆議院本会議を、採決前に退席して批判されている小沢一郎民主党代表が記者会見で記者に「あなた分からない?」と逆質問していた。記者は、その問いに何と答えたのだろうか。その部分は私の見たテレビではカットされていた。記者はいわば国民の代わりに質問しているわけで「あなた分からない?」という記者への問いは、ブーイング中の国民への逆質問でもあるわけだ。

 どうなんだろう。私は何と答えるだろうか。それをずっと考えていた。重要だ!と騒ぐけど、「重要な法案じゃない」と小沢氏は言った。これにたまげた人はおおかったと思う。どう重要なんだよ? と聞かれたわけだ。参院で否決された法案は原則廃案にすべきだったと思えば、衆議院で議決すること自体、もはや数の儀式でしかない。まして、参院で否決した民主党や、法案に賛成でなかった国民にとっても、この法案を阻止することが重要なのであって、法案そのものは重要でない。そんな過程だけを整える採決より、大阪府民への訴えと選挙応援の約束の方が重要だというのが、謝罪は不要と突っぱねた前提なのだが、それが共有できないから会見が見事にすれ違って、“小沢一郎”というキャラクターと、相変わらずの説明下手だけが浮かび上がった。説明不足を責めるなら、「こういう理由で退席します」と言ったらOKするのかどうか、国民も腹を決めておかなければならない。この会見は、選挙で勝つということが政治家の最重要課題で、大連立の失敗で自らこれが最後のチャンスに追い込んでしまった小沢一郎氏の強烈な意思表示だったと思う。

 今の日本は、それこそ多方面から火の手の上がった火事場なのに、そこから命がけで脱出するのにパジャマで逃げるな、ちゃんと背広着て玄関から出て行けと求めるのか。儀式につきあって与党に協力しているヒマなんかないんだよ。そんなことも分からないで謝罪しろなんて求めるのか、バカ! 実はそう怒鳴りたかったのに、精いっぱい抑えた結果「分からないの?」という言葉になったんだろうなあ…。

 私としては、よく分かる。ある意味、こんなに分りやすい政治家はいないと思えるのだが、どうやら民主党内にもわかっていない人が多いらしい。幹部さえ思いを共有できないようだし、党大会では党名を民社党って間違えていたのもいたなあ。

 小沢一郎の孤独が胸に刺さるけど、孤独がますます性格に磨きをかけ、政権交代の先にどうなっちゃうんだ? と不安を覚えさせたら火の玉は燃え尽きる。そこをカバーするのが党幹部じゃないのかと思うが、みんな火消しに躍起になっててどうするんだろう。 (スポーツニッポン)


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